昨年の総合優勝者コンタドール不在の中、バルベルデやロドリゲス、サンチェスらが開催国スペインの威厳を示すべくブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を目指す。海外勢としてはニーバリやバッソ、クロイツィゲルらがマイヨロホ争いに加わるだろう。開幕前にマイヨロホ候補をチェックしておこう。



ブエルタ総合リーダーの証、マイヨロホ(レッドジャージ)

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合リーダーの証、マイヨロホブエルタ・ア・エスパーニャ総合リーダーの証、マイヨロホ photo:Unipublicブエルタ・ア・エスパーニャ最高の栄誉、それがレッドジャージを意味するマイヨ・ロホだ。長年にわたって金色のマイヨ・オロが採用されていたが、ツール主催者ASOがブエルタ主催者Unipublicに資本参入を開始したことを受け、2010年にスペインのナショナルカラーである赤色に変更された。

ツールのマイヨ・ジョーヌ、ジロのマリア・ローザにあたる個人総合成績のリーダージャージであり、毎日のステージ成績を積算し、その最も少ない選手が翌日のステージでマイヨ・ロホを着る。つまり最終日にマイヨ・ロホを着る選手がブエルタ総合優勝の栄冠に輝く。第68回大会のジャージスポンサーは、売り上げ世界2位のスーパーマーケットチェーン「カルフール」。

ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの違いは、ボーナスタイムの有無にある。ブエルタでは各ステージの上位3名(1位10秒、2位6秒、3位4秒)と中間スプリントポイント上位3名(1位6秒、2位4秒、3位2秒)にボーナスタイムが与えられるため、頂上ゴールで活躍する選手が加速度的に総合リードを広げるだろう。



マイヨロホ候補はバルベルデ、ロドリゲス、ニーバリ

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Makoto Ayano昨年2度目の総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソ・ティンコフ)は、連覇が懸かった大会を欠場する。今年のブエルタは絶対的な本命選手を欠いていると言っていいだろう。

ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Kei Tsujiタイムトライアルの距離が短く、合計11ステージが頂上ゴールという正真正銘「クライマー向きのブエルタ」は、スパニッシュステージレーサーたちを魅了する。中でも2009年大会の覇者アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)と、7月のツール・ド・フランスで総合3位に入った「プリート」ことホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がこのチャンスを狙っているはずだ。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsujiバルベルデはツールで好走したものの、機材トラブル&横風に見舞われて第13ステージを10分遅れで終え、ナイロ・クインターナ(コロンビア)にエースの座を譲って最終的に総合8位フィニッシュ。仮に第13ステージで遅れていなければ総合表彰台争いに絡めていた。不本意な形でチャンスを失っただけに、シーズン最後のグランツールに懸ける想いは強いはず。2012年の総合2位からジャンプアップを目指す。

イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) photo:Kei Tsujiとにかく頂上ゴールの数が多い今年のブエルタはロドリゲス向きだという声が強い。「プリート」は2012年のジロ・デ・イタリアで総合2位に入り、ブエルタで総合3位。そして今年のツールで総合3位。2012年以降、出場するグランツールでは必ず総合表彰台に登っている。しかしまだ表彰台の頂点に立ったことはない。同じく登坂力のあるダニエル・モレーノ(スペイン)とともに念願のマイヨロホを狙っている。

ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ)ロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ) photo:Riccardo Scanferla開幕直前に今シーズン限りでの解散を発表したエウスカルテルは、アストゥリアス州出身のサムエル・サンチェス(スペイン)をエースに立てる。バスクチームにとって最後のグランツールで一花咲かせることは出来るだろうか。

スペインに次ぐ勢力を有するのがイタリア勢。中でも今年のジロ・デ・イタリアを制したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)の出場に注目が集まる。イタリア・フィレンツェで開催される世界選手権でイタリアチームのエースを担うニーバリは、このブエルタ3週間でコンディションを整える。問題は2010年のブエルタ覇者が、どこまでマイヨロホに執念を見せるか。世界選手権を見据えてエースの座をヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア)に託すことも考えられる。

嚢胞(のうほう)によってジロを欠場したイヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)は、手術を経てレースに復帰。ジロとツールを棒に振った35歳が、4年ぶりにブエルタのスタートラインに立つ(初出場した2009年は総合4位)。イタリアからは2011年のジロ覇者ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)も揃う。

ここ数年で急速に勢力を伸ばしているコロンビアからは、ジロ新人賞カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル)の他、リゴベルト・ウランとセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)が出場する。スカイプロサイクリングはジロ総合2位のウランではなく、今年フレーシュ・ワロンヌ2位のエナオモントーヤにエースを任せる予定だ。

ツール総合5位のロマン・クロイツィゲル(チェコ、サクソ・ティンコフ)や、ツール総合6位バウク・モレマ(オランダ、ベルキンプロサイクリング)は総合争いに絡んでくるはず。タイムトライアルの距離が短いため、ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ)やクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)、ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)にもチャンスが有るだろう。



ブエルタ歴代総合優勝者
2012年 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2011年 ファンホセ・コーボ(スペイン)
2010年 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)
2009年 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)
2008年 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2007年 デニス・メンショフ(ロシア)
2006年 アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン)
2005年 デニス・メンショフ(ロシア)
2004年 ロベルト・エラス(スペイン)
2003年 ロベルト・エラス(スペイン)
2002年 アイトール・ゴンザレス(スペイン)
2001年 アンヘル・カセロ(スペイン)
2000年 ロベルト・エラス(スペイン)
1999年 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1998年 アブラハム・オラーノ(スペイン)
1997年 アレックス・ツェーレ(スイス)
1996年 アレックス・ツェーレ(スイス)
1995年 ローラン・ジャラベール(フランス)
1994年 トニー・ロミンゲル(スイス)
1993年 トニー・ロミンゲル(スイス)
1992年 トニー・ロミンゲル(スイス)
1991年 メルチョル・マウリ(スペイン)
1990年 マルコ・ジョヴァネッティ(イタリア)

text:Kei Tsuji
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