Contents

HOW TO SET UP

パッケージ内容
  1. ペダル本体
  2. ペダルに面する金属プレート:クリート本体を保護する
  3. プラスチック製のクリート本体:黒い馬蹄形の金具がペダルを捉えるクリップ
  4. ソールに面するプラスチックプレート:シューズにクリートを固定するとともに前後位置を決める
  5. シム:シューズのソール曲面にフィットさせるために2タイプ+エクストラシムが用意される
1 プラスチックシム
シューズのソール曲面のアールにあわせて2タイプが同包されている。隙間や傾きができる場合は小さなエクストラシム(左)で微調整が可能だ。
2 プラスチックプレート
シューズのソール曲面に適合するシムをプラスチックプレートにセットする。適合シムの選び方は取り扱い説明書を参照のこと。
3 プレートのフィッティング
シムをセットしたプレートをシューズの底面にあててアールがぴったり合っているか確認する。隙間が空いていたら付属のシムに変えてみよう。
4 エクストラシム
それでも隙間があるようならこの極薄のエクストラシムを使用してフィットさせる。ただしこれが必要なケースは稀だ。
5 拇指球の位置を確認
シューズの拇指球にあたる位置にマークをつけよう。ペダルシャフトに対する「ペダル深さ(前後位置)」の位置決めの基準になる
6 プレートを取り付ける
ライン(判別しやすいように白線を引いています)と拇指球の位置を参考にプレートを取り付ける。これを一致させるのがまずセオリーと言われている。
7 プレートの前後位置調整
プレートは前後にスライドさせることができる。これがペダルの深さを決める。
8 クリートの取り付け
+ドライバーでクリートをネジ留めする。抵抗を感じてから4分の1回転以上は締め込まないように注意。過度に締めるとクリートの動きが妨げられる。
9 Qファクター調整
クリートは左右に動かすことができる。これがペダルの左右位置(Qファクター)を決めることになる。ペダルを取り付けた状態で調節してもいい。
10 クリートの取り付け状態を確認
ネジを締めてみてクリートとソールの間に浮きがないかなどを確認しよう。異常がなければここからさらにクリートの位置決めを煮詰めていこう。
11 左右の振り幅調整ネジ
黄色いクリート部の窓に左右から伸びるネジでペダルを中心としたシューズの左右への振り幅が調整できる。左・右がそれぞれ別々に調整できる。
12 好みの振り幅に調整
ミニドライバーでネジの突き出しを変えて振り幅の調整をする。クリップに突き当たってからがペダルを外すときのリリース角になる。
13 細やかな調整が可能
クリートの前後位置(深さ)、クリートの左右位置(Qファクター)、左右への振り幅がそれぞれ独立して調整できるのが大きな特徴。目盛りやマークとの位置関係を頼りにセッティングを出そう
14 完全固定も可能
左右からの振り幅調整ネジがクリップに突き当たったこの状態の場合、クリートに振りがない完全固定となる。
15 クリップへ注油
ときどきドライ系のルブリカントをクリップに射してやるとスムーズな着脱・振りが保てる。埃を呼ぶのでウェット系のオイルは使用しないこと。

HOW TO MAINTENANCE

1 グリスアップ
雨中走行や砂埃の多いシーンで酷使した場合や、回転が悪くなったと感じるようになったらグリスアップしよう。まず千枚通しのような尖ったものでダストキャップを外すことができる。慎重につまみ出す。
2 ペダルボディを固定する
ネジが現れる
ダストキャップを外すとスピンドルスクリューが現れる。これでペダル本体が軸に固定されている。頭をハンダごてで熱してやれば緩めやすく、本体を抜くことができる。リングを外せばカートリッジベアリングも抜ける。
3 グリスガンで注油する
グリスガンを使用してグリスアップする。ニードルベアリングはペダル本体から外さず、その位置のままで洗浄・グリスアップする。細かい作業は取扱説明書を確認しながらやろう。

ポジション調整例

Qファクターの調整
シューズのクランクとの距離(正確には左右のペダル同士の距離)をQファクターと呼ぶ。脚の開き具合を調整しよう。ローラー台にセットして高回転でペダルを回してみて、落ち着く脚の開き具合が参考になる。(6に戻る)
左右振り角の調整
ペダルの左右の振り、足首の自由度を調節しよう。自由度が高いと膝に負担が少ないと言われるが、動きすぎてもペダリング中に足が開いてフォームが崩れるといったこともある。自分の感覚やペダリングの癖にあわせて煮詰めていこう。(11に戻る)
リリース角の設定
左右の振りと足の自由度とも密接に関係するが、ペダルのリリース角を決めることができる。ゼロクリートは最大15°の可動角度がある。外し方はかかとを外側にひねることを基本にしよう。(11に戻る)
次のページからは実際にスピードプレイのペダルを使用しているユーザーのインプレッションを紹介!
ショップ店長やホビーサイクリスト達の実感のこもった感想はきっと参考になるはず!