ツアー・オブ・ユタ(UCI2.1)第3ステージでガーミン・シャープに所属する21歳のラクラン・モートン(オーストラリア)が独走勝利。メイン集団を34秒引き離してゴールしたモートンがリーダージャージを同時に獲得した。
リーダージャージを先頭にスタートを切るプロトン photo:Tour of Utahユタ3日目はリッチフィールドからペイソンまでの191.2km。この日唯一のカテゴリー山岳である1級山岳マウントネボ(標高2850m)がゴール38km手前に待ち構えている。前半の平坦区間で20名の逃げグループが形成された。
レディオシャック・レオパードがコントロールするメイン集団 photo:Tour of Utahローハン・デニス(オーストラリア、ガーミン・シャープ)やウェズリー・サルツバージャー(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)を含む逃げは、レディオシャック・レオパードが牽引するメイン集団から4分のリード。やがて1級山岳マウントネボの登りが始まると逃げグループは崩壊する。
独走に持ち込むラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) photo:Tour of Utah先頭に残ったのはベンジャミン・キング(オーストラリア、レディオシャック・レオパード)とカーター・ジョーンズ(アメリカ、ビッセルプロサイクリング)の2人。するとライダー・ヘジダル(カナダ)に発射される形でモートンがメイン集団から飛び立つ。
ゴールまで40kmを残して、マウントネボ頂上まで2kmを残して、モートンが単独で先頭2名をキャッチ。「チャンスがあるなら挑戦すべき。ただ頭を下げて、全力でペダルを踏み、勝つことだけを考えて走り続けた」と話すモートンがキングを千切り、やがてジョーンズも脱落。モートンが独走に持ち込んだ。
後方では20名ほどの精鋭集団が形成されたが、先頭モートンとのタイム差は縮まらない。最終的にモートンは34秒差でフィニッシュ。デヴェロップメントチームを経て今年ガーミン・シャープでプロ入りしたモートンがキャリア最大の勝利を掴んだ。
ステージ優勝に加えてリーダージャージを獲得したモートンは「イエロージャージは良いボーナスだ。チームにはまだ何枚もカードが残っている。僕の立場だけじゃなく、チームメイトの立場も良くなった。チームにとって理想的なシナリオだよ」とコメント。チームメイトのダニエルソンとステティーナ、デニスが総合トップ20内に入っている。
独走でゴールに飛び込むラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) photo:Tour of Utah
ステージ優勝を飾り、リーダージャージを手にしたラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ)が表彰台のてっぺんに photo:Tour of Utah
増田成幸(キャノンデール・プロサイクリング)と西薗良太(チャンピオンシステム)はともに13分18秒遅れでフィニッシュ。増田は「登りの序盤でガーミンのヘシェダルがペースを上げた時について行けなかった。登りに入る前に消耗していたのもあるけど、まだグループは壊れてなかったのに…」とジロ覇者のハイペースに驚く。西薗は「コースプロファイルは最も単純に見えましたが、しばしば横風で緊張感のあるステージになりました。逃げに入りそこねたのが残念。最後の1級の登りはペースでパックに入って無難に」とコメントしている。
選手コメントはレース公式サイトならびにTwitterより。
ツアー・オブ・ユタ2013第3ステージ結果
1位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 4h20'21"
2位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +34"
3位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、レディオシャック・レオパード)
5位 ハニエル・アセベドカーイェ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲンズベルマン)
6位 グレゴリー・オバンドブレネス(コスタリカ、チャンピオンシステム)
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
8位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、ユナイテッドヘルスケア)
9位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・レオパード)
10位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
54位 増田成幸(日本、キャノンデール・プロサイクリング) +13'18"
65位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム)
個人総合成績
1位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 13h49'07"
2位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +22"
3位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) +40"
4位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・レオパード) +43"
5位 グレゴリー・オバンドブレネス(コスタリカ、チャンピオンシステム) +44"
6位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシングチーム)
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
8位 ベンジャミン・キング(オーストラリア、レディオシャック・レオパード)
9位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、ビッセルプロサイクリング)
10位 ベンジャミン・デイ(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア)
62位 増田成幸(日本、キャノンデール・プロサイクリング) +13'28"
81位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム) +21'11"
ポイント賞
フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)
山岳賞
マイケル・トルッケラー(ニュージーランド、ビッセルプロサイクリング)
新人賞
ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:Tour of Utah



ゴールまで40kmを残して、マウントネボ頂上まで2kmを残して、モートンが単独で先頭2名をキャッチ。「チャンスがあるなら挑戦すべき。ただ頭を下げて、全力でペダルを踏み、勝つことだけを考えて走り続けた」と話すモートンがキングを千切り、やがてジョーンズも脱落。モートンが独走に持ち込んだ。
後方では20名ほどの精鋭集団が形成されたが、先頭モートンとのタイム差は縮まらない。最終的にモートンは34秒差でフィニッシュ。デヴェロップメントチームを経て今年ガーミン・シャープでプロ入りしたモートンがキャリア最大の勝利を掴んだ。
ステージ優勝に加えてリーダージャージを獲得したモートンは「イエロージャージは良いボーナスだ。チームにはまだ何枚もカードが残っている。僕の立場だけじゃなく、チームメイトの立場も良くなった。チームにとって理想的なシナリオだよ」とコメント。チームメイトのダニエルソンとステティーナ、デニスが総合トップ20内に入っている。


増田成幸(キャノンデール・プロサイクリング)と西薗良太(チャンピオンシステム)はともに13分18秒遅れでフィニッシュ。増田は「登りの序盤でガーミンのヘシェダルがペースを上げた時について行けなかった。登りに入る前に消耗していたのもあるけど、まだグループは壊れてなかったのに…」とジロ覇者のハイペースに驚く。西薗は「コースプロファイルは最も単純に見えましたが、しばしば横風で緊張感のあるステージになりました。逃げに入りそこねたのが残念。最後の1級の登りはペースでパックに入って無難に」とコメントしている。
選手コメントはレース公式サイトならびにTwitterより。
2013 Stage 3 Tour of Utah Highlights from Tour of Utah on Vimeo.
ツアー・オブ・ユタ2013第3ステージ結果
1位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 4h20'21"
2位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +34"
3位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
4位 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、レディオシャック・レオパード)
5位 ハニエル・アセベドカーイェ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲンズベルマン)
6位 グレゴリー・オバンドブレネス(コスタリカ、チャンピオンシステム)
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
8位 フィリップ・ダイグナン(アイルランド、ユナイテッドヘルスケア)
9位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・レオパード)
10位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
54位 増田成幸(日本、キャノンデール・プロサイクリング) +13'18"
65位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム)
個人総合成績
1位 ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 13h49'07"
2位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +22"
3位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) +40"
4位 ティアゴ・マシャド(ポルトガル、レディオシャック・レオパード) +43"
5位 グレゴリー・オバンドブレネス(コスタリカ、チャンピオンシステム) +44"
6位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシングチーム)
7位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・レオパード)
8位 ベンジャミン・キング(オーストラリア、レディオシャック・レオパード)
9位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、ビッセルプロサイクリング)
10位 ベンジャミン・デイ(オーストラリア、ユナイテッドヘルスケア)
62位 増田成幸(日本、キャノンデール・プロサイクリング) +13'28"
81位 西薗良太(日本、チャンピオンシステム) +21'11"
ポイント賞
フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)
山岳賞
マイケル・トルッケラー(ニュージーランド、ビッセルプロサイクリング)
新人賞
ラクラン・モートン(オーストラリア、ガーミン・シャープ)
チーム総合成績
ガーミン・シャープ
text:Kei Tsuji
photo:Tour of Utah
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