第5回全日本実業団富士スピードウェイロードレース大会が7月5日、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイで開催され、FRはJフェミニンリーダーの豊岡英子(パナソニックレディース)が逃げ切りで優勝した。BR-1では佐野伸弥(MINOURA大垣レーシング)、ERは斉藤慶尚(JMSbyAMB-ツイン)がそれぞれ優勝した。

BR-1 7周目の先頭グループBR-1 7周目の先頭グループ photo:Haruo FUKUSHIMA曇り空の中、7:00にERクラスの選手169名がスタート。1周4.56kmの富士スピードウェイ本コースを6周回、27.36kmで争われるERクラスのレースは、終始大集団のまま進行しゴール勝負へ。

スプリントする大集団の中盤で落車事故が発生したが、斉藤慶尚(JMSbyAMB-ツイン)が、大越 健(チバポンズかわぐち農園)らを振切って優勝した。

BR-1は佐野 伸弥(MINOURA大垣レーシング)が優勝BR-1は佐野 伸弥(MINOURA大垣レーシング)が優勝 photo:Haruo FUKUSHIMA引続き行われたER-1(9周 41.04km)では、レース序盤からザック・レイノルズ(BMC-ASSOS)が積極的な走りを見せた。2周目に5名ほどの先頭集団を形成し、中盤に一度は集団に吸収されるも、7周目には再び5名の逃げグループに入る。

8周目には若松達人(たかだフレンドレーシング)と2人逃げとなり、さらに単独で最終周回に突入したものの、結局大集団が吸収する。そしてER同様、大集団でのスプリント合戦を佐野伸弥(MINOURA大垣レーシング)が制して優勝した。

最終コーナーを走るFRクラスのメイン集団最終コーナーを走るFRクラスのメイン集団 photo:Haruo FUKUSHIMAFRには22名が出走、ERと同じ6周、27.36kmで行われた。レースはJフェミニンリーダーの豊岡英子(パナソニックレディース)を中心に進み、周回を重ねるごとに集団は小さくなっていく。そして最終周回では豊岡の独走となり、そのままゴールラインを通過した。

2位には、1週間前のあざみラインで優勝した金子広美が入った。豊岡は今回の優勝によりJフェミニンランキングで81Pを獲得して合計648P。475Pで2位に並ぶ森田正美(チームブリヂストン・アンカーFR)とCHISAKO(UTSUNOMIYA BLITZEN FR)との差を173Pに広げた。

スタートラインに並んだサポートライダーの面々スタートラインに並んだサポートライダーの面々 photo:Haruo Fukushimaまた実業団レースの終了後には、市民レーサーを対象とした“第5回フレンドシップサイクルフェスティバルin富士スピードウェイ”と“ユースロード全国大会2009”が開催された。

ユースロードは小学生と中学生を対象にしたロードレース。フレンドシップサイクルフェスティバルは、最長228kmを一人で走る個人ロードレース、チーム全員が同時に走り、周回数の合計を競う4時間グループ耐久、リレー形式で行われる5時間、7時間のチーム耐久と、どのカテゴリーも非常に走り応えのあるイベントとなった。

ソロ228kmを走る片山右京さん、常に上位グループで走り続けていたソロ228kmを走る片山右京さん、常に上位グループで走り続けていた photo:Haruo Fukushimaしかもレースにはサポートライダーとして、Jサイクルツアーを転戦するUTSUNOMIYA BLITZEN、パールイズミ・スミタ・ラバネロ、ブリヂストン・アンカー、Comrade Giantの選手たち、さらには元全日本チャンピオンの大石一夫さん、Jスポーツ放送解説でおなじみの栗村修さんや今中大介さんも出走。

豪華なサポートライダーたちが2,000人を超える市民レーサーたちと一緒に、富士スピードウェイを満喫した。イベントの模様はフォトギャラリーでお楽しみ下さい。

text&photo:福島治男
後続との差を確認する栗村修選手後続との差を確認する栗村修選手 photo:Haruo Fukushima
ソロ228kmの優勝はイナーメ・アイランド 2XUの高岡亮寛選手ソロ228kmの優勝はイナーメ・アイランド 2XUの高岡亮寛選手 photo:Haruo Fukushima