1月27日に閉幕したUCIワールドツアー初戦ツアー・ダウンアンダー。出場したすべてのUCIプロチームのバイクを特集するシリーズ第1弾。スタートリスト順に、初回はオリカ・グリーンエッジ、BMCレーシングチーム、ロット・ベリソルのバイクにフォーカス!



オリカ・グリーンエッジ
スコット FOIL
サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)のスコット FOILサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)のスコット FOIL photo:Kei Tsuji
2012年から引き続きスコット・フォイルに乗るオリカ・グリーンエッジ。ステージ優勝を飾ったゲランス(オーストラリア)のバイク(写真)にのみデュラエース9070シリーズ、つまり11速の電動Di2がプロトタイプながらも搭載されているが、その他の選手は7970シリーズで統一。ヨーロッパに戻ってから全てのバイクを9070シリーズに組み替えるという。パーツ構成に大きな変更は無く、ハンドルやステムはPRO、ホイールはシマノ、サドルはプロロゴ。ゴス(オーストラリア)のバイクのみバッテリーをフレームに内蔵していた。タイヤはコンチネンタルのコンペティションプロLTDチューブラー25mm。

インナーリングのみSPECIALITES TAの38TインナーリングのみSPECIALITES TAの38T photo:Kei TsujiハンドルとステムはPRO ステム下部にDi2のジャンクションを配置ハンドルとステムはPRO ステム下部にDi2のジャンクションを配置 photo:Kei Tsuji



BMCレーシングチーム
BMC teammachineSLR01
フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)のBMC teammachineSLR01フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)のBMC teammachineSLR01 photo:Kei Tsuji
フィリップ・ジルベール(ベルギー)が駆るのは、アルカンシェルペイントが施されたBMCのチームマシーンSLR01。身長179cmの選手にしては小さめのフレーム(サイズ50、トップチューブ535mm)。シーズン序盤でポジションが定まっていないため、ステムはノーマルペイントの140mm(-6°)で調整中。ハンドルにはスプリンタースイッチを装着している。他のメンバーはスポンサーであるフィジークのサドルを使用するが、ジルベールのみ表皮を張り替えたセッレイタリアのフライトを使用する。メカニックブースではエアロバイクのタイムマシーンTMR01も準備されていたが、レースでは使用されなかった。

ハンドル周りは3Tで統一 アルカンシェルカラーが用意されるハンドル周りは3Tで統一 アルカンシェルカラーが用意される photo:Kei TsujiDi2デュラエースのスプリンタースイッチを装備Di2デュラエースのスプリンタースイッチを装備 photo:Kei Tsuji



ロット・ベリソル
リドレー NOAH FAST
アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)のリドレー NOAH FASTアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)のリドレー NOAH FAST photo:Kei Tsuji
初日のクリテリウムを含めてスプリント4勝を飾ったアンドレ・グライペル(ドイツ)は、ゴリラペイントが施されたノアファーストを駆る。インテグレーテッドブレーキが特徴的で、バッテリーがダウンチューブ上部から下部に移動したこと以外、フレームに関する変更点は無し。クランプ径35mmのデダ35シリーズのハンドルとステムを使用している。普段はカンパニョーロのボーラ・ウルトラ50を使用していたが、完全な平坦ステージではグライペルとグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)がボーラ・ウルトラ80を投入した。

インテグレーテッドブレーキを搭載するNOAH FASTインテグレーテッドブレーキを搭載するNOAH FAST photo:Kei Tsujiグライペルのパワーを受け止めるデダ35シリーズのステムとハンドルグライペルのパワーを受け止めるデダ35シリーズのステムとハンドル photo:Kei Tsuji




text&photo:Kei Tsuji