ツアー・ダウンアンダーを走ったUCIプロチームのバイクを紹介するシリーズ第5弾。今回はバイクを一新したランプレ・メリダや、パンク対策のために特製チェーンを付けるFDJ、オメガファーマ・クイックステップを紹介。



ランプレ・メリダ
メリダ SCULTURA SL
ロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)のメリダ SCULTURA SLロベルト・フェラーリ(イタリア、ランプレ・メリダ)のメリダ SCULTURA SL photo:Kei Tsuji
2013年から台湾のメリダに乗るランプレ。ツアー・ダウンアンダーではメンバー全員が軽量ロードバイクのSCULTURA SLに乗った。今後のレースでは、エアロロードバイクのREACTOも投入するという。コンポーネントはデュラエース7970シリーズで、写真のロベルト・フェラーリ(イタリア)のバイクにはスプリンタースイッチが付く。フレームとコンポーネント以外にも、タイヤをコンチネンタルに変更。ホイールはフルクラム、ステム&ハンドル&シートポストはFSA、サドルはサンマルコを継続的に使用する。なお、今シーズンからヘルメットはOGKカブトだ。

スローピング角の大きな軽量ロードバイクのSCULTURA SLスローピング角の大きな軽量ロードバイクのSCULTURA SL photo:Kei Tsujiエーススプリンターのフェラーリはスプリンタースイッチを使用エーススプリンターのフェラーリはスプリンタースイッチを使用 photo:Kei Tsuji



FDJ
ラピエール XELIUS EFI
アルノー・デマール(フランス、FDJ)のラピエール XELIUS EFIアルノー・デマール(フランス、FDJ)のラピエール XELIUS EFI photo:Kei Tsuji
FDJは2013年もラピエールにシマノ&PRO製品を組み合わせる。昨年のインテグラルシートポストを採用したゼリウスに代わって、ノーマルシートポストのゼリウスEFI(Efficient Frame Interactive)がメインバイク。斜めに継がれたトップチューブなど、複雑なチュービングが特徴的。さらに、プロバイクならではの特徴として、タイヤに付着するゴミを除去するためにリアブレーキに取り付けられた小さなチェーンが挙げられる。パンクの確率を下げるとともに、タイヤのグリップを確保出来るとメカニックは語る。摩擦抵抗が小さいため、走行には影響しないという。

リアブレーキアーチの下に、小さなチェーンが付くリアブレーキアーチの下に、小さなチェーンが付く photo:Kei Tsuji斜めに継がれたトップチューブ斜めに継がれたトップチューブ photo:Kei Tsuji



オメガファーマ・クイックステップ
スペシャライズド S-Works Tarmac SL4
ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)のスペシャライズド S-Works Tarmac SL4ペーター・ベリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)のスペシャライズド S-Works Tarmac SL4 photo:Kei Tsuji
他のスペシャライズド供給チームと同様に、オメガファーマ・クイックステップもターマックSL4とVENGEを乗り分ける。同時期にツール・ド・サンルイスを走ったカヴェンディッシュはVENGEを使用。SRAMのコンポーネントにZIPPのホイール、ステム、ハンドル、シートポスト、そしてスペシャライズドのタイヤという組み合わせはサクソ・ティンコフとほぼ同じ。クランクはS-WORKSのアームにQUARQのパワーメーター、SRAMのチェーンリングの組み合わせ。サイクルコンピューターはガーミンで、SRAMの専用マウントを使用している。

S-WORKSのクランクアームにQUARQのパワーメーター、SRAMのチェーンリングの組み合わせS-WORKSのクランクアームにQUARQのパワーメーター、SRAMのチェーンリングの組み合わせ photo:Kei Tsujiハンドル周りはZIPPで、SRAMのガーミンマウントを使用するハンドル周りはZIPPで、SRAMのガーミンマウントを使用する photo:Kei Tsuji




text&photo:Kei Tsuji