ツアー・オブ・ジャパンではステージが開催されるなど、「自転車の街」として知られる三重県北部のいなべ市。同地で数あるサイクルイベントの中でも、最大級の規模と参加者を誇るのが「いなべヴェロフェスタ」(通称いなヴェロ)だ。今年は10月27日に行われ、街を挙げての“サイクリングデー”となった。そんな“いなヴェロ”にサイクルジャーナリストの福光俊介が初参加。「走る」「食べる」「トーク」に満ちた1日をレポートしよう。



走行ルート・距離はフリー、しかも食べ放題の“ライダーズファースト”イベント

いなべヴェロフェスタ参加者とゲストのキナンサイクリングチームの選手たちとで記念撮影いなべヴェロフェスタ参加者とゲストのキナンサイクリングチームの選手たちとで記念撮影 photo:Syunsuke FUKUMITSU
主催者からボクのもとに案内の連絡があったのは、開催の約1カ月前。そのときは実際に現地へ赴くかが決まっておらず、明確な返答は避けたのだが、最後に告げられたのが「いろいろ食べられますから、ぜひ!」との一言だった。

かねがね、このイベントについては把握をしていて、いなべ市内であればどんなルートでもOK、走行距離や立ち寄るポイントも制限なし、サイクルイベントの中でもユニークさとフリーダムさに富んだ「これぞまさに“ライダーズファースト”」だと感じていた。

いなヴェロの理念ともなっている「みんなに優しいロングライド」を感じるには、やはり実走しかない。そんなわけで、ボクもバイクを持って参戦することに決めた。


スタート数時間前から長蛇の列となった受付スタート数時間前から長蛇の列となった受付 photo:Syunsuke FUKUMITSUスタート時間を待つ参加者たちスタート時間を待つ参加者たち photo:Syunsuke FUKUMITSU


“スタートアタック”を決めようと早くから並ぶ人たち“スタートアタック”を決めようと早くから並ぶ人たち photo:Syunsuke FUKUMITSU次々と参加者たちが出発していく次々と参加者たちが出発していく photo:Syunsuke FUKUMITSU


正直に書くと、スタート・フィニッシュが設けられるメイン会場が市内中心部の「北勢市民会館」に移ったことも、ボクの背中を押した。というのも、昨年まではツアー・オブ・ジャパン(TOJ)いなべステージの主会場である「いなべ市梅林公園」にスタート・フィニッシュが設定されていて、TOJのコースを実走できる楽しみがある反面、各所をめぐってからフィニッシュを目指すには上りがハードであることが、一部サイクリストたちの懸念材料でもあったのだ。

おおまかに、北から南にかけて下っている同地の地形。北勢市民会館から南は下りや平坦基調。かたや北は起伏に富む。スタート・フィニッシュを含めて全15カ所のチェックポイントは、市内の四方まんべんなく配置されているから、参加者にとって目的や脚力、ライドスキルに合わせてルート設定しやすくなったあたりは、このイベントのビッグトピックともいえるだろう。

全体スタートは午前8時。とはいえ、約1時間前にはすでに人、人、人…。会館内に設けられた受付は長蛇の列となり、スタートラインにはすでに“0kmアタック”を決めようと意気込む参加者たちで埋め尽くされている。それでも、レースのような緊張感はまったくないし、参加者のバイクもロードに限らずマウンテンバイクやMTB、ミニベロなどさまざま。足元ももちろんビンディングペダルに限られてはおらず、フラットペダルとスニーカーで臨む人の姿も多数あった。

そんなムードの中、いよいよスタート。出発する参加者たちを一通り見送って、午前8時30分頃にボクもスタートする態勢を整えた。

走りやすい南側のルートを攻める! 寄り道した「めがね橋」で感動


田園風景を見ながら進んでいく田園風景を見ながら進んでいく photo:Syunsuke FUKUMITSU
いざ出発! となったところでアクシデント発生。ガーミンのサイクルコンピューターに登録していたつもりの走行ルートが入っていなかったのだ。「さあ、どうしよう」と思案していると、ボクと同様にゆっくりスタートの参加者から「一緒に走りませんか?」との誘いが。予定ルートのほとんどが同じだったことも幸いし、利害が一致。この日のライドパートナーも決まり、「今日は何かよいことありそうだ」と思いつつスタートを切った。

まず向かったのは寶林寺。スタート直後の安全確保のため、出発から少しの間の進行方向が定められていたのだが、寶林寺はその方向から道なりに行けば現れる。多くの参加者が最初に立ち寄るチェックポイントに設定していたのではないだろうか。スタートから約4km、今年行った国内外数々のレース取材の感想をパートナーと話しているうちに1つ目の目的地に到達。

寶林寺に設けられたチェックポイント寶林寺に設けられたチェックポイント photo:Syunsuke FUKUMITSUカエル様のお腹をさすって1日の安全を誓うカエル様のお腹をさすって1日の安全を誓う photo:Syunsuke FUKUMITSU


員弁大池の噴水。五重の塔と深い緑とのコントラストが美しい員弁大池の噴水。五重の塔と深い緑とのコントラストが美しい photo:Syunsuke FUKUMITSU
その荘厳さと周囲ののどかな風景に見とれていると、ほぼ同時に寶林寺にやってきた参加者から一緒に写真をとの依頼が。ゲスト参加していたキナンサイクリングチームの選手と勘違いしているのではないかと思い、「ボク、キナンの選手じゃないですよ!」というと、「いや、福光さんと撮りたいんです」との返答。そんな掛け合いをしているうちにハイ、チーズ。滅多にないファンサービス(と言えるのか定かではないが…)に舞い上がりそうになりながらも、次なるポイントへと向かう。

前述したように、街の南側は下りと平坦がメイン。寶林寺から先はほとんどが下りだ。スピードの出しすぎに注意しつつも、目的地に向かってグングンと進む。2カ所目のチェックポイントとなった「カエル様」では、お腹に記された「無事」の文字に触れて、1日の安全を誓う。ここからさらに下っていくと、次なるチェックポイント「いなべ公園」へとたどり着いた。

いなべ公園では、散歩で訪れている地元の人たちと話をしつつ、少しばかりの休憩タイム。「ちょっと休みすぎたかな…」なんて思っていたら、公園のシンボルである員弁大池の噴水が動き出した。向こうに見える五重の塔や深い緑とのコントラストの美しさに「やっぱり良いことあったな」と心躍る。

うりぼうで人気を博した五平餅うりぼうで人気を博した五平餅 photo:Syunsuke FUKUMITSU
スタートからしばらくはチェックポイントをめぐったが、ここからはいよいよエイドステーションを目指すことに。最初のエイドは「ふれあいの駅 うりぼう」。普段は新鮮野菜を地元農家から直接仕入れて販売しているお店で、名物の「うりぼ~のジェラート」といったスイーツも大人気。この日も採れたての果物や、店内の厨房でつくられた和菓子などが次々と出てくる。なかでも、参加者に人気があったのが「五平餅」。その場で焼いて、味付けしてくれるから、アツアツの状態でいただくことができる。ほのかな醤油風味が身も心も元気づけてくれる。

そうして満たされたところで、パートナーから一言「もしかしたらめがね橋とねじり橋をゆく北勢線が見られるかもしれませんよ。近いから行ってみませんか?」。

アーチ橋の中でも、全国では数少ないコンクリートブロック製だといういなべのめがね橋。ねじり橋と合わせて三岐鉄道・北勢線が通っているが、その通過は1時間に2~3本程度。どちらもチェックポイントにはなっていないが、「見に行きましょう!」の声を受けてちょっと寄り道をすることに。うりぼうに併設される大泉駅で2つの橋を通過するおおよその時間を聞き、十分に間に合うことを確認。

めがね橋をゆく北勢線車両に遭遇。数少ないチャンスをモノにしためがね橋をゆく北勢線車両に遭遇。数少ないチャンスをモノにした photo:Syunsuke FUKUMITSU
ねじり橋をゆく北勢線車両ねじり橋をゆく北勢線車両 photo:Syunsuke FUKUMITSU
めがね橋へは、街の南東に位置するうりぼうからだと員弁川沿いを北上。着いてみると、線路脇をコスモスが咲き誇り、いかにもフォトジェニックな空間に感動を覚える。やはりこの時期は撮影にピッタリなのだろう。多くのフォトグラファーが北勢線の通過を待っていた。そんな彼らとならんで、ボクもめがね橋を通過する車両を撮影。ピンクや紫のコスモスに浮かぶイエローの車両。初めて目にした風景に「また良いことあった!」とワクワク。そして、この光景をたくさんの人と共有したい思いに駆られるのであった。

三重の特産グルメに舌鼓


走行ルート・距離は自由。主役はサイクリストだ走行ルート・距離は自由。主役はサイクリストだ photo:Syunsuke FUKUMITSUスペシャルポイントの看板を前に、心がはやるスペシャルポイントの看板を前に、心がはやる photo:Syunsuke FUKUMITSU


スペシャルポイントが設けられたデンソー大安製作所スペシャルポイントが設けられたデンソー大安製作所 photo:Syunsuke FUKUMITSU

めがね橋に感動している頃には、時間はお昼前。ここから先、パートナーとの会話は「お腹大丈夫ですか?」が合言葉となっていく。もちろん、「まだまだ食べられますよね?」との意味である。

いなヴェロの目玉の1つが、市内南部に位置する自動車部品メーカー「デンソー」大安製作所内に設けられたスペシャルポイントだ。この日は特別に工場内を自転車で走行でき、ちょっとした「社会見学」気分を味わえる。そして何より、三重のグルメをこれでもかというくらい味わうことができるスポットとなっているのだ。

敷地内では、「美し国みえグルメフェア」と小学生向け自転車イベント「キッズヴェロフェスタ」が併催されていて、いなヴェロ参加者だけでなく、両イベントに赴いた人たちも合わせて大賑わい。そんな中、スペシャルポイントでエイドチケットを受け取る。

これはグルメフェア出展の7ブースのうち1つを選べるというもので、手打ちそば、名張牛汁、四日市とんてきなど、バラエティ豊か。スイーツなどもラインナップされているので、胃袋との相談で思い思いにチョイスができるのだ。

いなヴェロスペシャルポイントでは「美し国みえグルメフェア」が併催されていたいなヴェロスペシャルポイントでは「美し国みえグルメフェア」が併催されていた photo:Syunsuke FUKUMITSU
松阪牛ラグーソーススパゲッティ松阪牛ラグーソーススパゲッティ photo:Syunsuke FUKUMITSU地産地消屋台焼きそばで完全復活!地産地消屋台焼きそばで完全復活! photo:Syunsuke FUKUMITSU


パートナーは「松阪牛ラグーソーススパゲッティ」、ボクは「地産地消屋台焼きそば」をそれぞれチョイス。口いっぱいに広がるソースの旨味と、思わず「ラーメンかと思った」と言ってしまったほどのモッチモチの太麺がたまらない。ここに到達するまで、少し疲れを感じていたのだけれど、一皿の焼きそばのおかげで“完全復活宣言”。

元気を取り戻したボクたちはいよいよ、いなヴェロ一番ともいえる注目のポイントへと向かう。このイベントやいなべ市に精通している方ならすぐにお分かりだろう。「Patisserie Cafe こんま亭」だ。地元で採れた素材をもとにつくるスイーツの数々。この日も時間限定で名物スイーツが登場していて、そのなかでも超巨大シュークリーム「いなべのキャベツ」を狙ってこのイベントに“参戦”している人も多かったよう。

こんま亭は店の外まで参加者の列が続いたこんま亭は店の外まで参加者の列が続いた photo:Syunsuke FUKUMITSU
いなヴェロ随一のエイドステーション・こんま亭。さまざまなスイーツが振る舞われていたいなヴェロ随一のエイドステーション・こんま亭。さまざまなスイーツが振る舞われていた photo:Syunsuke FUKUMITSU
順調にいけば、午後0時30分に並ぶ予定のミネストローネをいただける計算だった。ところがである。お店の駐車場がバイクと参加者とであふれてしまうほどの大盛況。これにはボクたちはもとより、一般のお客さんも声を上げて驚いていた。ひとまず誘導にしたがってお店の敷地内に入ったものの、このままだといつスイーツにありつけるか想像ができない…。

せめてチェックポイント通過のしるしであるリストバンドだけでも、と思ったが、「リストバンド待ちでこの列の長さです」と告げられ、泣く泣くお店を離れることに。本当はもう少し粘りたかったのだけれど、「ある目的」を達成するためには、ここで時間をロスしているわけにはいかなかったのだ。

緑香園で待ち受けていた子供たち。「おみくじを引いていってください!」と元気な掛け声緑香園で待ち受けていた子供たち。「おみくじを引いていってください!」と元気な掛け声 photo:Syunsuke FUKUMITSU
ただ、やっぱりスイーツが食べたかった…。未練たらたらのボクを見かねたパートナーが「この先にお茶のかき氷があるので行きましょう!」と元気づけてくれる。こんま亭から西にまっすぐ進んでいくと、たどり着いたのは「マル信 緑香園」。140余年続く老舗茶舗は、過去に全国製茶品評会・かぶせ茶部門で一等一席、農林水産大臣賞を受賞したこともあるそう。そんな伝統製法の茶葉を使った贅沢かき氷は必食。

そうそう、ここに到着するなり「おみくじを引いていってください!」と、元気な子供たちの声に誘われて1本引いてみたらハロウィン賞に当選したのだった。いくつかの賞が設定されていた中でも、ハロウィン賞は9本しか用意されていないとかで、「激レアですよ~!」とのこと。あまりに彼らの声が通るものだから、参加者たちの視線を一身に浴びることになってしまったのだった。とはいえ、「また良いことあった」と思わずニヤリ。

いなべ市にとどまらず三重県各所で茶畑を目にすることができるいなべ市にとどまらず三重県各所で茶畑を目にすることができる photo:Syunsuke FUKUMITSU
緑香園のおみくじでハロウィン賞をゲット緑香園のおみくじでハロウィン賞をゲット photo:Syunsuke FUKUMITSU140余年続く伝統の製法による緑茶を使ったかき氷140余年続く伝統の製法による緑茶を使ったかき氷 photo:Syunsuke FUKUMITSU


ちなみに、緑香園はチェックポイントだけだが、エイド級のもてなしをしてくれるスポットとして大人気。タイミングが良ければお茶のバームクーヘンをいただけるそうなので、今後の参加に向けてぜひ押さえておきたい。


サイクルトレインでバイクとともに移動 さくらポークのエイドで満腹に


サイクルトレインの出発地点・西藤原駅サイクルトレインの出発地点・西藤原駅 photo:Syunsuke FUKUMITSU
火照った体をかき氷で冷やしたところで、ついに「目的」を果たしに行く時がやってきた。自転車の街・いなべ市を語るには外せないのが、三岐鉄道・三岐線のサイクルトレインである。同線の北端である西藤原駅から三里駅までは毎日、さらに土曜・日曜・祝日にはその先の大矢知駅まで自転車とともに乗車が可能となる。サイクリングはもちろん、ショッピングやその他目的のもと、行きたい場所へワープできるのだ。

地元の人たちには欠かせない足となっているサイクルトレイン、いなヴェロでは西藤原駅から3駅先の伊勢治田駅までの区間を無料で乗車できる特別企画がセッティングされていた。

お待ちかねのサイクルトレインが西藤原駅へとやってきたお待ちかねのサイクルトレインが西藤原駅へとやってきた photo:Syunsuke FUKUMITSU
サイクルトレインにいざ乗車!サイクルトレインにいざ乗車! photo:Syunsuke FUKUMITSUサイクルトレインにバイクを持ち込んで乗車するサイクルトレインにバイクを持ち込んで乗車する photo:Syunsuke FUKUMITSU


これも、今まで何度も写真や各種媒体で目にしてきて、「いつか必ず!」と思っていたものだった。それがついに実現。車窓からの景色は、やはりのどか。ちなみにこのサイクルトレイン、原則として自転車は先頭車両に乗車することになっているので、今後乗る機会があればルールに沿って利用してほしい。

サイクルトレインを降りるとラストスパート。伊勢治田駅を出て、下った先のチェックポイント「いなべサイクルターミナル」に立ち寄って、最後のエイドステーション「ポークプラザ松葉」へ。

さくらポークを使った豚しゃぶさくらポークを使った豚しゃぶ photo:Syunsuke FUKUMITSU次々と出てくるさくらポークを使ったメニュー。ポークプラザ松葉がエイドステーション一番人気を勝ちとった次々と出てくるさくらポークを使ったメニュー。ポークプラザ松葉がエイドステーション一番人気を勝ちとった photo:Syunsuke FUKUMITSU


さくらポークを使った焼売が登場!さくらポークを使った焼売が登場! photo:Syunsuke FUKUMITSU
ここへ着いたのは午後2時頃。フィニッシュ制限時間まで残り1時間を切ろうかというところだったが、メイン会場の北勢市民会館から最も近いエイドとあって、多くの参加者が「最後のお楽しみスポット」に設定していたのかもしれない。そんなたくさんのサイクリストの期待に応えようと、ポークプラザ松葉さんは次々と豪華グルメでもてなしてくれたのだった。

これまた三重名物である「さくらポーク」をふんだんに使ったメニューが盛りだくさん。この時間帯は、たっぷりのタレに浸した豚しゃぶのほか、焼売、メンチカツ、豚まんが登場。幸運なことに、ボクが並ぶ脇で続々とできたてが置かれるものだから…まぁ欲張ってしまいますよね。「ここでも良いことあったなぁ」としみじみ。

そのポークプラザ松葉さん、参加者によるエイドステーション満足度ランキングで1位をゲット。あれだけさくらポークによるメニューを惜しげもなく提供してくださっていたのを見ると、ランクトップになるのも納得。そんなこんなで十二分にお腹を満たしたところで、制限時間まであと数十分。あとは、ゆっくりとフィニッシュへと向かうことにした。

チェックポイントで手にしたリストバンドの数を、参加者自ら完走証に記すチェックポイントで手にしたリストバンドの数を、参加者自ら完走証に記す photo:Syunsuke FUKUMITSU
結果的に、いなべ市南部の外縁を時計回りになぞる形で走り切った。途中の寄り道も含めると、約50kmを走行。チェックポイントは15カ所中9カ所回ることができた。偶然だったのか必然だったのか、一緒に走ってくれる仲間に恵まれたこともプラスに働いた。1人だったら、果たしてこんなにめぐることができただろうか。

もちろん、参加者の中にはチェックポイントすべてを回ったという人も。ボクは今回避けた北側には、TOJコースのほか、コース沿いのエイド「川原自治会」、地元のお米を使ってつくる草餅が自慢の「えぼし」、いなヴェロ限定で解放される「中里ダム」、手作りパンが大人気の「カフェ 木※木」といったチェックポイントやエイドステーションが設けられていた。

無事に完走! 走り切った記念にハイ、チーズ!無事に完走! 走り切った記念にハイ、チーズ! photo:Syunsuke FUKUMITSU
約700人のサイクリストに恵まれた“いなヴェロ”。実際に走ってみると、そのホスピタリティや景色など、街の魅力が詰まったイベントであることを感じさせてくれる。リピーターがこのイベントにぞっこんになるのも分かるし、初めて参加した人が「どうしてもいなヴェロに来たかった」という声も心から理解できた。

綿密にルートと立ち寄るチェックポイントを決めて臨むのもよし、行き当たりばったりで当日の気分次第でめぐるのもよし、楽しみ方は無限大。安全かつ楽しく走ることさえできれば、参加者一人ひとりが主役になることのできるイベントなのだ。

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

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