モーガンヒルにある本社のミュージアムには歴代モデルが展示されているモーガンヒルにある本社のミュージアムには歴代モデルが展示されている photo:Kei Tsuji 世界の注目がツール・ド・フランスへと注がれる7月中旬、スペシャライズドが大規模な2012年モデル発表会を開催している。世界各国から集まったジャーナリストたちは、サンフランシスコの南部に位置するモーガンヒルの本社に新設されたミュージアムやファクトリーを見学後、カリフォルニア州で最初に州都が置かれたという歴史あるモントレーに移動。街中のホテルでプレゼンテーションが行われた。

現在スペシャライズドはUCIプロチームであるサクソバンク・サンガード、HTC・ハイロード、アスタナにバイクを供給している。18チーム中3チームにバイクを供給しているという事実は、同社の勢いを感じさせるものだ。

シクロワイアードではGPLで発表された2012年モデルを、インプレッションを交えて紹介していく。概要は以下の通り。詳細は各モデルの特集ページを参照してほしい。

vol.1

前モデルと重量剛性比19%アップの
TARMAC SL4

photo:Kei Tsuji
現在開催中のツール・ド・フランスでロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)らが使用し、注目を集めているのがスペシャライズドのTARMAC(ターマック)SL4だ。素材にFACT IS 11Rカーボンを使用し、テーパー形状のキングコブラヘッドチューブやワンピース成形のBB/チェーンステー、そして新たに内蔵ケーブルルーティングを採用。「昨年ツール・ド・フランスを制したバイクSL3よりも重量剛性比19%アップ」と謳う。世界最高レベルの軽量性は登りで発揮されるだろう。

特集ページ

vol.2

カヴを始めとするスプリンターの相棒、VENGE

photo:Kei Tsuji
すでに今年のツールでステージ2勝を飾っているマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)の相棒がVENGE(ヴェンジ)だ。春先にはチームメイトのマシュー・ゴス(オーストラリア)によってミラノ〜サンレモ制覇を果たし、ジロでもステージ2勝という実績を残す。エアロダイナミクスを追求した攻撃的なフォルムは、40km/h巡航時に、22ワットの出力軽減をもたらす。



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vol.3

SHIV TTが新登場
女性用AMIRAがSL4に進化

photo:Kei Tsuji
妖艶な雰囲気を醸し出す新型TTバイク、SHIV TT(シヴティーティー)もお目見え。ALLEZ(アレー)も進化を遂げている。女性用モデルのAMIRA(アミラ)もSL3からSL4へと進化。DOLCE(ドルチェ)やRUBY(ルビー)など、女性用バイクのラインアップは更なる充実を見せる。トラックバイクのLANGSTER(ラングスター)も装い新たに2012年ラインナップに並んだ。

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vol.4

MTB STUMPJUMPERなど
29インチモデルが追加

photo:Kei Tsuji
30年の伝統モデルSTUMPJUMPER(スタンプジャンパー)が一新。その他、各モデルの29インチ化が進められ、26インチと共存しながらもその存在感を増している。また、S-WORKSのコンセプトをトップダウンでアルミバージョンに反映。ライダーの要望に添った多種多様なバイクが揃った。また、シクロクロスバイクのCRUX(クラックス)シリーズにはディスクブレーキモデルが追加された。

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vol.5

定番SIRRUSから新型SOURCE、TCなど
充実したシティバイク

photo:Kei Tsuji
街中用のマルチユースなバイクとして、前後のフェンダーや前後のライト、そしてラックを備えたSOURCE(ソース)をリリース。定番のSIRRUS(シラス)にはフルカーボンモデルが追加された。舗装路から砂利道、ダートまで、様々な路面状況に対応するTC(ティーシー)や、フィックスドギアのROLL(ロール)など多彩なラインナップだ。実用性を重視したDAILY(デイリー)、LIVE(リヴ)、HAUL(ホール)の3モデルも揃う。

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vol.6

サイクリングライフをコーディネートする
アパレル&アクセサリー

photo:Kei Tsuji
ヘルメットのラインナップは、PREVAIL(プリヴェイル)を筆頭に、ロードからMTB用まで幅広い。定評のあるシューズやサドルはもちろんのこと、グローブやウェアなど、アパレル関連も充実。サイクリングの総合ブランドとして細かなところにも手の届くラインナップだ。




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text&photo:Kei Tsuji in Monterey, USA


提供:スペシャライズド・ジャパン 取材:シクロワイアード