沖縄の離島、久米島で今春初開催される"シュガーライド久米島"は、久米島全域を自転車で周遊し、島の自然や歴史、食文化、そして島民たちと触れ合いながらサイクリングを楽しむイベントだ。

ミーフガーからの戻り道。空港からしばらく海を眺めながら平坦な道が続きますがこれから厳しい上り坂が始まりますミーフガーからの戻り道。空港からしばらく海を眺めながら平坦な道が続きますがこれから厳しい上り坂が始まります (c)シュガーライド久米島久米島の東側に浮かぶ長さ約7kmの砂州、ハテの浜。奥に見えるのが久米島久米島の東側に浮かぶ長さ約7kmの砂州、ハテの浜。奥に見えるのが久米島 (c)シュガーライド久米島

久米島(くめじま)は、沖縄本島から西に約100km、沖縄諸島に属する島で、最も西に位置する島。那覇から飛行機でたったの35分で行ける離島で、"球美の島"とも呼ばれるこの美しい島は、古民家の集落が今も色濃く残り、もっとも"沖縄らしさ"を感じることができる。この小さな島で、今年初のサイクルイベントが開催される。

■変化に富んだ地形を自転車で楽しんで走る

ベテランから初心者まで、家族やチームで楽しく参加できる久米島初のサイクリングイベントが"シュガーライド久米島"だ。

第4エイド近くにある畳石、亀の甲羅の様に5角形や6角形の形をしています。干潮時がおススメです。第4エイド近くにある畳石、亀の甲羅の様に5角形や6角形の形をしています。干潮時がおススメです。 (c)シュガーライド久米島アーラ林道 1月中旬から2月上旬まで寒緋桜が咲いていますアーラ林道 1月中旬から2月上旬まで寒緋桜が咲いています (c)シュガーライド久米島

久米島は1周が約40kmという、自転車ライドには手頃な大きさの離島だ。しかしその小さな島を走るシュガーライド久米島のコースには、様々な表情がある。
島一周の40kmを走ると、最大標高差は209m。獲得標高差は約600m!になる。けっして易しいだけの道ではない。美しい海岸沿いを走り、離島への架け橋を渡り、険しい山を登る変化に富んだコースを楽しむことができる。

真謝手前。比屋定バンタからの下りも終わり。近くには久米島紬ユイマール館があります真謝手前。比屋定バンタからの下りも終わり。近くには久米島紬ユイマール館があります (c)シュガーライド久米島比屋定バンタ バンタとは「崖」の意味 崖の上に展望台があり、そこからはハテの浜や、粟国島、渡嘉敷島、慶良間諸島が見えます比屋定バンタ バンタとは「崖」の意味 崖の上に展望台があり、そこからはハテの浜や、粟国島、渡嘉敷島、慶良間諸島が見えます (c)シュガーライド久米島

クルマの交通量の少なさも離島ならでは。その走りやすさは、ツール・ド・おきなわが舞台とするヤンバル地方よりも走りやすいと、沖縄本島在住のサイクリストが太鼓判を押すほど。しかもコース上には信号が2つしかない!

南国情緒たっぷりの美しい優雅な南側の海岸線、日本海を思わせるほど荒波がたち、北風を受けながら走る北の海岸線を抜け、離島への架け橋を渡り、険しい山を登る変化に富んだコースは、本格派アスリートやヒルクライマーを十分楽しませることができる。

バーデハウスとシーサー 第4エイドステーション近くにある温浴施設。大会後の疲れを癒すには最高ですバーデハウスとシーサー 第4エイドステーション近くにある温浴施設。大会後の疲れを癒すには最高です (c)シュガーライド久米島上阿嘉下りは、急カーブが続く下り坂だ上阿嘉下りは、急カーブが続く下り坂だ


コースは4つ

シュガーライド久米島の参加コースは次の4つが用意されている。シュガーライドは、久米島を3周回する120kmチャレンジコース、2周回する80kmアスリートコース、初心者向け35kmコースを設定している。

ミーフガー これから厳しい上り坂が続きますミーフガー これから厳しい上り坂が続きます (c)シュガーライド久米島1. ファミリーコース(島内1周 35km)※3~4名1組
主な参加資格:制限時間(5時間)内で完走できる走力を有すること

2. ビギナーコース(島内1周 35km)
主な参加資格:制限時間(5時間)内で完走できる走力を有すること

3. アスリートコース(島内2周 80km)
主な参加資格:制限時間(7時間)内で完走できる走力を有すること

4. チャレンジコース(島内3周 120km)
主な参加資格:制限時間(9時間※)内で完走できる走力を有すること
※制限時間が8時間から9時間に変更されました。

島の南部、アーラ林道の標高287mの山、アーラ岳の麓が第1の難所。ただしファミリーコースとビギナーコースはこの難所を通らず、緩やかな道を通る。アスリートコースとチャレンジコースに挑戦する人は、この難所を避けて通れない。
そして比屋定バンタから、標高199mのフサンナ山に上る道が第2の難所だ。

家族や仲間と一緒にのんびりと島の風情や味を楽しみながら走るもよし、たっぷり3周回の120kmの難関コースにスポーティに挑むのもよし。脚力にあわせて楽しむことができるのだ。
どのクラスも、チェックポイントでチェックを受け、制限時間内に完走した選手にはシュガーライド久米島オリジナルの完走メダルが授与される。

アーラ林道 お昼頃はフェリーが入港し、飛行機の到着が見えますアーラ林道 お昼頃はフェリーが入港し、飛行機の到着が見えます (c)シュガーライド久米島儀間地区 コース中にある民家に咲く花儀間地区 コース中にある民家に咲く花 (c)シュガーライド久米島

■久米島を味わいながら楽しめる

コース中にあるエイドステーションでは、さまざまな久米島の特産品が補給食として供される。みそクッキーやシークワーサージュースなど、味でも久米島を感じることができる充実した内容になっている。
また、大会終了後にはふれあいパーティが開催される。パーティにはもちろん「久米島の味」が用意される。島の民謡「エイサー」を観て・聴きながら、泡盛やオリオンビールで乾杯しよう。
完走を果たし心地よい疲労を感じながら、参加者同士で完走を讃え合えば、生涯忘れられない思い出になるだろう。

サーターアンダギー エイドステーションにあるサーターアンダギーです。どこのエイドステーションにあるかはお楽しみにサーターアンダギー エイドステーションにあるサーターアンダギーです。どこのエイドステーションにあるかはお楽しみに (c)シュガーライド久米島第4エイドステーションで休憩、近くにはバーデハウスやウミガメ館、畳石があります第4エイドステーションで休憩、近くにはバーデハウスやウミガメ館、畳石があります (c)シュガーライド久米島

■参加に便利なオフィシャルツアーが用意される

シュガーライド久米島には、遠方からの参加者にはありがたいオフィシャルツアーが用意される。1泊2日あるいは2泊3日で用意されるオフィシャルツアーは、羽田・名古屋・伊丹・関西国際航空・福岡航空・那覇空港発着プランから選べる。ツアー催行は大会スポンサーでもある日本旅行だから安心だ。


特別ゲストの森田正美さん 特別ゲストの森田正美さん  (c)シュガーライド久米島■森田正美さんを特別ゲストに迎え、セミナーも開催

大会特別ゲストとして元プロレーサーの森田正美さんが参加。現役時代にはマウンテンバイク、ロードレース、シクロクロスの女子トップ選手として活躍した森田選手が、大会前日にビギナーやレディースの皆さんに向けてシュガーライド久米島を完走するコツを伝授してくれる。ロングライドに不安がある人は、ぜひ参加して欲しい。

■楽しいサブイベントを開催 大会翌日も走れる

大会終了後の5日・月曜日にも走りたいという方のリクエストに応え、大会事務局が急遽用意したのが「森田正美さんと登るグスクライム」「地元サイクリストが案内するのんびりサイクリング」の2つのライド企画。いずれも無料のこの2企画は、走ることにちょっと忙しい大会当日では味わえない久米島の魅力を再発見できるだろう。
2企画とも3月5日(月)AM8:00スタート。

・森田正美と登るグスクライム

グスクとは、沖縄の言葉で「城」の意味。久米島でもっとも高い宇江城城跡(標高309m)まで、約8.5kmを登ります。左右に大海を望める尾根を駆け上る、素晴らしいコース。所要時間は3時間。

宇江城ヒルクライムコース 沖縄県で最も高いところにある城跡。標高309.8m宇江城ヒルクライムコース 沖縄県で最も高いところにある城跡。標高309.8m (c)シュガーライド久米島宇江城城跡をバックに会場まで下ります。途中には大きな風車があります宇江城城跡をバックに会場まで下ります。途中には大きな風車があります (c)シュガーライド久米島

・地元サイクリストが案内するのんびりサイクリング

古き沖縄の名残をいまだに残す久米島古民家集落をめぐり、久米島紬の里・ユイマール館を見学、日本一遅い久米島の朝市(10時)の様子を見学して回ります。所要時間は3時間。

■申し込み締め切りが2月14日まで延長される!

初開催の大会だけに、知名度がないシュガーライド久米島。本来の申し込み締め切りはまもなく終了する予定だったが、リクエストに応えて締め切りが2月14日(火)まで延長された。気になる人は「バレンタインデーまでに申し込み」と覚えよう。

シュガーライド久米島 大会スケジュール

3月3日(土)
14:00 選手受付(仲里野球場)
15:00 バイク自慢コンテスト *磨き上げた愛車を自慢しよう!

・ビギナー&レディースセミナー
大会前日(3月3日)の約1時間~2時間、森田正美さんによる『ビギナー&レディースセミナー』を開催。内容はコースを走る上で注意すべき点や、ギアの使い方などを森田さんが丁寧に教えてくれます。


トンバーラ コース上からは見えませんが「鯨が見える丘」から見る事が出来ますトンバーラ コース上からは見えませんが「鯨が見える丘」から見る事が出来ます (c)シュガーライド久米島3月4日(日)
7:00 選手集合(仲里野球場)
7:30 開会式
8:00 スタート

夕刻 ふれあいパーティー

<イベント概要データ>
■大会名:第1回 シュガーライド久米島
■開催日:2012年 3月3日(土曜日)~3月4日(日曜日)
■開催地:久米島
■申込締切: 2月3日(金)
■種目及び参加費
島内1周35kmファミリーコース(3名~4名1組) 1組8,000円
島内1周35kmビギナーコース 4,000円
島内2周80km 6,000円
島内3周120km 8,000円

■主催:久米島町、社団法人久米島町観光協会
■主管:シュガーライド久米島実行委員会
■後援:沖縄県、財団法人沖縄観光コンベンションビューロー、久米島町商工会、沖縄県サイクリング協会

■問い合わせ:
社団法人久米島町観光協会 TEL:098-985-7115 
営業時間/9:00~18:00(土・日・祝は休み)

シュガーライド久米島 コース地図シュガーライド久米島 コース地図
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