「オスと2人になった時、僕は何度も加速して、彼がどう反応するかを見た。そして僕の方が強いとわかったんだ」と語るのは、リトアニア出身のラムナス・ナヴァルダスカス(ガーミン・シャープ)。ツール・ド・ロマンディ第2ステージに続く、今季2勝目を飾った。

ステージ優勝 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)
独走でゴールするラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)独走でゴールするラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) photo:Riccardo Scanferla今日は誰もが逃げにチャンスがあると思っていた。それが今日逃げが決まるまでに長い時間が掛かった理由なんだ。今日の序盤は下り基調で、かつ強い風が吹いていたから、タイム差を広げるのがとても難しかった。そして長い上りに差し掛かった時、レースの流れが変わった。逃げが決まり、そこにいる全員がこれは決まったと思っていた。逃げの中で一番成績の良い選手でも10分遅れだったから、総合勢が僕らの先行を許してくれたんだ。

1年前にマリアローザを着たラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)がステージ初優勝1年前にマリアローザを着たラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)がステージ初優勝 photo:Riccardo Scanferla(オスとのアタックについて)彼は良い選手だよ。共に逃げている中で、彼が調子の良いことはわかっていた。彼が最後の上りでどれだけ強いかは分かっていなかったけれど、上りでは一緒に仕事をしたんだ。彼が先頭を牽いてくれている時、僕は彼がどのように感じているか見ていたんだ。僕は何度も加速をして、彼がどのように反応するかを見た。僕のほうが良い脚を持っているとわかった。僕はキツいアタックを一回繰り出して、一人になった。そして一人でペ-スを刻んだんだ。タイムギャップは決して大きく広がらず、彼が追いつかないようにと願いながら走った。

ナヴァルダスカスに先行を許してしまったダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム)ナヴァルダスカスに先行を許してしまったダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム) photo:Kei Tsuji去年は(マリアローザを着たこと)とても特別で、僕自身とてもレースをエンジョイできた。でも今日は、僕自身で勝利を掴み取った。ジロの歴史に名前を刻むのは名誉なことだけれど、ステージ優勝と、マリアローザを比べてはいけない。とにかく今日は勝つことができてとても嬉しいよ。


逃げグループを形成するエフゲニー・ペトロフ(ロシア、サクソ・ティンコフ)やセルジュ・パウエルス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)、ポール・マルテンス(ドイツ、ブランコプロサイクリング)逃げグループを形成するエフゲニー・ペトロフ(ロシア、サクソ・ティンコフ)やセルジュ・パウエルス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)、ポール・マルテンス(ドイツ、ブランコプロサイクリング) photo:Riccardo Scanferlaステージ2位 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム)
逃げに乗ることは、今日のプランには無かったことなんだ。だけれど、今日は逃げ切りにチャンスがあった。僕に上手く指示をくれた(チーム助監督の)マックス・シャンドリに感謝したい。とてもハッピーに思っている。最後の上りでは観客がずっと僕に声援を送ってくれてとても興奮したよ。


逃げグループをリードするステエファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)逃げグループをリードするステエファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス) photo:Cor.Vosステージ5位 ポール・マルテンス(オランダ、ブランコプロサイクリング)
ステージ5位という順位には満足しているよ。最後の上りでは、強いクライマー達と一緒に走る中で、自分のテンポを刻んで走ることができた。先行したグループから脱落していく選手がいなかったから、ステージ優勝は難しいだろうと思っていた。でも頑張って5位に入ることができた。最後まで残り10日間、今日と似たようなステージでは良く走れると思う。


逃げに入り、山岳賞をキープしたステエファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
今日僕らはチーム全体で、山岳の前に逃げに乗るように挑戦した。そして僕が逃げに入ることができて、チャンピゴット峠ではいいテンポでレースを進めることができたんだ。僕はKOMポイントの1km手前からアタックを掛けたのだけれど、距離が長すぎた。(ジャクソン)ロドリゲスが残り数メートルで僕をパスしてしまった。

最後の山岳では、先行した2人をキャッチするには距離が開きすぎていた。速いクライミングをこなして3位に上がり、現状ベストだと思えるリザルトを残すことが出来たと思う。ステージ優勝を逃してしまって申し訳ないけれど、一方で山岳ポイントを稼ぐことができたからハッピーだよ。


マリアローザはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が守るマリアローザはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が守る photo:Riccardo Scanferlaマリアローザをキープしたヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
今日のステージはとても静かだった。逃げが発生してからは僕らがコントロールを開始した。ジロやマリアローザは常に毎ステージにある土地や歴史の背景を心に刻んで走っているけれど、もちろん今日のステージの背景にある歴史(1963年に付近のヴァイオントダムが決壊し、多数の犠牲者を出したこと)も、僕らの心の奥底にあったんだ。

大惨事で亡くなった被害者の名前が風になびく大惨事で亡くなった被害者の名前が風になびく photo:Kei Tsujiリーダーチームとしてレースをコントロールすることは、これが初めてではない。2010年にブエルタを勝った時にもそうだった。ここでも毎日僕らは責任を担っている。まだまだ道のりは長く、大変なことも数多くある。ウランは強そうに見えるし、スカルポーニも最後の峠で自分の調子を見定めていたようだ。勾配は集団をバラけさせるほどキツくは無かったけれどね。

アスタナがコントロールするメイン集団アスタナがコントロールするメイン集団 photo:Riccardo Scanferlaチームは今のところ、全てのステージでとても良く働いてくれている。全てが僕らのコントロール下にある。パオロ(ティラロンゴ)はクラッシュの後気管支炎に見舞われてしまって、ここ数日ついていなかった。でも今日は先頭に立ってくれて、皆そのことに対して嬉しく思っているよ。それは、彼がただ単に強いだけでなく、彼がコントロールすることで、レースがよりよいものとなるからなんだ。

ポイント賞1位の証マリアロッサを着るカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)ポイント賞1位の証マリアロッサを着るカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) photo:Riccardo Scanferlaまだまだ僕のタイム差は十分なものではないから、更に稼いでいく必要がある。


アシストとして働いたパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)
今日は、僕はチームのために働くことができるという感覚が僕の中にあった。僕だけでなく、チーム全てが逃げを追走し、チェックするという仕事をとても良くこなした。僕はマリアローザのために先頭を牽いている時、間違いなく良いコンディションにあるとわかったよ。

今日の調子はOK。まだまだ調子は良くなっていくと思うし、翌週の本当にタフなステージで活躍したいと思っている。


ライバルたちと一緒にゴールしたカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
今日は総合成績に関して重要なステージではなかったが、最後の山岳では他の総合上位陣に対して常に注意を払っていたよ。でも今日は、とりわけオスに関して嬉しく思っている。初めてのジロ出場で、今日彼は大きなチャンスを得た。彼はイタリア人だし、良かったと思う。


text:So.Isobe
photo:Cor.Vos.Kei.Tsuji,Riccardo.Scanferl
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