ファビアン・カンチェラーラによるツール・ド・フランスのプロローグ優勝など数多くの勝利を支えてきたトレックのTTバイク「スピードコンセプト」。新しいフレーム設計や軽量化、専用ストレージなどによって更なる進化を遂げた新型スピードコンセプトが発表された。

トレック Speed Concept9.9(RADIOSHACK LEOPARD TREK TDF)トレック Speed Concept9.9(RADIOSHACK LEOPARD TREK TDF) (c)トレック・ジャパン

新型スピードコンセプトは新しいフレーム形状や限りなく無駄を排除したクリーンなフロントエンドなどによる30%に及ぶ前方投影面積の削減、改良されたブレーキなどの内蔵システム、専用設計のストレージ、1時間以上の作業時間短縮を可能にした組立調節機能、430gに及ぶ軽量化など様々なポイントでブラッシュアップが行われた。

設計にあたっては、風洞実験で高いエアロ効果に加え、現実世界において様々な方向から吹きつける横風に対する空力性能の向上が考慮された。また、ストレージパーツへのエアロ効果の付加やフレーム単体の軽量化など、実際のライディングシーンをを想定した設計がなされている。ロードレースのタイムトライアルからトライアスロンまで、距離や時間に関わらず様々なシーンでライダーのパワーを余すことなく推進力に変換してくれることだろう。

トレック Speed Concept9.9(Matte Trek Black/Gloss Trek Black)トレック Speed Concept9.9(Matte Trek Black/Gloss Trek Black) (c)トレック・ジャパントレック Speed Concept9.9(ストレージ装着時)トレック Speed Concept9.9(ストレージ装着時) (c)トレック・ジャパン


シフトおよびブレーキケーブルを内蔵などにより徹底的に空力的な無駄を省いたフロント回りシフトおよびブレーキケーブルを内蔵などにより徹底的に空力的な無駄を省いたフロント回り (c)トレック・ジャパン幅広い調整幅と高いエアロ効果を実現する専用設計のハンドル幅広い調整幅と高いエアロ効果を実現する専用設計のハンドル (c)トレック・ジャパン


7月6日に行われたツアー・オブ・オーストリアの第7ステージで、新スピードコンセプトでタイムトライアルを戦ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)がステージ優勝。この勝利によって早くも高い走行性や空力性能が立証されている。

販売パッケージは完成車とフレームセット共に用意され、完成車は747,075円(税込)から、フレームセットは598,500円(税込)から用意される。もちろん、トレックが誇るカラーオーダーシステム「プロジェクトワン」に対応しており、レディオシャック・レオパードの選手が駆けるチームカラーもオーダー可能だ。

ボリュームを増したシートチューブとトップチューブの結合部付近ボリュームを増したシートチューブとトップチューブの結合部付近 (c)トレック・ジャパンKVF形状を採用したチューブKVF形状を採用したチューブ (c)トレック・ジャパン度重なる実走テストの末に生まれたフルフォイルフォーク度重なる実走テストの末に生まれたフルフォイルフォーク (c)トレック・ジャパン



トレック Speed Concept9シリーズ
フレーム:600 Series OCLV Carbon, KVF (Kammtail Virtual Foil) tube shape, BB90, Speed Fin, DuoTrap compatible, SC Speed Box 2 compatible, includes SC Draft Box 2
フォーク:SC KVF carbon, Tri, integrated brake & stem
サイズ:XS、S、M、L、XL
シートポスト:ボントレガー Speed Concept Race X Lite, carbon, +/-15mm offset
ハンドルバー:ボントレガー Race XXX Lite MonoExtension, carbon, direct mount
ステム:ボントレガー Speed Concept, direct mount
ヘッドセット:Integrated, sealed bearings
ブレーキセット:ボントレガー Speed Limit integrated
付属品:SC Draft Box 2, Speed Fin
価 格:
・完成車ベース価格 747,075円(税込)~
・フレームセットベース価格 598,500円(税込)~


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