1級山岳が合計10カ所登場する難関山岳ステージで、レース序盤から逃げた25歳のダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)が勝利。メイン集団から1人抜け出したクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)がリーダージャージを奪取した。



ツール・ド・ポローニュ2013第6ステージツール・ド・ポローニュ2013第6ステージ image:Tour de Pologneツール・ド・ポローニュ第6ステージは名物ブコヴィナ周回コースを巡る山岳ステージ。ブコヴィナを中心にした38.4km周回コースには1級山岳ザブと最大勾配21.5%の1級山岳グリツァロフゴルニーが組み込まれており、さらにゴール地点ブコヴィナ・タトシャンスカに向かって標高差220mの登りが登場する。

観客が詰めかけた1級山岳を越えて行く観客が詰めかけた1級山岳を越えて行く photo:Riccardo Scanferlaレースはこの難易度の高い周回コースを5周。つまり登場する1級山岳は10カ所で、最後は頂上ゴールという厳しいものだ。

チームメイトのために走るブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング)チームメイトのために走るブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) photo:Riccardo Scanferla総合争いを大きく左右するこのクイーンステージで前半から積極的に動いたのは、やはり地元のポーランド人選手たち。山岳賞ジャージのトマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)やスプリント賞ジャージのバルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)、プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)らのアタックを切っ掛けに、合計32名の大きな逃げグループが形成される。

マルチンスキーが1級山岳、フザルスキーがスプリントポイントでポイントを稼ぎながら、逃げグループは進行。逃げグループは徐々に人数を減らし、最終周回に差し掛かる頃には13名にまで絞られていた。

最終周回の1級山岳ザブでアレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)がアタックを仕掛けると逃げグループは崩壊。先頭はハウズ、アタプマ、ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、レディオシャック・レオパード)、イヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)、レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンドゥーラ)、ミカル・ゴラス(ポーランド、オメガファーマ・クイックステップ)、セルゲイ・シェルネツスキー(ロシア、カチューシャ)の7名に絞られた。

逃げグループを形成するダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)やイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)逃げグループを形成するダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)やイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム) photo:Riccardo Scanferla
リーダージャージを着て走るヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)リーダージャージを着て走るヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) photo:Riccardo Scanferla逃げていたメンバーを振り切るクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)逃げていたメンバーを振り切るクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) photo:Riccardo Scanferla

続く1級山岳グリツァロフゴルニーで飛び出したのはアタプマで、これにシェルネツスキーが合流する。一方、1分後方にまで迫っていたメイン集団からは総合3位のリブロンがアタックに成功する。リブロンは前から遅れてきた逃げメンバーを追い抜き、引き連れて、先頭アタプマ&シェルネツスキーを追った。

1級山岳でアタックを成功させたダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)1級山岳でアタックを成功させたダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア) photo:Riccardo Scanferlaゴールに向かう登りが始まると、リブロンが単独で先頭2名に追いつくことに成功。ゴールまで3kmを切るとアタプマがアタックを仕掛け、リブロンがこれに合流する。総合逆転に向けて1秒でもメイン集団を引き離したいリブロンが積極的に前を引いてゴールへ。スプリント勝負でアタプマが勝利した。

リブロンを振り切ってゴールするダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)リブロンを振り切ってゴールするダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア) photo:Riccardo ScanferlaUCIプロコンチネンタルチームのコロンビアに今シーズン初勝利をもたらしたアタプマは「本当に嬉しい。特別な勝利だ。後ろから追いついて来たリブロンは強力だったけど、彼は総合狙いで、僕はステージ狙い。スプリントでは僕に勝機が有った」と喜ぶ。

リーダージャージを獲得したクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)リーダージャージを獲得したクリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) photo:Riccardo Scanferlaコロンビアはその名の通り南米コロンビア登録のUCIプロコンチネンタルチーム。クラウディオ・コルティ氏がGMを務めており、同氏の息子であるマルコ・コルティ(イタリア)を除いて全員コロンビア人選手で構成されている。ジロ・デ・イタリアではファビオ・ドゥアルテが第20ステージで2位に入ったものの、目立った成績を残せていなかった。「ジロで結果を残せなかったので、このビッグレースで勝てて本当に嬉しい」とアタプマ。

この日、リーダージャージのヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)や総合2位ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)ら、総合上位陣を含む15名のメイン集団はアタプマから22秒遅れでフィニッシュ。ライバルたちから20秒を奪ったリブロンが念願のリーダージャージを獲得した。

総合首位に立ったリブロンは「難易度の高いコースだった。最後の登りでマイカとエナオモントーヤが先にアタックしたけど、彼らの走りに切れ味はなく、カウンターアタックで僕が飛び出した。追いつかれるんじゃないかと心配したけど、実際みんな疲れきっていた」とコメント。

ツール・ド・ポローニュは37kmの個人タイムトライアルを残すのみ。ライバルたちから20秒前後のリードを得たリブロンは、トラック世界選手権のポイントレースとマディソンで銀メダルを獲得している元トラックレーサー。「タイムトライアルは得意分野で、今のところ足はよく回っている。ツール・ド・ポローニュ制覇が見えて来た」と自信を見せている。

レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。




ツール・ド・ポローニュ2013第6ステージ結果
1位 ダーウィン・アタプマ(コロンビア、コロンビア)             5h19'36"
2位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)            +02"
3位 レオポルド・ケーニッヒ(チェコ、ネットアップ・エンドゥーラ)         +22"
4位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
5位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
6位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)
8位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)
9位 イヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)
10位 ホセ・セルパ(コロンビア、ランプレ・メリダ)

個人総合成績
1位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)         31h09'20"
2位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)                 +19"
3位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)              +20"
4位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング)    +24"
5位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)          +27"
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル)        +33"
7位 エロス・カペッキ(イタリア、モビスター)           
8位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、レディオシャック・レオパード)     +36"
9位 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)         +40"
10位 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソ・ティンコフ)        +41"

ポイント賞
クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)

山岳賞
トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)

スプリント賞
バルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)

チーム総合成績
レディオシャック・レオパード

text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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