11月8日から10日までの日程で開催されている最高峰のホビーレース、ツアー・オブ・ビンタンの第1ステージで、トレックジャパン勤務の元MTBアジアチャンピオン野口忍さんが勝利した。



海岸線を走るプロトン海岸線を走るプロトン photo:Tour of Bintanインドネシアのビンタン島を舞台に開催されるツアー・オブ・ビンタンは、ハイアマチュアに人気のホビーレースだ。カテゴリー1〜3までの男子レースと女子レースの他、グランフォンドも併催される。

小刻みなアップダウンを繰り返すビンタン島のコース小刻みなアップダウンを繰り返すビンタン島のコース photo:Tour of Bintanシンガポールから船で1時間という立地の良さと気候の良さから、インドネシアきってのリゾート島に世界各国のアマチュアレーサーが集結する。日本からの参加者も年々増加しており、今年もゲストライダーとして宮澤崇史(サクソ・ティンコフ)が走っている。

カテゴリー1とカテゴリー2は、プロローグ(12km)、第1ステージ(150km)、第2ステージ(107km)という本格的なステージレース。

11月9日に開催された第1ステージは、ビンタン島北部のシンパンラゴイを発着する150km。最も標高のある地点で80mほどだが、小刻みなアップダウンを絶えず繰り返すのが特徴だ。

終盤にかけて激しい雨が降る中、逃げ吸収後の集団スプリントで野口忍(トレックアジア)が勝利。オランダから参戦しているヤルコ・クッペンス(ラピエールアジア)と、元オーストラリアのTTチャンピオンであるクリスティアン・スノラソン(カンナジア・キャノンデール)を僅差で下した。

僅差の集団スプリントで勝利した野口忍さん僅差の集団スプリントで勝利した野口忍さん photo:Tour of Bintan
優勝トロフィーを受け取った野口忍さん優勝トロフィーを受け取った野口忍さん photo:Tour of Bintanプロローグで優勝したシンガポール在住のピエールアラン・シェルウェイがリーダージャージを守っている。

現在トレックジャパンでマーケティングに携わる野口さんは2004年のMTB全日本チャンピオンで、MTBアジアチャンピオンにも輝いている40歳。現役引退後も精力的にロードレースやシクロクロスに出場しており、このツアー・オブ・ビンタンもトレックジャパンのスタッフとともに参戦していた。

text:Kei Tsuji
photo:Tour of Bintan