皆さんこんにちは。大河原正晴です。前回のレポートで触れたラウンドライドオアフを走り終え、ホノルルに戻って来ました。僕のもうひとつの特技、というより本業というべきか。バドミントンを楽しむことにします。

一年ぶりの再会と交流試合を楽しんできました一年ぶりの再会と交流試合を楽しんできました 前日のラウンドライドオアフで、180km近く走ったのにも関わらず、身体は快調。サイクルリーダーにずっと前を引いてもらっていたおかげですね。

というわけで、お言葉に甘えて練習にお邪魔して、一年ぶりの再会と交流試合を楽しんできました。せっかくの機会、身体が言うことを聞く限り、活動あるのみです。

日頃からちゃんとトレーニングとメンテナンスしているからこそなのですが、欲張りな行動についてきてくれる自分の身体にも感謝です。

さて、ラウンドライドオアフ翌日、センチュリーライド前日、この日も欲張りに早朝ライドと朝市散策&ダイアモンドヘッド登頂に行って様子をご紹介します。ホノルルセンチュリーライド前日にあたるこの日には、毎年恒例のトップツアーのプラクティスライドなど、魅力的なライドが多数開催されています。

翌日の本番ではたくさんのサイクリスト達が朝日を浴びながらこの坂を登ります翌日の本番ではたくさんのサイクリスト達が朝日を浴びながらこの坂を登ります 僕も日頃からトレーニング管理を任せていただいている方々をお連れして、欲張りにホノルルを走ります。

そのコースは、翌日のホノルルセンチュリーライドのスタート&ゴール地点からダイアモンドヘッドをまわり、ハイウェイ入り口まで走り、朝市を経由して、またカピオラニ公園まで戻ってくるコースです。

早朝カピオラニ公園を出発して、まずはダイアモンドヘッドと海岸線の間の道を、朝日に向かって登っていきます。

朝の海の景色を堪能して、記念撮影。オススメのスポットですが、本番当日は混雑してなかなかゆっくり写真を撮れないので、前日に訪れる方も沢山いるようです。ワイキキから自転車だとすぐに来れる場所です。

このメンバー+カメラマン1名、明日は全員で楽しく完走を目指します。毎年一緒に完走している方と、大阪のインドアバイクジム経営インストラクター毛利氏とその生徒さんたち、全員に楽しく安全に完走してもらうこと、それが僕の自身に課した任務なのです。

ホノルルらしい空と雲と緑と道のコントラストホノルルらしい空と雲と緑と道のコントラスト リゾート感が漂うシーンに心が洗われますリゾート感が漂うシーンに心が洗われます 地元の新鮮な果物やお土産になりそうな特産品を扱うお店も多数あります地元の新鮮な果物やお土産になりそうな特産品を扱うお店も多数あります


ここから、カハラの高級住宅地を抜けてハイウェイの入口まで走りUターン、今度はダイアモンドヘッドを逆周りして、登山口入り口あたりで開催されている朝市に到着。非常に活気のある朝市で、年々出店数も訪れるサイクリストの数も増えている様子です。

朝市を堪能した後、ダイアモンドヘッドをぐるりと回り、カピオラニ公園方面へ。早起きしてサイクリング、そして朝市を満喫、自然と健康的な笑顔がこぼれます。

明日のゴールシーンの予行練習も抜かり無し!明日のゴールシーンの予行練習も抜かり無し! Kaimana Beach Hotel 一階 Hau Tree Lanai からのオーシャンビューKaimana Beach Hotel 一階 Hau Tree Lanai からのオーシャンビュー


カピオラニ公園に辿り着く手前交差点付近にある学校にて、現地申し込み者対象のゼッケンや参加賞などのピックアップがおこなわれています。日本の事務局から申し込みした方は、前々日から指定のホテルで事前にピックアップができます。現地のHAWAII BICYCLING LEAGUEを通じて申し込みをした方は、前日のピックアップが恒例です。その後、まるでプライベートビーチが目前に開けているような素敵な雰囲気のレストランで朝食。

ハワイらしい朝食を満喫しながら、ダイアモンドヘッド登頂の作戦会議。一度ホテルに戻り、登山モードに切り替えて、ダイアモンドヘッド登頂に向かいます。遠くから見ると、ただの大きな岩山のダイアモンドヘッド。なんとその中は要塞になっているのです。入り口でチケットを購入し、公園の中へ。上のほうへ行くと、岩山の中をくり抜いたような階段や急斜面が現れます。さらにそこをめげずに越えていくと、ワイキキを見下ろす美しい景色が出現します。

世界一のリゾート地ワイキキとビーチが一望できます世界一のリゾート地ワイキキとビーチが一望できます
この景色のおかげで、ここまで登ってきた疲れは、どこかに飛んでいってしまうくらい。公園入り口から頂上まで、往復一時間半程度で行ける様です。ホノルルを満喫するには是非、行ってみて欲しい場所のひとつです。

その後は、明日の本番に備えて、バイクの最終メンテナンス。無事に完走できるかどうかの非常に大切なポイントです。トップツアーのデスクでは頼れるメカニックがスタンバイしてくれています。

前輪に続き後輪もPanaracer RACE type Dに交換前輪に続き後輪もPanaracer RACE type Dに交換 地元のショップにもたくさんのサイクリストが訪れるため、店員さんがしっかり準備して、親切に案内してくれます。

思い起こせば7年前のセンチュリーライド前日、このお店の前でバイクの盗難被害にあって、大変な思いをしたことがあります。自転車の形をしたバイク専用ラックにしっかりと鍵でつなぎ合わせていたのですが、チェーンごと切られて持っていかれてしまったのです。

警察の被害を報告して、とにかく翌日走るためのバイク調達に奔走。自転車レンタルショップのマスターに事情を話して、普段はレンタルしていない私物のロードバイクをお借りして、完走したのでした。

そんな経験をしつつも毎年来てしまうホノルル。僕にとっては魅力の塊のような場所なんですね。これで準備はばっちり。栄養と睡眠をしっかりとって明日に備えるのみ。


そして、いよいよホノルルセンチュリーライド2011の出走です。30周年を迎える大会、スポーツを愛する参加者と、それを支える地元の人たちの協力から成り立っています。まだ、薄暗いカピオラニ公園に約2000人のサイクリストが集まります。日本人がその半数を占めると言われる中、年に一回ここで再会する友人もいたりして、更に楽しさが倍増します。

期待と不安が入り混じるスタート直前期待と不安が入り混じるスタート直前 カメラやビデオを前後左右に持って走るシクロワイアード編集長カメラやビデオを前後左右に持って走るシクロワイアード編集長


国家斉唱やゲスト挨拶が終わると、いよいよスタート。カピオラニ公園を抜けて、朝日に向かって走り出します。

カハラ地区を抜けて、ハイウェイに入り、しばらくいくと空の色が美しい青に変わってきます。交差点ごとに地元の警察官が交通整理をしてくれて、ストレスフリーで走らせてもらえます。道行く車も、サイクリストに非常にやさしく、島の人々に守られている感があります。

いつもさわやか今中さんいつもさわやか今中さん ウェアもポーズもばっちりの白戸さんウェアもポーズもばっちりの白戸さん longridefan.comの4126さんlongridefan.comの4126さん


日本からもたくさんの有名人が参加。それぞれのツアー参加者をしっかりサポートしてくれています。
自身の体調に合わせてペースも距離も選べるセンチュリーライドならではの開放感と安心感。参加者の皆さんがいつも笑顔なのが印象的なイベントです。エイドステーションでの過ごし方もそれぞれ。

hcrfan.comの取材中hcrfan.comの取材中 最高の景色と愛車の写真は帰国後の宝物最高の景色と愛車の写真は帰国後の宝物 元気な笑顔に癒されます元気な笑顔に癒されます


各エイドステーションには、スポーツドリンクや水、バナナやオレンジなどの補給食がばっちり準備されています。ゆっくり休憩するもよし、たくさん写真をとるもよし、補給をばっちりして昼寝しちゃっても良いくらい自由なのです。

さて、我々のペースはというと・・・。順調かつ快調に走行。そして、毎回エイドステーションを満喫。写真を撮ったり、補給をしたり、ストレッチをしたり、10~15分程度の休憩をとってから次へ進みます。

無理せず楽しくマイペース無理せず楽しくマイペース エイドステーションでは現在地と出発時刻を確認エイドステーションでは現在地と出発時刻を確認


マシントラブルもなく、身体のトラブルもなく、あまりに順調すぎるライドにびっくり。実は、今回一緒に走っているメンバー構成はというと・・・。

ロードバイクに乗り始めて3ヶ月程度の初心者の女性が2人。しかも、1人はシングルギアのバイクで参加!!そして、長距離ライドは始めての女性が1人。なんとマウンテンバイクで参加!!更に、自転車暦半年の聾唖のトライアスリートの女性と、今年6年連続の完走を目指す74歳の男性。

非常にバラエティーに富んだメンバーを、僕と大阪のインストラクターの毛利氏が自転車で、そしてカメラマンは念のため車でサポート。予期せぬ事態も想定して、万全のサポートを心がけていたのでですが、皆さんまったくもって順調なライド。拍子抜けするくらい快調なのです。これも、日頃のトレーニングと体調管理、そして快適なホノルルのライド環境が成せる技。なんだか、嬉しくなってきてしまいます。

まもなく折り返しのスワンジービーチパークまもなく折り返しのスワンジービーチパーク 折り返し地点が近づいてくる頃には、少しづつペースの差が出て来てきますが、それぞれマイペースを保ちます。知らない人同士でもでも、ペースが合う人たちが自然にかたまって走ることができるのも、センチュリーライドの魅力の1つです。

昨年はこの辺りで後輪がパンク。チューブ交換をしたいのに、前日にお店で後輪のナットを締めすぎて、手持ちの工具でははずすことができず、何度も後輪に空気を入れながら、走行時は前輪に重心を集めて、おかしな立ちこぎで折り返し地点まで辿り着いた経験があります。

今年は、気持のよい海岸線を気持よくひた走り、無事に全員折り返し地点に到着。半分走り切った満足度と景色の綺麗さに感動。ここでは辿り着けた人たちの、表情の素晴らしいことが印象的です。皆さん、カップルやグループで思い思いの過ごし方をしています。後から来る仲間を待ったり、比較的ゆっくり休憩する方が多いようです。

我々も恒例の記念撮影としっかり補給とストレッチ。ここから無事帰るには、休憩の過ごし方が大事なポイント。マシンと自身の身体に不調が出ていないか入念に調べます。

予想を上回る快調なライドで元気いっぱい、後半に挑みます予想を上回る快調なライドで元気いっぱい、後半に挑みます 僕もしっかり楽しませてもらっています僕もしっかり楽しませてもらっています


いつもマシントラブルやパンクが日常茶飯事な僕ですが、今回はまったくトラブルがないのが不思議なくらい。
このバラエティーに富んだメンバー全員の完走を願って、いざ戻りのルートへ出発です。


vol.3に続きます。


text&photo:Masaharu Okawara
edit:Kenji Degawa



大河原 正晴大河原 正晴 大河原 正晴 プロフィール

BICYCLE TRAINERS JAPAN 代表。
JCAサイクリングインストラクターを始め、上級救命技能、高齢者体力づくり支援士などの資格を有し、バドミントンと自転車を武器に日本各地、世界各国を駆け巡り、ウェルネスライフを実践するPERSONAL TRAINER。
都内フィットネスクラブ・自宅・出張にてパーソナルトレーニング指導したり、都内を拠点にパーソナルライド、パーソナルランニングセッションも実施する。
クライアントは運動未経験の女性からトップアスリートまで、年齢も子供から高齢者に至るまで、多岐に渡る。自身の身体能力を引き出すためのトレーニング、コンディショニングアドバイスを中心に、将来長く健康を維持するための生活習慣の見直しや提案、生涯スポーツへの挑戦もサポートもしてくれる。