今年もアースライドが始まった。2012年は年間5イベントが国内各地で、12月にはニュージーランドでも開催される人気のシリーズイベントだ。3月18日の、2012年の皮切りとなる宮崎アースライドを走ってきた。

前日は素晴らしい天気の中試走ができた前日は素晴らしい天気の中試走ができた (c)アースライド日南海岸沿いを走る絶景(大会前日の様子)日南海岸沿いを走る絶景(大会前日の様子) (c)アースライド


今回、まずは初回のレポートを担当する私(綾野/CW編集部)は、じつはアースライド参加は初めて。初の昨年の記事を編集しながら、なんだか楽しそうなイベントだとは思っていた。しかし距離はセンチュリーライド未満の100km少々。レースでもグランフォンドでもないし、半端な感じも少々。
ただし開催地は宮崎、富良野、越前加賀、石垣島・・・と、旅したい魅力的な土地が続く。

昨年石垣・西表アースライドに取材に行った磯部(編集部)に尋ねると「アースライド女子部なんかもあったりして、楽しいですよ。女性サイクリストが多くて、コスプレが見れますし」とのこと。コスプレ? あぁ、あのサンタとかたちのことか...。

タルタルソーススタイルのチキン南蛮発祥のお店「おぐら本店」タルタルソーススタイルのチキン南蛮発祥のお店「おぐら本店」 う~ん、見てるだけで美味しそうでしょう?う~ん、見てるだけで美味しそうでしょう?


大会前日、3/17(土)の宮崎に到着。晴れ時々雨の天気だが、関東からくると宮崎の暖かさに身が緩む。予報では日曜日の天気は雨。心配だ。
大会のオフィシャルホテルに到着し、昼ごはんを食べに出かけることに。飛行機の便が同じだった女性二人のお誘いを受けて名物「チキン南蛮」を食べに宮崎市内に繰り出す。このふたりこそ、コスプレの張本人たち「アースライド女子部」の「じゅんこさん」と「あこさん」だった。

チキン南蛮いただきま〜スチキン南蛮いただきま〜ス メカニックブースで愛車をチェックしようメカニックブースで愛車をチェックしよう


昭和の薫りが漂う、タルタルソーススタイルのチキン南蛮発祥のお店「おぐら本店」でボリュームたっぷりのチキン南蛮を食べて、まずはアースライド第一部を完走(食)。「アースライドはオイシイモノを食べることが大事なんですよ。グルメですっ」とふたり。美女とチキン南蛮を食べるというありがたい体験で、まずは私のアースライド序章は大成功である(←?)。

毎回デザインが人気のアースライドオリジナルTシャツ毎回デザインが人気のアースライドオリジナルTシャツ 河川敷で開かれたロングライド講座河川敷で開かれたロングライド講座


白戸太朗さんと美崎悠さんのお二人白戸太朗さんと美崎悠さんのお二人 女子部の「顔」的存在のじゅんこさんは一昨年の石垣アースライドにレンタサイクルで参加してハマり、以来何もない限りはアースライドに連続して参加しているという。「アースライドは雰囲気とか走りとか、とにかく楽しいですよ。ユルいのがいいんですよっ!」と力説してくれた。じゅんこさんもあこさんも、たった1年でお高いロードバイクを乗り回すまでになった。いろんな大会に出場しているので見かけた方も多いだろう(後で出てくる写真を見ればわかるはず)。

食事後、受付会場となっている宮崎市役所裏の大淀川河川敷へ。女子部はタクシーで。私はあこさんの自転車で向かう(早くもアッシー君状態である)。

続いては白戸さんによるストレッチ講座続いては白戸さんによるストレッチ講座 メイン会場では午後から参加者の受付が始まっていた。会場に流れるハッピー&ロハスなメロディーの音楽。まばらに集まってくる参加者たちからも、ユルさが伝わってくる(笑)。スポーティな人より、初心者ふうな人と女性が目立つ。ここにいるだけで、なんとなく空気が読めた。幾人かの人にお話を聞いて、こういう層の方もいるんだな、と、自転車ブームの広がりが判った気がした。

14時からは白戸太朗さんと美崎悠さんのロングライド講座が開催された。マイクもなく、皆が車座になって聞く感じ。前日の体調管理の方法、長距離の楽な走り方、水分補給の方法などなど。走行面や体調面、ロングライドならではのポイントをわかりやすく聞かせてくれた。初めての人にはとってもためになるお話でした。ユルい雰囲気だけど、初参加の人には是非おすすめです。

日南海岸へ試走に出かける

夕方にかけて時間があったのでひとり試走を兼ねてコースへ向かった。宮崎市街から日南海岸国定公園を目指す。

前日に壮大な景観が広がるビュースポット「鬼の洗濯板」を訪れた。この時は天気が良かったのだが...。前日に壮大な景観が広がるビュースポット「鬼の洗濯板」を訪れた。この時は天気が良かったのだが...。

フェニックスが並び立つことで知られる堀切峠。コース左手に果てしなく海が広がる。眼下には「鬼の洗濯」があり、宮崎の典型的かつダイナミックな風景をたっぷりと楽しめた。おりしもこの日はミラノ~サンレモの開催日。イタリアの海岸線に劣らない美しさだ。

イベントでこんなところを走れるのは、本当に気持ちいいだろう。この海側のルートを自転車イベントが走るのは初めてのことだそうだ。


アットホームな雰囲気のウェルカムパーティ

午後6時からは大会オフィシャルホテルでウェルカムパーティが開催された。副題に「霧島酒造プレゼンツ」がつくこの夕食会は、宮崎市観光協会がバックアップし、霧島焼酎がスポンサーということで、もちろんそういう期待が膨らみます(笑)。

パーティでは「霧島」が飲み放題でっせ!パーティでは「霧島」が飲み放題でっせ! 特別ゲストの田中律子さんが意気込みを語る特別ゲストの田中律子さんが意気込みを語る


霧島の樽で「鏡開き」が行われ、開幕。バイキング形式の美味しい料理を食べながら、霧島焼酎とビールがほぼ飲み放題。地元料理をふるまってくれる地元食品会社の方々のおもてなし、霧島焼酎のいろいろな銘柄をふるまってくれる霧島酒造の方々のお接待を受けながら、なんとも暖かい気分になった。この前夜祭パーティには100人ほどがきたけど、ここで打ち解けて早くも仲良くなてしまうのだった。

サイクリングイベントで鏡開きなんて聞いたことが無~い!!サイクリングイベントで鏡開きなんて聞いたことが無~い!!

そして会場に「りっちゃん」に似ている人がいるなぁ~、と思っていた(一緒に食べながら喋ってた)ら、白戸太朗さんが「特別ゲストの田中律子さんどうぞ~」とコール。なんとホンモノのりっちゃんでした(苦笑)。
田中律子さんは5月に開催されるホノルルトライアスロン出場を目指して特訓中で、コーチ役の白戸さんの誘いもあり宮崎に一般参加者としてきたとのこと。でもそこはアイドルりっちゃん。急遽特別ゲスト扱いになり、壇上へ。

宮崎牛(?)が登場しました。お台場クロスにもいたっけ?宮崎牛(?)が登場しました。お台場クロスにもいたっけ? およそ100人以上がパーティーに参加したおよそ100人以上がパーティーに参加した


りっちゃん曰く「バイクまだ4回しか乗ったことないんです~」。白戸さん曰く「りっちゃんは最高20km走っただけ。おまけに泳げませんから」とツッコミ。大盛り上がり。りっちゃんはプレゼント抽選会で霧島焼酎の特別原酒をゲットして歓喜していた。スポンサーの霧島酒造さんの太っ腹ぶりは凄まじく、非売品の特別貴重なお酒が抽選会の景品にいくつか登場。ゲットできた人はかなりの幸運です。

大迫力の地元橘太鼓「響座ジュニア」の演奏大迫力の地元橘太鼓「響座ジュニア」の演奏 霧島ブランドの超貴重なお酒を懸けた激しい闘い(笑)霧島ブランドの超貴重なお酒を懸けた激しい闘い(笑)


心地良く酔いも回ったところで地元橘太鼓「響座ジュニア」の演奏が始まった。10代の子供たちによる気迫に満ちた演奏は、大人太鼓以上のハンパない迫力で、感動して涙ぐむ人が続出。

お酒もまわり、皆が幸せな気分。この大いなる盛り上がりは、アースライドのほぼ恒例行事のようだ。この楽しい雰囲気が、まずはアースライドの大会の特徴なのだ。
憧れのアイドル、りっちゃんとお近づきになれたのでアースライド第2章も成功である。


大会編へ続く


text:Makoto.AYANO
photo:Makoto.AYANO,So.ISOBE

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