コルナゴの至宝、"C"シリーズの8代目にして最新作となるC72。コルナゴのラインアップにおいて、常に特別な存在であり続けてきたCの系譜を受け継ぎ、そのスピリットと最先端のテクノロジーを融合させた珠玉の一台だ。

Cシリーズの始祖であるC35。同郷のフェラーリに協力を仰ぎ形となった至高の名品だ photo:COLNAGO

C35の後を継いだC40はマペイと通算1,000勝以上を挙げた。1996年パリ〜ルーベはその象徴と言えるだろう photo:CorVos 
C50(写真は軽量モデルのEXTREME-C)を駆り、世界選手権やツール・ド・フランスの区間優勝を収めたオスカル・フレイレ(スペイン) photo:CorVos
スチールフレームがいまだレースシーンのメインストリームであった時代。ヨーロッパに数多あったフレームビルダーの中で、カーボンの可能性にいち早く注目したのがコルナゴだ。Carbon(カーボン)、Colnago(コルナゴ)、Cambiago(カンビアーゴ)、Class(格式)、それらのイニシャルを表す"C"を冠する系譜は同社のカーボンバイクの歴史そのものだ。
コルナゴが同郷のフェラーリに協力を仰ぎ、カーボンファイバーのノウハウを蓄積し、1989年に造り上げたのがCシリーズの始祖であるC35。ここを源流とする"C"の血脈は、常勝軍団マペイと共に通算1,000勝以上を挙げた歴史的名車のC40、オスカル・フレイレと共に世界選を制したC50、新城幸也と活躍したC59、60周年を記念して生み出されたC60、今をときめく最強チーム、UAEチームエミレーツが駆ったC64と、レースシーンにおいて多くの勝利と栄光を掴み取ってきた。

新城幸也もユーロップカー在籍時代にCシリーズに騎乗。全日本チャンピオン獲得、グランツール出場など日本のファンを沸かせた photo:MakotoAYANO 
C64を前にファビオ・アル(UAEチームエミレーツ)とエルネスト・コルナゴ氏 photo:Makoto.AYANO

レースバイクという呪縛から解き放たれ、新たなポジションを築き上げたC68 photo:Colnago
先代のC68では、レーシングバイクとしてのポジションから抜け出し、コルナゴというブランドそのものを象徴するマスターピースとしての色をより強めた。トレンドを追いかけ、速さという単一の尺度でのみ評価される世界は軽量オールラウンダーの"V”シリーズとエアロレーサーの"Y"シリーズに委ね、C68はコルナゴの世界観を体現するプラットフォームとして、ピュアロードモデル、オールロードモデル、グラベルモデルと拡張した。
レース機材ではないハイエンドバイクという、マスプロメーカーとしては稀有なポジションを築き上げることに成功したC68。その路線を受け継ぎつつ、より洗練された1台として生み出されたのが、C72だ。

コルナゴ C72(HFWS – Black, silver and white) photo:So Isobe
Cシリーズの伝統を受け継ぐ証となるのが、昨今のカーボンフレームでは希少となったラグド構造。チューブとチューブを継ぎ手で繋ぐラグドフレームは、スチールフレームから連綿と続く伝統だ。コルナゴはそのトラディショナルなラグドフレームのメリットと現代のカーボンフレームの性能を最大限に引き出す「モジュールストラクチャー」製法をC68にて確立した。
C72ではモジュールストラクチャー製法を受け継ぎつつ、その構造を更にブラッシュアップすることで、より洗練されたバイクとして再構成されている。

カーボンチューブの制作から塗装まで、全てがカンビアーゴの工房でハンドメイドされている (c)コルナゴ
最も分かりやすい部分はヘッドチューブのデザインだろう。前作ではトップチューブとダウンチューブ、それぞれの端部に一体化した継ぎ手部分にヘッドチューブが差し込まれるようなデザインであったのに対し、C72では、上下に分割されるような意匠に改められている。
これは単なるコスメティクスの変更ではなく、モジュールストラクチャー構造のパーツ構成自体に変更が加えられているから。C72ではヘッドチューブとダウンチューブが一体成型され、トップチューブ側に差し込まれるような設計となっている。

ヘッドチューブの繋ぎ目もデザインを一新。ヘッドとダウンチューブが一体品だ photo:So Isobe

コルナゴらしい安定したハンドリングを実現するフロントフォーク。ややアップライトなヘッドチューブと絶妙なコンビネーションを見せる photo:So Isobe 
リアバックも構造を見直し、クランプ周辺などは設計を一新 photo:So Isobe
他にも、シートクランプ周辺の造形なども更に洗練され、全体としてよりノイズレスなフォルムを実現。ラグドフレームの印象を強調するのは、先述したヘッド周りに加えBB周辺のみとなり、その他の接合部は薄いカーボンバンテージを巻き込むことで、スムースな仕上げとされている。
これらの構造的進化によって、C68から30gの軽量化を果たし、485サイズの未塗装フレーム(金属パーツを含まない状態)で895gという重量を実現。ライドフィールに直結する重量を改善することで、よりシャープな走りを楽しめるようになった。

新型インテグレーテッドコックピット「Colnago CC.02」は先代モデルよりも15gを軽量化。さらにジオメトリーも変更されている photo:So Isobe

極めてシンプル、しかし飽きのこないコルナゴらしいデザインを継続採用 photo:So Isobe 
ボトムブラケットはねじ切り式のBSA。メンテナンス性を確保している photo:So Isobe
ライドフィールという側面においては、リアトライアングルとシート周辺を再設計することで、快適性をさらに向上させている。タイヤクリアランスも最大35mmまで拡大されており、ワイドタイヤの恩恵を余すところなく享受できる十分な余地を確保した。
コルナゴのアイデンティティとも言えるジオメトリーもまた、C72ではアップデートが加えられている。スタックとリーチの比率を見直した新たなジオメトリーによって、よりリラックスしたエンデュランスポジションを取れるだけの懐の深さを用意した。
しかし、レースの最前線こそVやYシリーズに任せたとはいえ、Cシリーズを貫くレーシングスピリットが失われたわけではない。C72では、アグレッシブなセッティングも可能となっており、乗り手のスキル、ライドスタイルに合わせたセットアップを受け容れる。
その象徴でもあるのが、新たに用意された統合コックピット「CC.02」だ。先代のCC.01よりもアグレッシブなポジションを可能としつつ、ドロップポジションにおけるブレーキのコントロール性を向上させた新形状のカーブを採用。さらに、15gの軽量化を果たしたハイパフォーマンスなコックピットだ。

ダウンチューブのボトルケージは内蔵ストレージの蓋を兼ねる photo:So Isobe

携帯工具や予備チューブなどを収納できるストレージ。Cシリーズのロードモデルとしては初採用だ photo:So Isobe 
伝統に則り、カンビアーゴにある工房で一つ一つ手作りされているC72。チェーンステーにはその証が刻まれる photo:So Isobe
そして、もう一つ、C72の新たな試みとなるのがインチューブストレージの搭載だ。ダウンチューブのボトルケージ下のタブをひねるだけでケージが外れ、収納スペースが現れる。非常にスマートに統合されたデザインとなっており、この手のストレージにありがちな無骨な印象を与えないデザインはまさにコルナゴのこだわりを感じさせる部分でもある。
現時点ではロードモデルのみの発表となっているC72だが、このインチューブストレージの存在はC68同様にオールロードモデルやグラベルモデルへの展開を期待させるに十分。美しさと伝統、そして優れた走行性能を同居させるCシリーズらしさと、利便性や拡張性といったモダンなロードバイクに求められる要素を兼ね備えたC72は、コルナゴの新世代プラットフォームとしてブランドの要となる一台だ。

コルナゴ C72(HFRD – Black and red) (c)コルナゴ
コルナゴの新基準を示すC72。その販売パッケージは現在3種類が用意されている。一つがフレームセット。オーセンティックな魅力に満ちたC72にとって、ライダーそれぞれのスタイルに合わせたアセンブルが可能なフレームセットは、有力な選択肢となるだろう。
発表当初に、フレームセットと同時に用意されていたのがカンパニョーロ SUPER RECORD WRL完成車だ。コルナゴと同郷のイタリアンブランドが手掛ける最高峰のグループセットに、同じくカンパニョーロの BORA Ultraを履かせた、ピュアイタリアンスペックが展開されている。
この2つに加え、今年5月に導入されたのがシマノコンポーネンツを搭載したプレミアムパッケージだ。DURA-ACE DI2とULTEGRA DI2の2グレードから選択可能で、ホイールもそれぞれ同グレードのカーボンモデルを奢る、プライスフォーバリューに優れた選択だ。

コルナゴ C72(HFTB – Blue and light blue) (c)コルナゴ

コルナゴ C72(HFBK – Black glosse/matte + copper gold details) (c)コルナゴ 
コルナゴ C72(HFWS – Black, silver and white) (c)コルナゴ
コルナゴ伝家の宝刀 "C"の系譜



スチールフレームがいまだレースシーンのメインストリームであった時代。ヨーロッパに数多あったフレームビルダーの中で、カーボンの可能性にいち早く注目したのがコルナゴだ。Carbon(カーボン)、Colnago(コルナゴ)、Cambiago(カンビアーゴ)、Class(格式)、それらのイニシャルを表す"C"を冠する系譜は同社のカーボンバイクの歴史そのものだ。
コルナゴが同郷のフェラーリに協力を仰ぎ、カーボンファイバーのノウハウを蓄積し、1989年に造り上げたのがCシリーズの始祖であるC35。ここを源流とする"C"の血脈は、常勝軍団マペイと共に通算1,000勝以上を挙げた歴史的名車のC40、オスカル・フレイレと共に世界選を制したC50、新城幸也と活躍したC59、60周年を記念して生み出されたC60、今をときめく最強チーム、UAEチームエミレーツが駆ったC64と、レースシーンにおいて多くの勝利と栄光を掴み取ってきた。



先代のC68では、レーシングバイクとしてのポジションから抜け出し、コルナゴというブランドそのものを象徴するマスターピースとしての色をより強めた。トレンドを追いかけ、速さという単一の尺度でのみ評価される世界は軽量オールラウンダーの"V”シリーズとエアロレーサーの"Y"シリーズに委ね、C68はコルナゴの世界観を体現するプラットフォームとして、ピュアロードモデル、オールロードモデル、グラベルモデルと拡張した。
レース機材ではないハイエンドバイクという、マスプロメーカーとしては稀有なポジションを築き上げることに成功したC68。その路線を受け継ぎつつ、より洗練された1台として生み出されたのが、C72だ。
洗練された第2世代モジュールストラクチャー構造を採用

Cシリーズの伝統を受け継ぐ証となるのが、昨今のカーボンフレームでは希少となったラグド構造。チューブとチューブを継ぎ手で繋ぐラグドフレームは、スチールフレームから連綿と続く伝統だ。コルナゴはそのトラディショナルなラグドフレームのメリットと現代のカーボンフレームの性能を最大限に引き出す「モジュールストラクチャー」製法をC68にて確立した。
C72ではモジュールストラクチャー製法を受け継ぎつつ、その構造を更にブラッシュアップすることで、より洗練されたバイクとして再構成されている。

最も分かりやすい部分はヘッドチューブのデザインだろう。前作ではトップチューブとダウンチューブ、それぞれの端部に一体化した継ぎ手部分にヘッドチューブが差し込まれるようなデザインであったのに対し、C72では、上下に分割されるような意匠に改められている。
これは単なるコスメティクスの変更ではなく、モジュールストラクチャー構造のパーツ構成自体に変更が加えられているから。C72ではヘッドチューブとダウンチューブが一体成型され、トップチューブ側に差し込まれるような設計となっている。



他にも、シートクランプ周辺の造形なども更に洗練され、全体としてよりノイズレスなフォルムを実現。ラグドフレームの印象を強調するのは、先述したヘッド周りに加えBB周辺のみとなり、その他の接合部は薄いカーボンバンテージを巻き込むことで、スムースな仕上げとされている。
これらの構造的進化によって、C68から30gの軽量化を果たし、485サイズの未塗装フレーム(金属パーツを含まない状態)で895gという重量を実現。ライドフィールに直結する重量を改善することで、よりシャープな走りを楽しめるようになった。
ワイドタイヤ、エンデュランスジオメトリー、インチューブストレージ。ロードライドで役立つモダンスペックを網羅



ライドフィールという側面においては、リアトライアングルとシート周辺を再設計することで、快適性をさらに向上させている。タイヤクリアランスも最大35mmまで拡大されており、ワイドタイヤの恩恵を余すところなく享受できる十分な余地を確保した。
コルナゴのアイデンティティとも言えるジオメトリーもまた、C72ではアップデートが加えられている。スタックとリーチの比率を見直した新たなジオメトリーによって、よりリラックスしたエンデュランスポジションを取れるだけの懐の深さを用意した。
しかし、レースの最前線こそVやYシリーズに任せたとはいえ、Cシリーズを貫くレーシングスピリットが失われたわけではない。C72では、アグレッシブなセッティングも可能となっており、乗り手のスキル、ライドスタイルに合わせたセットアップを受け容れる。
その象徴でもあるのが、新たに用意された統合コックピット「CC.02」だ。先代のCC.01よりもアグレッシブなポジションを可能としつつ、ドロップポジションにおけるブレーキのコントロール性を向上させた新形状のカーブを採用。さらに、15gの軽量化を果たしたハイパフォーマンスなコックピットだ。



そして、もう一つ、C72の新たな試みとなるのがインチューブストレージの搭載だ。ダウンチューブのボトルケージ下のタブをひねるだけでケージが外れ、収納スペースが現れる。非常にスマートに統合されたデザインとなっており、この手のストレージにありがちな無骨な印象を与えないデザインはまさにコルナゴのこだわりを感じさせる部分でもある。
現時点ではロードモデルのみの発表となっているC72だが、このインチューブストレージの存在はC68同様にオールロードモデルやグラベルモデルへの展開を期待させるに十分。美しさと伝統、そして優れた走行性能を同居させるCシリーズらしさと、利便性や拡張性といったモダンなロードバイクに求められる要素を兼ね備えたC72は、コルナゴの新世代プラットフォームとしてブランドの要となる一台だ。
C72の魅力を引き出す3つの販売パッケージ

コルナゴの新基準を示すC72。その販売パッケージは現在3種類が用意されている。一つがフレームセット。オーセンティックな魅力に満ちたC72にとって、ライダーそれぞれのスタイルに合わせたアセンブルが可能なフレームセットは、有力な選択肢となるだろう。
発表当初に、フレームセットと同時に用意されていたのがカンパニョーロ SUPER RECORD WRL完成車だ。コルナゴと同郷のイタリアンブランドが手掛ける最高峰のグループセットに、同じくカンパニョーロの BORA Ultraを履かせた、ピュアイタリアンスペックが展開されている。
この2つに加え、今年5月に導入されたのがシマノコンポーネンツを搭載したプレミアムパッケージだ。DURA-ACE DI2とULTEGRA DI2の2グレードから選択可能で、ホイールもそれぞれ同グレードのカーボンモデルを奢る、プライスフォーバリューに優れた選択だ。



| サイズ | 420mm、485mm、510mm、530mm、550mm、570mm、455mm | ||
| カラー | HFRD [ Black & red ]、HFWS [ Black, silver & white ]、HFBK [ Black & copper gold ]、HFTB [ Blue & light blue ] | ||
| フレームセット | - | - | 1,177,000円(税込) |
| プレミアムパッケージ完成車 | Shimano Dura Ace Di2 | Dura Ace C50TL | 2,167,000円(税込) |
| プレミアムパッケージ完成車 | Shimano Ultegra Di2 | Ultegra C50TL | 1,848,000円(税込) |
| 完成車 | Campagnolo Super Record WRL | Bora Ultra | 2,805,000円(税込) |
提供:アキボウ | 制作:シクロワイアード編集部