2018/11/05(月) - 12:34
ハワイのオアフ島で開催されるホノルルセンチュリーライド。日本からも多くの人が参加する人気のロングライドイベントの東武トップツアーズ参加ツアーにシクロワイアード編集部が帯同した。充実のサポートが魅力の大会当日の模様をレポートします。
マカプウ岬を出るとちょっとしたテクニカルダウンヒルをこなし、エメラルドグリーンの海を横目に走っていく。そこからワイナマロ地区の内陸に入っていき、ジャングルのような緑が生い茂る森の中を行く。先程まで走っていた海岸線の道よりは交通量が格段に少なくなるため、非常に走りやすい。その途中ワイキキでレンタルできるシェアバイクにまたがりホノルルセンチュリーライドを走っている女性に遭遇。これで160km走り切るつもりなのか。よく分からないが、異国にはいろんな人がいるなぁとダイバーシティの可能性について思考を巡らす。
ジャングルから住宅街に抜けると程なくして50マイルの折り返し地点となる第2エイドのカイルア・インターミディエイトスクールに到着だ。ここでは色鮮やかなシェイブアイス、いわゆるかき氷が用意されている。序盤こそ雨も降ったが、ここに来ると夏の日差しが降り注ぐ快晴となったホノルルセンチュリーライド。このタイミングでクールダウンできるシェイブアイスはベストチョイスだ。
その他には粉砂糖がこれでもかと降り掛かったミニドーナッツも登場。食べるときにちょっとでも吸うと気管に粉砂糖が入るので注意だが、美味である。また50マイル折返しまで走りきった証のパネルもあり、記念撮影大会も。もしバイクに問題があった場合はメカニックサービスもあるため、安心出来る。
諸々補給を済ませたら、再スタート。次のエイドステーションに向けて走り出す。カイルア地区からカネオヘ・ベイ・ドライブ、カヘキリ・ハイウェイと幹線道路を進んでいく。ここでふと思ったのが、ハワイの地名”Ka”から始める場所多すぎ問題である。というか泊まっているホテルの前の道もクヒオ・アベニューだし、”K”から始まる音が好きすぎないかいハワイロコの皆さん。カメハメハ大王も”Kamehameha”な訳ですし。
ということで、少し調べてみると、ハワイ語というのは「a、 e、 i、 o、 u」の母音と「h、k、l、m、n、p、w、‘(オキナ)」の子音から成り立っているそうで、用いられる音素が少ないのが特徴なんだとか。なるほど、そう考えるとハワイの言葉がどれも似たような音の雰囲気を持っているのも納得である。アロハ〜やオハナなど暖かな雰囲気を感じる事が出来るのはハワイ語の良さだろう。
一部アップダウンもある幹線道路を走っていくと、75マイルの折り返し場所となる第3エイドに到着。セブンイレブン前に設けられたこのエイドステーションは狭いスペースに強引に作られた感が強く、人口密集度が高い。用意されているのはクッキー類にドーナツとフルーツであまり変わり映えはせず。なので、必要であればセブンイレブンで補給食を購入というのもありだろう。
そしてこのエイドステーションは100マイルを走り切るための最終関門の役割もある。そのためここを10時30分までに出発しないと100マイル完走することができず、折り返さないといけないそう。この時点で10時頃とまだ30分ほど時間はあるが、ギリギリになってもいけないということで、早めに出発することにした。
スタートしてしばらくはアップダウンの続くジャングルのような道を行く。下りでつけた勢いのまま登りを走り、そのまま下りへといった具合にペースを落とさず走る。さながらロードレース向きの練習といったところだ。そうしてペダルを回し続けると、突如として前方は一気に開けていく。
ここからがホノルルセンチュリーライドで一番のハイライトとなるスワンジービーチパークへと至るカメハメハハイウェイの海岸線なのだ。真っ青なエメラルドグリーンの海が道路のすぐそばまで迫っており、そこを走る開放感といったらない。世界中に自転車で走ると最高に気持ち良い道は沢山あるだろうが、ここはその中でも確実に上位ランクインを果たす最高のロケーションと言っても過言ではないだろう。
絶景を楽しみながら少しでも長くこの景色を見ていようと、ゆっくり走っても気づいたときには100マイル折り返し地点、全行程の80km地点となるスワンジービーチパークに到着。コースの折返し地点となる第4エイドステーションだ。
ここまで来れば後は折り返すだけ。たどり着いた記念に100マイル折り返しの看板で記念撮影である。エイドにはドーナッツやプレッツェルといった定番メニューに加え、スパムおにぎりも登場。今まで甘い物ばっかりだったため、スパムの塩気がたまらなく美味しい。
少しゆっくり出来る時間もあるということで金田さんによる残り80kmを走り切るためのストレッチ講座も行われ、リラックス。英気を養ったら再スタートだ。
基本的に来た道を戻っていくルートとなっており、先程見た景色を逆側から見ながら進んでいく。途中ハンドサイクルやタンデムバイクなど様々なバイクでチャレンジしている人とすれ違う。日本ではあまり見ることができない自転車の数々を見ることができ、ハワイの多様性に関心を受ける。ジャングルのアップダウンを超えれば第5エイドに到着だ。
このエイドでは梨のような食感のスターフルーツが振る舞われており、疲れた身体にさっぱりと美味しい。そこでスタッフとして雑務をこなしていた現地の少年にカメラを向けるとにっこり笑顔を振りまいてくれ可愛い。ボトルに氷も補給し、水をかぶってクールダウンしたら、出発だ。
アメリカらしいダイナミックなアップダウンが連続するハイウェイを進み、大きな交差点も左折車線(米国は右側通行であるため、感覚的には日本の右折)に入り車と一緒に曲がっていく。アメリカでは自転車の道路上での立ち位置がしっかり決まっているからこそ出来ることであるが、逆に秩序を乱すような走りをすれば、容赦なくクラクションを鳴らされる。自転車は車と同じ車両なのだ。
ここでホノルルセンチュリーライド常連の皆さんから定番のドライブインがあるということで一緒に寄ることに。いかにもアメリカの片田舎にありそうな小さなドライブインでアイスやらコーラやらを購入して一息つく。エイドステーションには流石にコーラもアイスもないため身に染みるほど美味しい。
コースに戻りハイウェイのアップダウンをこなしていく。ここまで来るとまだまだ元気に走る人、休み休みマイペースに走る人、様々な人がいるが皆一様に楽しそうなのは変わらない。ハワイを全力で楽しむのには自転車は良ツールと言えそうだ。住宅街に入れば行きにも来たカイルア・インターミディエイトスクールのエイドに到着だ。
シェイブアイスは健在だったが、それに加えイケメンなお兄さんがアサイーのアイスバーを配っていた。こらが非常に濃厚なアサイーの味が楽しめ絶品。私としてはホノルルセンチュリーライドナンバーワングルメに認定したいところだ。だが、他の参加者の人たちに「アサイーバー美味しいですね」と話すとそんなものどこにあったのという事態に。どうやらお兄さんがランダムに配っているようで、運が良くないと貰えないというレアグルメだったようだ。
再スタートしジャングルの中を走り抜ける。ハワイというとスピルバーグの代表的映画、ジュラシックパークのロケ地として有名だが、詳細な場所は100マイル折り返し付近にあるクアロア・ランチという場所らしい。ただ、私から見ればハウィの地形は全部ロケ地に見える。それくらいハワイは豊かな自然が多いということだ。
下ってきたマカプウ岬を登り、荒野地帯を爆走。閑静な住宅地が広がるハワイカイの街に突入すれば最後のエイドステーション、ジェイムスに到着。大きな木が木漏れ日を作り出す空間に加え、アイスコーヒーも登場し、一服つくひとも多かっただろう。
あとはフィニッシュのカピオラニ公園まで安全に帰るのみ。我々シクロワイアード編集部のカマタとフジワラは遅れ気味にはなってしまったが、一人でも多くの方のフィニッシュ写真を撮るべくハイウェイを高速巡航。少し下り気味になっているので、ハイスピードで走りやすいのだ。
ダイアモンドヘッドで追い込みカピオラニ公園に設置されたフィニッシュゲートに飛び込む。次々にゴールする方がは皆一様に160kmを走り抜いたという達成感と美しい景色を堪能した満足感で満たされているようで、疲れの中にも笑顔が見える。
テントに戻ってきても160kmの思い出話に華が咲き、興奮冷めやらぬ模様だ。序盤、少しだけ雨にも振られたが、天候にも恵まれた今回のホノルルセンチュリーライド。参加した方の自転車人生にとって大きな1ページとして深く良き思い出になったのではないだろうか。
まだまだ続く東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライド参加ツアー。次回は大会を振り返る後夜祭の模様をお送りしましょう。
東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド
text&photo:Kosuke.Kamata
photo:Gakuto.Fujiwara
マカプウ岬を出るとちょっとしたテクニカルダウンヒルをこなし、エメラルドグリーンの海を横目に走っていく。そこからワイナマロ地区の内陸に入っていき、ジャングルのような緑が生い茂る森の中を行く。先程まで走っていた海岸線の道よりは交通量が格段に少なくなるため、非常に走りやすい。その途中ワイキキでレンタルできるシェアバイクにまたがりホノルルセンチュリーライドを走っている女性に遭遇。これで160km走り切るつもりなのか。よく分からないが、異国にはいろんな人がいるなぁとダイバーシティの可能性について思考を巡らす。
ジャングルから住宅街に抜けると程なくして50マイルの折り返し地点となる第2エイドのカイルア・インターミディエイトスクールに到着だ。ここでは色鮮やかなシェイブアイス、いわゆるかき氷が用意されている。序盤こそ雨も降ったが、ここに来ると夏の日差しが降り注ぐ快晴となったホノルルセンチュリーライド。このタイミングでクールダウンできるシェイブアイスはベストチョイスだ。
その他には粉砂糖がこれでもかと降り掛かったミニドーナッツも登場。食べるときにちょっとでも吸うと気管に粉砂糖が入るので注意だが、美味である。また50マイル折返しまで走りきった証のパネルもあり、記念撮影大会も。もしバイクに問題があった場合はメカニックサービスもあるため、安心出来る。
諸々補給を済ませたら、再スタート。次のエイドステーションに向けて走り出す。カイルア地区からカネオヘ・ベイ・ドライブ、カヘキリ・ハイウェイと幹線道路を進んでいく。ここでふと思ったのが、ハワイの地名”Ka”から始める場所多すぎ問題である。というか泊まっているホテルの前の道もクヒオ・アベニューだし、”K”から始まる音が好きすぎないかいハワイロコの皆さん。カメハメハ大王も”Kamehameha”な訳ですし。
ということで、少し調べてみると、ハワイ語というのは「a、 e、 i、 o、 u」の母音と「h、k、l、m、n、p、w、‘(オキナ)」の子音から成り立っているそうで、用いられる音素が少ないのが特徴なんだとか。なるほど、そう考えるとハワイの言葉がどれも似たような音の雰囲気を持っているのも納得である。アロハ〜やオハナなど暖かな雰囲気を感じる事が出来るのはハワイ語の良さだろう。
一部アップダウンもある幹線道路を走っていくと、75マイルの折り返し場所となる第3エイドに到着。セブンイレブン前に設けられたこのエイドステーションは狭いスペースに強引に作られた感が強く、人口密集度が高い。用意されているのはクッキー類にドーナツとフルーツであまり変わり映えはせず。なので、必要であればセブンイレブンで補給食を購入というのもありだろう。
そしてこのエイドステーションは100マイルを走り切るための最終関門の役割もある。そのためここを10時30分までに出発しないと100マイル完走することができず、折り返さないといけないそう。この時点で10時頃とまだ30分ほど時間はあるが、ギリギリになってもいけないということで、早めに出発することにした。
スタートしてしばらくはアップダウンの続くジャングルのような道を行く。下りでつけた勢いのまま登りを走り、そのまま下りへといった具合にペースを落とさず走る。さながらロードレース向きの練習といったところだ。そうしてペダルを回し続けると、突如として前方は一気に開けていく。
ここからがホノルルセンチュリーライドで一番のハイライトとなるスワンジービーチパークへと至るカメハメハハイウェイの海岸線なのだ。真っ青なエメラルドグリーンの海が道路のすぐそばまで迫っており、そこを走る開放感といったらない。世界中に自転車で走ると最高に気持ち良い道は沢山あるだろうが、ここはその中でも確実に上位ランクインを果たす最高のロケーションと言っても過言ではないだろう。
絶景を楽しみながら少しでも長くこの景色を見ていようと、ゆっくり走っても気づいたときには100マイル折り返し地点、全行程の80km地点となるスワンジービーチパークに到着。コースの折返し地点となる第4エイドステーションだ。
ここまで来れば後は折り返すだけ。たどり着いた記念に100マイル折り返しの看板で記念撮影である。エイドにはドーナッツやプレッツェルといった定番メニューに加え、スパムおにぎりも登場。今まで甘い物ばっかりだったため、スパムの塩気がたまらなく美味しい。
少しゆっくり出来る時間もあるということで金田さんによる残り80kmを走り切るためのストレッチ講座も行われ、リラックス。英気を養ったら再スタートだ。
基本的に来た道を戻っていくルートとなっており、先程見た景色を逆側から見ながら進んでいく。途中ハンドサイクルやタンデムバイクなど様々なバイクでチャレンジしている人とすれ違う。日本ではあまり見ることができない自転車の数々を見ることができ、ハワイの多様性に関心を受ける。ジャングルのアップダウンを超えれば第5エイドに到着だ。
このエイドでは梨のような食感のスターフルーツが振る舞われており、疲れた身体にさっぱりと美味しい。そこでスタッフとして雑務をこなしていた現地の少年にカメラを向けるとにっこり笑顔を振りまいてくれ可愛い。ボトルに氷も補給し、水をかぶってクールダウンしたら、出発だ。
アメリカらしいダイナミックなアップダウンが連続するハイウェイを進み、大きな交差点も左折車線(米国は右側通行であるため、感覚的には日本の右折)に入り車と一緒に曲がっていく。アメリカでは自転車の道路上での立ち位置がしっかり決まっているからこそ出来ることであるが、逆に秩序を乱すような走りをすれば、容赦なくクラクションを鳴らされる。自転車は車と同じ車両なのだ。
ここでホノルルセンチュリーライド常連の皆さんから定番のドライブインがあるということで一緒に寄ることに。いかにもアメリカの片田舎にありそうな小さなドライブインでアイスやらコーラやらを購入して一息つく。エイドステーションには流石にコーラもアイスもないため身に染みるほど美味しい。
コースに戻りハイウェイのアップダウンをこなしていく。ここまで来るとまだまだ元気に走る人、休み休みマイペースに走る人、様々な人がいるが皆一様に楽しそうなのは変わらない。ハワイを全力で楽しむのには自転車は良ツールと言えそうだ。住宅街に入れば行きにも来たカイルア・インターミディエイトスクールのエイドに到着だ。
シェイブアイスは健在だったが、それに加えイケメンなお兄さんがアサイーのアイスバーを配っていた。こらが非常に濃厚なアサイーの味が楽しめ絶品。私としてはホノルルセンチュリーライドナンバーワングルメに認定したいところだ。だが、他の参加者の人たちに「アサイーバー美味しいですね」と話すとそんなものどこにあったのという事態に。どうやらお兄さんがランダムに配っているようで、運が良くないと貰えないというレアグルメだったようだ。
再スタートしジャングルの中を走り抜ける。ハワイというとスピルバーグの代表的映画、ジュラシックパークのロケ地として有名だが、詳細な場所は100マイル折り返し付近にあるクアロア・ランチという場所らしい。ただ、私から見ればハウィの地形は全部ロケ地に見える。それくらいハワイは豊かな自然が多いということだ。
下ってきたマカプウ岬を登り、荒野地帯を爆走。閑静な住宅地が広がるハワイカイの街に突入すれば最後のエイドステーション、ジェイムスに到着。大きな木が木漏れ日を作り出す空間に加え、アイスコーヒーも登場し、一服つくひとも多かっただろう。
あとはフィニッシュのカピオラニ公園まで安全に帰るのみ。我々シクロワイアード編集部のカマタとフジワラは遅れ気味にはなってしまったが、一人でも多くの方のフィニッシュ写真を撮るべくハイウェイを高速巡航。少し下り気味になっているので、ハイスピードで走りやすいのだ。
ダイアモンドヘッドで追い込みカピオラニ公園に設置されたフィニッシュゲートに飛び込む。次々にゴールする方がは皆一様に160kmを走り抜いたという達成感と美しい景色を堪能した満足感で満たされているようで、疲れの中にも笑顔が見える。
テントに戻ってきても160kmの思い出話に華が咲き、興奮冷めやらぬ模様だ。序盤、少しだけ雨にも振られたが、天候にも恵まれた今回のホノルルセンチュリーライド。参加した方の自転車人生にとって大きな1ページとして深く良き思い出になったのではないだろうか。
まだまだ続く東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライド参加ツアー。次回は大会を振り返る後夜祭の模様をお送りしましょう。
東武トップツアーズ ホノルルセンチュリーライドツアーFacebookフォトアルバム
DAY1 大会前日 走り方講座&プラクティスライド
DAY2 大会当日 ホノルルセンチュリーライド&後夜祭
DAY3 大会翌日 タンタラスの丘モーニングライド&ノースショアライド
text&photo:Kosuke.Kamata
photo:Gakuto.Fujiwara
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