風邪と肺の感染症に苦しんだウィギンズがジロをリタイア　前年覇者ヘジダルもスタートせず

第13ステージのスタート前、優勝候補ブラドレー・ウィギンズ（スカイプロサイクリング）のリタイアが発表された。第12ステージでマリア・ローザ集団から遅れを喫したスカイのエースはジロを去った。

ジロ・デ・イタリア第12ステージで体調不良で遅れたブラドレー・ウィギンズ（スカイプロサイクリング） (c)CorVosスカイプロサイクリングのデイブ・ブレイルスフォードゼネラルマネジャーによると、ここ数日間ウィギンズは風邪と肺の感染症に苦しんでいた。抗生物質を摂取するなどして対処していたが、症状は好転せず。チームは第12ステージ終了後、一晩様子を見てレースを続行するかどうか決めるとしていたが、第13ステージの朝リタイアが発表された。

ブレイルスフォードGMはコメントする。「チームドクターと相談してブラッドをジロから去らせる決定をした。肺の状態は悪化していた。我々がもっとも重視するのは選手の健康状態だ。ブラドレーはイギリスに帰り、手当を受け休養をとる。彼が一刻も早くレースに復帰することを願っている。情熱あるレーサーの彼はレースを続けたがったが」。

ウィギンズが優勝を狙ったジロを不本意な結果で終えた今、再びツール・ド・フランスの連覇を狙うのは自然な流れだ。チームメイトのクリス・フルームと再びのリーダーの座を争うことになりそうだ。

また2012ジロ覇者のライダー・ヘジダル（ガーミン・シャープ）も体調不良によりスタートせず。ジロ・デ・イタリアは2人の優勝候補を失った。


text:Makoto.AYANO