10月21~23日に宇都宮市を舞台に開催される"ジャパンカップ サイクルロードレース"は、20周年記念大会となる。大会イメージガールの近藤未来さんとJALのキャビンアテンダントさん4人がパレードランとフリーランを走るべく、準備を進めている。

サポートしてくれた竹谷さん、スペシャライズドコンセプトストアのスタッフ、ジョンソンさんと近藤未来さんサポートしてくれた竹谷さん、スペシャライズドコンセプトストアのスタッフ、ジョンソンさんと近藤未来さん

ジャパンカップイメージガールの近藤未来さんジャパンカップイメージガールの近藤未来さん 土曜日の朝に、招待選手たちが一般ファンたちと交流しながらジャパンカップの古賀志林道を含むコースを走るのが「フリーラン」。そしてクリテリウムの前に、選手たちが観客への顔見せとして、宇都宮市街地の大通りのコースを走るのが「パレードラン」だ。大会イメージガール近藤未来さん、そしてJALのキャビンアテンドさん4人の女性たちが、この2つのランを走る。

イメージガール近藤未来さん
「自転車は初めて。でもロードバイクは面白そう!」

今大会のイメージガールに始めて抜擢されたタレントの近藤未来(こんどう・みく)さん。ジャパンカップまで約1ヶ月の9月21日には東京・外苑前のスペシャライズド・コンセプトストアで始めてのロードバイクを手にした。

スペシャライズド・コンセプトストアでは「フィッティング」を受けた。この「BGフィット」は、ユーザーそれぞれの乗車ポジションを徹底的に合わせてくれるサービスで、しかもその担当はアドバイザーでもあるお馴染み竹谷賢二さん。

近藤さんが選んだのはスペシャライズドの女性用ロード「アミラ」。最適なフレームサイズ選びから始まり、ペダルを踏む足の位置、ハンドルの握り方、サドルの座り方と、乗り方の基本がしっかりレクチャーされていく。

「どかっと座るんじゃなくて、ハンドル、サドル、ペダルの3点で体重を支えるんです」「どかっと座るんじゃなくて、ハンドル、サドル、ペダルの3点で体重を支えるんです」 「この位置でペダルを踏んでください」「この位置でペダルを踏んでください」

ファンの間では、竹谷さんによるフィッティングだけはBGフィッットの中でも「TKフィット」と呼ばれ、特別なもの。もっとも、近藤さんは自転車のことは何もわからないので、そのありがたみは理解できなかったかもしれないが、ともかく、まったくの初心者である近藤さんは竹谷さんの指導をうけて、バッチリのポジション出しを受けることができた。

もともとバスケやバドミントンが得意な近藤さん。「センスや運動神経がいいのでロードバイクもすぐに乗りこなせられそうですね」と竹谷さんも太鼓判を押す。

「この位置を持つのがハンドルの基本です」「この位置を持つのがハンドルの基本です」 ヘルメットのかぶり方も大切。「オデコがでないように」ヘルメットのかぶり方も大切。「オデコがでないように」

近藤さんは「太ももムッキムキになったらどうしよう…なんて心配していたんですが、そうじゃないみたいですね。竹谷さんによれば、ロードバイクに乗ればむしろ脚は細くなるって聞いて安心しました。どうりでその証拠に、ロードバイク界の選手たちは美脚ぞろい!」

ポジション出しを終えると、「体重を胴でしっかりと支えてあげる事が重要なんですね。前傾姿勢で乗るから腕に体重をかけてしまいがちだけど、腹筋・背筋や体幹を鍛えることがポイントで、股関節も柔らかくしておくといいみたいです。今まで、自転車は足で漕ぐものと思っていました。目からウロコです」。

フィッティング当日はあいにくの天気だったが、近藤さんは小雨のなか外を走って試したようだ。仕事が忙しい「売れっ子」で、ジャパンカップまでに乗れる時間はあまり取れない。しかし、時間を見つけて練習したいと意欲的だ。

近藤さんは「ジャパンカップ当日は自分らしいPRキャラクターで、大会を盛り上げていきます!」と意気込みを話してくれた。

JALキャビンアテンドさん3人とルコックスポルティフ担当者の井上大平さん(デサント)JALキャビンアテンドさん3人とルコックスポルティフ担当者の井上大平さん(デサント) JALのキャビンアテンダントさん4人
「2人が経験者。あとの2人はまったくのシロート。でもロードバイクってカッコイイ」

昨年大会に引き続き、JALのキャビンアテンダントさんたちはポディウムガールとして参加する。入賞した選手に花束を渡す役目だ。そして、20周年記念大会の今年は4人での参加で華を添えてくれる(昨年は2人)。さらに、フリーランなどにはオリジナルウエアを着てコースを走る。

今回参加してくれる、岡本亜希子さん、鈴木千晴さん、正木千恵、北井菜々さんら4人のJALキャビンアテンダントさん。まずはサイクルファッションから、ということで、お揃いのウェアを作ることになった。

オリジナルウエアを提供してくれるのは、ツール・ド・フランスなどへのサポートも行ってきた"ルコックスポルティフ"。ルコックは2012年からツール・ド・フランスのマイヨジョーヌを提供する、由緒正しきブランドだ。

ルコックスポルティフブランドを日本で展開するのは、スポーツアパレルの大手、デサント。レーシングモデルからお洒落なシティユースモデルまで、機能的でデザイン性に優れたウエアを数多くラインナップする中、今回参加する4人のリクエストに応えて、現在、長袖と半袖の2タイプを制作中だ。ここで紹介するのは、そのウェアのデザインを、ルコックスポルティフの担当者・井上大平さんと打ち合わせているところだ。

出来上がったデザインラフ案 このなかから絞り込んでいく出来上がったデザインラフ案 このなかから絞り込んでいく デザインや配色について真剣に悩みながら決めていくデザインや配色について真剣に悩みながら決めていく

昨年もジャパンカップをサポートした岡本さんと、ホノルルセンチュリーライド完走経験のある鈴木さんは、その体験を活かして走行中もお洒落なカラーデザインやロゴ位置などを確認。今回ロードバイクデビューとなる正木さんは、襟元のカラーリングなど、細部のデザインにもこだわりをみせた。そのリクエストを受け、自身も熱烈なサイクリストであるルコックスポルティフの井上太平さんのアドバイスを入れながら、順調にデザイン案が仕上がっていった。

最終的には何パターンものデザインが上がったが、どういうデザインで登場するかは当日のお楽しみということで。CAさん4人によれば、「絶対みなさんも着たくなるデザインに仕上がりました!」とのこと。

乗車ポジションの基本を解説する竹谷さん。4人とも真剣な表情乗車ポジションの基本を解説する竹谷さん。4人とも真剣な表情

4人はさらに日を改め、スペシャライズド・コンセプトストアで竹谷さんによるフィッティングを受けた。

「ハンドルに全体重を預けちゃダメです」「ハンドルに全体重を預けちゃダメです」 スペシャライズドが制作した小冊子「スポーツ自転車の安全な乗り方」を読むスペシャライズドが制作した小冊子「スポーツ自転車の安全な乗り方」を読む

岡本亜希子さんは昨年フリーランを走った。厳しい登り坂に苦しんだが、今年はもっとうまく走りたいと意気込んでいる。鈴木千晴さんはホノルルセンチュリーライド経験者ということで不安はなさそうだ。
正木千恵、北井菜々さんのふたりは平坦な宇都宮市街のパレードランを走るが、もしかするとフリーランにも登場する?
「ジャパンカップはできれば4人お揃いのウェアで走りたいね」は仲良し4人の合言葉だ。
コンセプトストアでお借りするロードバイクを見るうち、そのスタイルに惚れ込んでしまい、欲しくなってしまった4人。「ルコックのジャージと合うカラーリングのバイクを購入しちゃおうかな」と、勢いに乗っている。

岡本亜希子さん岡本亜希子さん 北井菜々さん北井菜々さん
正木千恵さん正木千恵さん 鈴木千晴さん鈴木千晴さん



ウェアとバイクのフィッティングを済ませた5人の女性たち。本番当日まではそれぞれが時間を見つけて自転車の練習をして、宇都宮で晴れ姿を披露する。
今年も国内外のトップ選手の熱い走りが期待されるジャパンカップ。選手たちだけでなく、近藤未来さん、JAL CAさんたちにも暖かな応援を送って欲しい。


photo&text:Tomohiro.Hoshino、Makoto.AYANO