ツール・ド・フランスを毎年欠かさず追いかけるイラストレーター小河原政男氏の、全国のモンベルショップを回る個展「ツール・ド・フランスの風景画展 セカンドステージ」の最終展が3月3日から25日まで開催されている。3日にオープンした初日の会場の様子をお伝えする。

モンベル渋谷店にて開催中「ツール・ド・フランスの風景画 セカンドステージ」モンベル渋谷店にて開催中「ツール・ド・フランスの風景画 セカンドステージ」

今回開催中の全国のモンベルショップを巡る個展、「ツール・ド・フランスの風景画展 セカンドステージ」は、2007年に続く第2回目の開催。3月3日から25日まで行われるモンベル渋谷店での展示は、昨年の4月から約1年にわたり、全国8つの都市をめぐった個展のフィナーレとなる展覧会だ。

小河原氏の作風である、水彩を使った柔らかなタッチで表現された色彩豊かな風景画はファンも多く、レースファンならお馴染みだろう。

ツールの歴史が描かれた画が展示されるツールの歴史が描かれた画が展示される 小河原氏の使う水彩絵具とポストカード小河原氏の使う水彩絵具とポストカード


展示される作品のテーマは、氏が18年間にわたってツールを巡る最中に出会った風景や光景を、忠実に再現した作品を中心に、ツール・ド・フランスが日本にやってきたというイメージで描かれた、奈良・東大寺とスタート前の選手たちの風景など、独自の世界観で描かれた作品も人気を博しているという。

小河原氏は「2007年に続いて全国展を開催することが出来ました。レースの風景はもちろん、果物屋で買い物をしているマルコ・パンターニなど、自由なモチーフの作品たちが並んでいます。ぜひお越しいただき、フランスの風を目で感じて頂きたいと思っています。」と話す。

ツールの何気ない日常を描いた作品ツールの何気ない日常を描いた作品 独自の目線で表現された作品も人気独自の目線で表現された作品も人気 小河原氏が実際に目に焼き付けた光景が筆を通して再現される小河原氏が実際に目に焼き付けた光景が筆を通して再現される


モンベル渋谷店内の広く取られたサロンスペースには、作品が壁をいっぱいに取り囲み、テレビにはツールをモチーフにした映画が流され、まるで自分も旅をしながらレースを追いかけているかのような雰囲気を味わうことができた。また、観客の目線で撮影した秘蔵の写真なども展示され、報道写真とは一味違った臨場感を体験することができる。

リクエストされたイラストを描くサービスもリクエストされたイラストを描くサービスも オリジナルイラストを描いてもらってにっこりオリジナルイラストを描いてもらってにっこり


オープンを迎えた初日は小河原氏のファンや友人、関係者などが続々と訪れ、色彩豊かな作品を目に楽しむ光景が見受けられた。小河原氏は多忙な合間を縫って、土日などを中心に出来る限り会場に常駐したいとのこと。その際は来場客の好みのイラストを描く一筆サービスも受付け、初日会場ではファンのリクエストに答えて筆を走らせていた。

もしツールが日本に来たら...。自由な発想で描かれた人気作品もしツールが日本に来たら...。自由な発想で描かれた人気作品

遠方から熱心なファンが駆けつけた遠方から熱心なファンが駆けつけた 絵画の他に、自身が収めた写真も展示絵画の他に、自身が収めた写真も展示


また会場では小河原氏独自のチョイスによる10枚セットのポストカードの販売や、展示されているイラスト原画の販売予約も行われてる。イラスト原画はすでに予約済みの作品も多く、気になる方は早めにチェックをしたほうがよさそうだ。


ツール・ド・フランスの風景画 セカンドステージ モンベル渋谷店
住所:東京都渋谷区宇田川町11-5 モンベル渋谷ビル(5F)
電話番号:03-5784-4005
営業時間:10:30~21:00
定休日:不定休(10日は全日クローズ)
駐車場:なし
アクセス:渋谷駅より徒歩8分


小河原政男氏プロフィール
イラストレーター 小河原政男氏イラストレーター 小河原政男氏 千葉県木更津市出身。都内にアトリエ「YELLOW」を構え、イラストレーターとして雑誌や広告などで活躍している。雑誌で見たツール・ド・フランスに衝撃を受け、22歳から毎年欠かさず7月はフランスに渡り、キャンプ道具を積んだMTBでツール・ド・フランスを追いかけている。

フランスの美しい風景やレース観戦を伝える風景画を集めた第一回個展を07年に開催。2012年も6月29日から渡仏の予定。




text&photo:So.Isobe