網走湖でワカサギ釣りとファットバイク、そして夜は屋台で野外BBQと盛り沢山の初日に続き、流氷を眺めて走るシーサイドライド、そして人気の観光流氷船へ。オホーツク流氷ライドツアー2日目のレポートをお届けします。


網走駅へ集合!網走駅へ集合! 駅の売店で名物のカニカレーをゲット駅の売店で名物のカニカレーをゲット

こんなにカニが入ってこんな500円なんですか!こんなにカニが入ってこんな500円なんですか! 沢山の身が詰まっているカニカレー沢山の身が詰まっているカニカレー


2日目の始まりは網走駅から。新旭川から網走を繋ぐ石北本線と釧路から網走を繋ぐ釧網本線、2つの路線が乗り入れる網走駅は複数路線の乗換駅として日本最北端となるターミナルでもある。そんな網走からこの時期限定の観光列車が運行されている。

「流氷物語号」と名付けられた観光列車は網走から知床斜里駅までを運行し、オホーツク海の眺望を楽しめるようにとゆっくりとした速度で運行してくれるのが売りの臨時列車だ。流氷とクリオネを描く白車両、知床連山とエゾスカシユリを描くオホーツクブルー車両の2両編成で、網走から東へとトコトコ走っていく。

なんだか味のある表札の網走駅なんだか味のある表札の網走駅 車窓から網走港を眺めます車窓から網走港を眺めます

みなさん外の風景に夢中ですみなさん外の風景に夢中です 網走はすり身発祥の地、ということで刻印入りの揚げかまぼこを販売中網走はすり身発祥の地、ということで刻印入りの揚げかまぼこを販売中


休日とはいえ、この酷寒のオホーツクにわざわざ訪れるような物好きはそんなにいないだろう、なーんてちょっと失礼なことを考えていたら甘かった。5分くらい前に乗車すれば大丈夫でしょ、と網走駅舎の売店で名物カニカレーを朝から頬張ったあと、余裕しゃくしゃくで向かった車内は既に乗車率100%越えで立っている人も。まさかこの北の涯で満員電車に乗ることになろうとは……。

とはいえ、すし詰めというわけでは全くなく連結部分に陣取って外の景色を眺めることに。ちょうど記念グッズを販売する売店の位置でもあり、同乗してくれていたスタッフさんと他愛もない会話をしていると、目的地となる北浜駅へと到着。

北浜駅に到着!北浜駅に到着!
北浜駅の駅舎内にはたくさんの名刺などが貼り付けられていました北浜駅の駅舎内にはたくさんの名刺などが貼り付けられていました なんとも味のある駅舎の北浜駅 いくつもの映画のロケ地になったのだとかなんとも味のある駅舎の北浜駅 いくつもの映画のロケ地になったのだとか

「流氷物語号」と一緒に記念撮影「流氷物語号」と一緒に記念撮影
流氷物語号もこちらの北浜駅で10分ほど停車するので、記念撮影なども行える。古びた風情のある木造駅舎は、いくつかの映画のロケにも使われた実績のあるスポットで、建物の壁はびっしりと名刺や切符で埋め尽くされて真っ白に。

北浜駅から少し歩いたセイコーマートの駐車場が流氷ライドの集合場所。こちらに直接車で来る参加者の方と合流し、2日目のファットバイクライドへと出発する。今回アテンドしてくれるのは、知床をベースにサイクリングガイドを営む西原さん。「流氷の状態が良ければ、上を走ることも出来るんですよ」とのことだが、今日は天気が良く暖かいぶん(といっても氷点下であることに変わりはないのだが)、流氷も沖へと帰っているので、砂浜に残った氷の上を楽しむことに。

ずらりとファットバイクが並びました!壮観ですねーずらりとファットバイクが並びました!壮観ですねー
海岸へ向かってプチダウンヒル!海岸へ向かってプチダウンヒル! 海岸へ向かってさっそうと駆け下ります海岸へ向かってさっそうと駆け下ります

最初のうちはラインをトレースしつつ走っていきます最初のうちはラインをトレースしつつ走っていきます
ファットバイク自体は、1日目のライドで慣れたもの。なので早速雪に覆われた砂浜へGO。圧雪された網走湖のコースと違い、自然のままのコースとなる。海岸際には陸上に残された流氷が剥き出しになっている箇所もあれば、雪がふかふかに降り積もったままの箇所も。

とはいえ、ガイドの西原さんの後をついていけば走りやすいラインに自然に導かれるので、心配ご無用。しかもフロントタイヤはスタッドタイヤに換装されているので、つるつるの流氷の上でもググッとグリップしてくれる。

向こうに斜里岳が見えます向こうに斜里岳が見えます
この跡は何かわかります?この跡は何かわかります? この「ミ 彡」みたいな謎の文様は、なんと鳥が飛び立った跡なのだとかこの「ミ 彡」みたいな謎の文様は、なんと鳥が飛び立った跡なのだとか


遠くに見える知床連山へ向けて真っ白な砂浜をグイグイと進んでいく。ファットバイクならではのポコポコ感を楽しみつつ走っていくと、ガイドの西原さんが「ちょっと止まってみましょうか!」と声をかけてストップ。

「これ、なんだと思います?」と指し示す先には、雪を箒で掃いたような跡が。無理やり文字であらわすと「ミ 彡」みたいな謎の文様が残っている。みんなで首をひねっていると「海鳥が飛び立った跡なんですよ、翼の先端が地面を引っ掻いてこの跡が残るんです」と教えてくれた。鳥が飛び立つときに地面に翼を擦っているなんて、30年生きてきて初めて知りました。

まるで湖のように凪いだ海 流氷のおかげですねまるで湖のように凪いだ海 流氷のおかげですね
まるで地層のようになった流氷。まるで地層のようになった流氷。 みんなでヒトガタを作るチャレンジみんなでヒトガタを作るチャレンジ

斜里岳をバックに戻ってきました斜里岳をバックに戻ってきました
海岸線をずっと東へと走り、川に突き当たるまで砂浜を走っていく。日陰になっているところは深く雪が積もっていて、それを見た絹代さんが「みんなでヒトガタ残しましょうよ!」と提案。つまりどういうことかというと、ふかふかの新雪にずぼっと飛び込み人のカタチの跡を残そう!ということ。

そうと決まればみんなでエイヤ!とダイブ。雪が服の中に入ってくるのも気にせず、童心に帰ってごろりと寝転ぶ。抜けるような青空が目に眩しい。雲も無ければ、風も無い。海も静まり返っていて、まるで穏やかな湖のようだ。

まるで湖のようなオホーツク海を眺めつつ走っていきますまるで湖のようなオホーツク海を眺めつつ走っていきます
上空を飛ぶドローンへ向けてゴローン上空を飛ぶドローンへ向けてゴローン スパイクタイヤが履かされていたので、安心して走ることが出来ましたスパイクタイヤが履かされていたので、安心して走ることが出来ました

夫婦で参加されたお二人 仲良く氷上ライドを満喫夫婦で参加されたお二人 仲良く氷上ライドを満喫
こんな海見たこと無いですね、なんて話していると「これも流氷の影響なんですよ」と西原さん。沖合に流氷があるおかげで波が抑えられ、風が無い日には海とは思えない穏やかな水面となるのだという。確かに、普通の海はどれだけ凪いでいてもザザーンと寄せて返す波があるものだけれど、この海岸は完全に静まり返っている。つまりこれもこの場所、この時期でしか見ることのできない光景だ。

止まっていると寒いけれど、雪上をガシガシと踏み進めているとかなり暑い。一旦車へ戻り、薄着になってまた走り出す。今度は網走方面へ。ついつい楽しくなってしまい、皆さんそのまま網走市街まで走っていく勢いで流氷ライドを大満喫したのだった。

船までの待ち時間で流氷ソフトを頂きました船までの待ち時間で流氷ソフトを頂きました 先におーろら号が出航していきます先におーろら号が出航していきます

電車、自転車ときて、次は船!流氷観光船「おーろら号」へ乗船です電車、自転車ときて、次は船!流氷観光船「おーろら号」へ乗船です 沿岸からは出航していく船を見送ってくれます。海鳥もご挨拶に沿岸からは出航していく船を見送ってくれます。海鳥もご挨拶に


さて、メインディッシュであるライドを終えた後は、流氷まつりを見学した後、流氷観光船「おーろら」へと乗船する予定だったのだけれど、あまりにもライドを楽しみすぎたせいで時間が押してしまったため、出航時刻が迫るおーろら号へ乗り込むべく道の駅「流氷街道網走」へ向かう。

流氷を間近に見ることが出来るように専用の砕氷船を2隻も運行する網走の流氷観光船。ちなみに日本において、民間の砕氷船はここ網走のおーろら&おーろらⅡの他には、お隣紋別市のガリンコ号のみとなっている。そんな希少さも相まって、近年では砕氷船の乗船券はちょっとしたプレミアムチケットになっているのだとか。

流氷の上には、なんとオジロワシが!流氷の上には、なんとオジロワシが!
甲板は人であふれそうなほど甲板は人であふれそうなほど
道の駅へと足を踏み入れると、都内の満員電車もかくや、というほどの人口密度。出航が迫る時間帯は多くの観光ツアーバスが駐車場に並び、続々と人が降りてくる。そんな流れに乗って、いざ船へ。2隻体制で運航しているが、すでに1隻目は満員で私たちは後続のおーろらⅡに乗り込んだ。

甲板は多くの人で埋め尽くされており、背の低い人はちょっと見えづらいかも、というほど。先に出航したおーろら号を追うように、港を離れ沖へと向かっていく。遠くにははっきりと知床連山が見え、しばらくは所々に薄く氷が浮いた海を行く。そんな氷の上にぽつんと止まっている鳥の姿が。カラスかな?と思っていると、船内アナウンスが。「右手に見えるのはオオワシとオジロワシになります」。空の王者をカラスだとか思って大変失礼しました。自分の見識の無さを反省していると、遠くに白い帯が見えてくる。

船が通った後は分かりやすく航路が出来ています船が通った後は分かりやすく航路が出来ています こっちの舷側側はよりダイナミックに流氷を見ることが出来たのだとか。人も少なめの穴場スポットだった模様こっちの舷側側はよりダイナミックに流氷を見ることが出来たのだとか。人も少なめの穴場スポットだった模様

すごい迫力だったねーと盛り上げる皆さんすごい迫力だったねーと盛り上げる皆さん
流氷帯だ!そう思っていると、ぐんぐんと近づいてくる白い氷原。ものすごい衝撃と音が響いたりするのか?とちょっと身構えていたけれど、そこまでではなかった(笑)この時も甲板にいて、360°流氷の中を突き進む様子を見ていたのだけれど、どうやら迫力を求めるのであれば1階の舷側通路が良かったようだ。

そちらにいた絹代さんに聞いてみると「すっごいバキバキ!って音がして、砕かれた氷に手が届きそうでしたよ!」とかなりの大スペクタクルだった様子。うむむ、場所のチョイスを間違ってしまったようだ…。次回があれば、絶対下で見ようと心に誓っているうちに道の駅へと船は帰港したのだった。

順番が前後してしまった流氷まつり会場へ ゴールデンカムイの巨大雪像も登場!順番が前後してしまった流氷まつり会場へ ゴールデンカムイの巨大雪像も登場!
さて、順番が前後してしまった流氷まつり会場へ。終了時間が迫ってきており、だいぶ人の姿もまばらになっていたけれど、網走港の敷地を使った会場には大きな雪像や氷像がずらり。一番力が入れられていたのは、北海道を舞台にした漫画「ゴールデンカムイ」をモチーフにした巨大雪像。他にも、紅白デビューを果たしたNHKのちこちゃんや雪で出来た迷路など、いろんなものが雪で出来ている。

大人たちは、倉庫上屋の中で行われていた市場でお土産を物色。エビカニホタテ鮭とば氷下魚……、地元ならではの超お得なお値段で売り出されており、皆さんいろいろ目移りしている様子。一方、子供たちは氷のブロックで作られた滑り台を満喫中。ちょうど終了間際で人も少ないタイミングとあって、並び時間もゼロ。登っては滑り、登っては滑りを何度も繰り返していた。

こちらの上屋の中では市場が開かれていましたこちらの上屋の中では市場が開かれていました
お姉さんのセールストークがまたうまいんですよねお姉さんのセールストークがまたうまいんですよね 北海道らしい魚種の干物北海道らしい魚種の干物

お土産ゲットしたぞー!お土産ゲットしたぞー!
そこにお土産をゲットした大人たちも参戦!すると「これ面白い!」と大人たちもリピートし始めてしまった。え、そんなに?ということで、自分も滑ってみた。それでは、インプレッションをお届けしよう。

滑り台にとっての理想の素材は「氷」です(シクロワイアード編集部 安岡)
普通の滑り台って、滑りが悪いじゃないですか。肌が擦れたら熱くて痛いし、途中で壁と擦れて止まっちゃったり。摩擦を少なくするために、ローラーにしたり、水を流したりしてよりスリリングな滑り台を作ろうと人類は挑戦してきたわけです。結論を言えば、滑り台の理想的なマテリアルは氷。自転車でいうところのT1100カーボンのようなものですね。滑り出せばレーンが続く限り止まらない究極の滑らかさは、まさに滑り台の王様です。一度氷の滑り台を味わってしまうと、他の滑り台の摩擦の大きさが気になってしまうことだけが大きな問題かもしれないですね。

親子で氷の滑り台にチャレンジ親子で氷の滑り台にチャレンジ
さて、そんなアトラクションを思いっきり楽しんでいると空が赤く染まってきてしまった。流氷まつりも終わりとのことで、撤収のために会場には重機が入ってくる頃合いまで、滑り続けていたのだった。

また2日目も楽しみつくし、お宿へ移動することに。「この辺りで最高の温泉を用意しました」と豪語する北見市の泉さんのご手配によって、塩別つるつる温泉へ。途中、北見市のスイーツショップ”Shiga”と鮭のカタチのどら焼き「ほっちゃれ」で有名な菓子処”大丸”、日本初の地ビールメーカー”オホーツクビアファクトリー”へ立ち寄り、夜に向けてお土産を調達。

スイーツショップ”Shiga”スイーツショップ”Shiga” Shigaのキューブシフォン 普通のシフォンケーキと違う形で面白いShigaのキューブシフォン 普通のシフォンケーキと違う形で面白い

キューブシフォンケーキの中にはチョコクリームがたっぷりキューブシフォンケーキの中にはチョコクリームがたっぷり
地ビールの先駆者であるオホーツクビールを醸造中地ビールの先駆者であるオホーツクビールを醸造中 色んな種類のクラフトビールで乾杯!色んな種類のクラフトビールで乾杯!


塩別つるつる温泉に到着することにはとっぷり日も暮れていて、まずは心づくしの料理に舌鼓。オホーツクならではの魚がメインのお料理で、とてもおいしくいただきました。そのあとは、買いこんだオホーツクビールと、キューブシフォンケーキでプチ宴会に。

そして、お腹を膨らませた後は、お待ちかねの温泉へ。100%天然の弱アルカリ泉がこちらの特徴。足を漬けた瞬間から、とろりとした肌触りで、まさに「つるつる温泉」といった感じ。大浴場には露天風呂も設置されていて、雪景色の中で温泉を満喫できる至福のひととき。疲れをいやし、最終日も楽しみつくせるように英気を養ったのだった。