ジロ・デ・イタリア開幕が2日後に迫った5月2日、キャノンデールプロサイクリングのエースを担うイヴァン・バッソ(イタリア)の欠場が発表された。原因は会陰部にできた嚢胞(のうほう)。代わりにダミアーノ・カルーゾ(イタリア)がナポリのスタートラインに並ぶ。

イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング)イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) photo:Kei Tsujiガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、バッソは日曜日に発熱。その後、嚢胞が会陰部にでき、サドルに座ることも、ペダルを回すこともままならない状態に。嚢胞はレモンほどの大きさまで膨れ上がったという。

チームドクターのコルセッティ医師は抗生物質による回復を試みたが、最終的にアマディオ監督とともに出した答えはジロの欠場だった。バッソはミラノの病院で嚢胞を取り除く手術を受けることになっている。

「最後まで粘ったが、ダメだった。手術を受けるしかない。今年のジロで主役になり得ただけに、本当に残念でならない。これで僕が終わるわけじゃないけど、なんとも厳しい」。開幕地ナポリ近郊のホテルに駆けつけたガゼッタ紙の記者にバッソはそう語っている。

2006年と2010年に総合優勝を飾っているエースの開幕直前の欠場は、チームにとって大きな痛手だ。ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)がバッソの代わりに出場することが決まっている。

text:Kei Tsuji in Napoli, Italy