女子3人で行くオホーツクサイクリングも3日目に。最終日は地元でも人気の高いスイーツを巡るライドとなった模様。たくさんのおやつとグルメ、そして北海道らしい景色でお腹いっぱいの贅沢ツーリングのレポートです。1日目のレポート2日目のレポート



晴天の下、スイーツライドへ出発!ノーザンアークリゾートにて。晴天の下、スイーツライドへ出発!ノーザンアークリゾートにて。
ロビーには、冬季のレンタル用のファットバイクがいっぱい。ロビーには、冬季のレンタル用のファットバイクがいっぱい。
どこかさみしい最終日の朝。朝食ビュッフェをほどほどに抑え、出発。北海道の食事は野菜も豊富でありがたい。

スイーツライドの試走という名目で行き先を変えたため、協議会の方が北見市端野の「ノーザンアークリゾート」へ運んでくれた。冬季は使用しないゴルフ場にライドコースが設営され、ファットバイク(レンタル可能)で楽しめる雪上ライドが人気があるそうだ。ここでも、もうすぐ広域レンタサイクルを借りたり乗り捨てたりできるようになる予定。

今日はここを出発し、北見市街のスイーツ有名店をめぐるスイーツライド!リサーチし、地元の方々の評判を聞いた上で絞り込んだ洋菓子、和菓子、ベーカリーの人気店をめぐる。

北見の街も景色が開けてて、気持いいし、走りやすい!北見の街も景色が開けてて、気持いいし、走りやすい!
西原さんと渡部さん、そして私たちの5人でスタート。地元のガイドのおかげもあって、交通量の少ない裏道を中心に。市街地とはいえ、畑や公園、並木道も多く、美しい。幹線道路でも道幅が広く、路肩も広いため、走りにくさは感じない。この3日間、車に怖い思いをしたことは一度もなかった。これも北海道のよいところ。

10kmほど鼻歌交じりにバイクを飛ばし、まずは「ラ・ナチュレーブ」でストップ。ショーケースに並ぶ色とりどりのケーキに歓声が上がる。カーリングのストーンをモデルにしたケーキや、プラリネのケーキ、マカロン、ブラウニーを積み上げたパーティーブラウニーをセレクト。どれも凝っているのに、リーズナブルで、ケーキは大半が300円前後。都内の半分くらいの値段で買えるから、あれもこれも買いたくなってしまう。

あった!カーリングケーキ!チョコムース入りのゴマ味で想像以上に美味だった。あった!カーリングケーキ!チョコムース入りのゴマ味で想像以上に美味だった。 photo:Kinuyoカスタードとチーズをブレンドした人気のチーズベーク発見!ついホールで買いたくなる。カスタードとチーズをブレンドした人気のチーズベーク発見!ついホールで買いたくなる。 photo:Kinuyo


続いては、「ティンカーベル」へ。ここでは、パイ生地にチーズとカスタードクリームをブレンドしたフィリングを加えて焼き上げた、中がとろっとろの「チーズベイク」が人気とか。インスタ映えを狙い、イチゴタルトとともにお買い上げ。早く食べたいよー!

そろそろ、和菓子に進みましょう!夢のようなスイーツめぐりで、女子たちは異様なハイテンションになってきた!市街地を抜け、3kmほどで「大丸」に到着。名物は、産卵を終えたサケをイメージした魚型の焼き菓子「ほっちゃれ」。バックポケットにも入るし、あんも入って、補給食にも最適の北見銘菓♪ショーケースに並ぶ洋菓子の美しさに、ついついお買い上げしてしまう私たち。抹茶やフランボワーズが層をなした美しいケーキ、上にマカロンまで乗って300円?買うしかない!

ほっちゃれで有名な大丸にて、ひょっこりしてみたほっちゃれで有名な大丸にて、ひょっこりしてみた photo:オホーツク地域サイクリングブランド化推進協議会「赤いサイロ」が大ブレイク中の清月。やはりここにもあのTシャツが!「赤いサイロ」が大ブレイク中の清月。やはりここにもあのTシャツが! photo:Kinuyo


話題の「清月」へ。平昌五輪以降は、毎日早朝から「赤いサイロ」を求め、行列ができているあの店だ。高値で転売もされているという今日本で一番ホットなチーズケーキ。もちろん店舗には1個も残っておらず、北見の特産品、ハッカを使った日持ちしそうな「薄荷(ハッカ)レーズンサンド」や「薄荷(ハッカ)羊羹」を購入。買いすぎて、もう何がなんだかわからなくなってきた!

トドメは、オホーツク産の材料を使ったもちもち食感の生地で焼き上げる「オホーツクベーグル」。やっぱり見逃せない「カーリングストーンベーグル」が人気。見た目もとってもかわいいけど、中にあんやカスタードが入っているんだって。1kmちょっとの移動で名店をめぐれてしまう北見って、すごい。

焼肉の街北見で肉女子に変身!サガリが絶品でした。焼肉の街北見で肉女子に変身!サガリが絶品でした。 photo:Kinuyo
買った買った買った!でも、北見は焼肉の街。どうしても焼肉を食べたいという女子リクエストで市街地に戻り、精肉店が経営する「PATIO(パティオ)」で焼肉ランチ。お肉は厚切りだけど、やわらかくて、ジューシーで。そんなお肉を炙って食べると、女子トークにもわいわい花が咲く。

いざ、待望のデザートへ。近くの公園に向かい、ベンチをゲット。道中百円均一で買ったランチョンマットを広げて、大もぐもぐタイム開始。実は、この日は菊浦さんの誕生日。キャンドルに火を灯してお祝いタイム!買ったスイーツを全部並べると、めでたい迫力がある(笑)。

もぐもぐタイムでハッピーバースデー!手前に見えるのがカーリングベーグル。もぐもぐタイムでハッピーバースデー!手前に見えるのがカーリングベーグル。 photo:Kinuyoついにもぐもぐタイム!並ぶカラフルなすスイーツにテンション上がりっぱなし!ついにもぐもぐタイム!並ぶカラフルなすスイーツにテンション上がりっぱなし! photo:Kinuyoスイーツ、スイーツ、スイーツ。どれもクオリティーが高くて大興奮!スイーツ、スイーツ、スイーツ。どれもクオリティーが高くて大興奮! photo:Kinuyo


ざくっとフォークを入れると中が何層にもなっていたり、求肥の中にたっぷりクリームとムースが登場したり。ひとつひとつが丁寧に作られていて、感動モノのおいしさ。あっちこっちつついて、めいめいが「おいしー!」と声を上げ、大騒ぎ。このクオリティーであの値段?スイーツビュッフェを超えるラインナップに大興奮。こんな楽しいこと、何度でもやりたいわ!

ここからは心を入れ替えて(?)ライドパート。お肉とスイーツでパンパンのお腹を抱えて、およそ30kmほどを走り、女満別空港を目指す。雄大な景観の中を抜ける広々とした道は信号も少なく、爽快だ。

女満別空港の滑走路の脇を抜けていく。離発着時はすごい迫力!女満別空港の滑走路の脇を抜けていく。離発着時はすごい迫力! photo:Kinuyo
実は女満別空港の周りこそが、隠れた人気サイクリングルート。ビートや麦などの畑がパッチワークのように広がり、白樺の並木も並ぶ、絵のような景観の中をめぐることができる。夏の終わりには、あたりを黄色く染めるヒマワリ畑の絶景を愛でに来る人も多い。空港の滑走路の脇も抜けられるため、飛行機がすぐ目の前で離発着する大迫力の光景も楽しめる。ショートコースから20km程度の推奨ルートまで、時間に合わせたコースバリエーションも豊富なので、空港で自転車を借りてフライトまでの時間にちょい乗りする方も多いそう。

白樺の林を抜け、パッチワークの中を抜けていく。傾いてきた陽に照らされ、輝く景色の美しさにため息が漏れる。まるで絵本の中に入ったようだ。ちょうど空港に降りるため高度を下げてきた飛行機が視界に現れ、思わず歓声をあげて大はしゃぎ。こんな楽しいライドも、あと少しでおしまいか。

女満別空港付近にはパッチワークのような畑が広がる。女満別空港付近にはパッチワークのような畑が広がる。 photo:Kinuyo
傾く陽に輝く景観が最高に美しい。傾く陽に輝く景観が最高に美しい。 photo:Kinuyo畑や白樺の並木の間を走る。どこを見ても美しい!畑や白樺の並木の間を走る。どこを見ても美しい! photo:Kinuyo


雄大に広がる最高に美しい夕景の中で。雄大に広がる最高に美しい夕景の中で。
女満別空港に向かい、バイクを返却。幅広タイヤのクロスバイクはとても走りやすかった。とても快適な乗り味で、3人はこの3日間で一気にクロスバイク派に。女満別空港には、4月28日からサイクリングステーションとして稼働する黄色いトレーラーハウスが設置されている。

ここで、まさかのサプライズ。オホーツク地域サイクリングブランド化推進協議会の方々が、早朝から清月に並び、「赤いサイロ」を買っておいてくれていたのだ!なんと嬉しいプレゼント。心遣いに目頭が熱くなる。「そだねーTシャツ」に再度着替え「赤いサイロ」を手に記念撮影。

女満別空港のサイクリングステーション。ここでレンタサイクルのレンタルや返却が可能。女満別空港のサイクリングステーション。ここでレンタサイクルのレンタルや返却が可能。
「赤いサイロ」ゲット!早朝から清月に並んで下さった方々に感謝!「赤いサイロ」ゲット!早朝から清月に並んで下さった方々に感謝!
「このエリアにはここにしかない魅力的なものが詰まっているから、ひとりでも多くの方に走りに来てもらって、経験して、楽しんでもらえたらと思うんです。」と推進協議会の泉さん。「このエリアはスイーツの質が高いので、スイーツが切り口なら、興味を持ってもらえるかもしれないと気付きました。秋には『もぐもぐタイム』がメインの『もぐもぐライド』を実現させてみようと思います。」まさかのもぐもぐライド、開催決定!?力強く協力と参戦を約束し、見送りに来てくださった協議会の皆さんとお別れをしてきた。

なんとぜいたくな3日間だったことか。海、湖、田園風景、絶品グルメ!二人は「予想をはるかに超えた楽しさだった」と声を揃えた。春の到来が遅いオホーツクでは、5月から稼働する施設も多く、立ち寄れなかったところも多いけど、これからがまさにベストシーズン。レンタサイクルや荷物運搬などのサービスもこれから順次始まっていくそうだ。

ロングライド派の健脚組も、楽しんでなんぼのレディースも、スポーツバイク未経験の方々も、誰でも楽しめる条件がそろったオホーツク。秋にはもぐもぐライドも開催されることになるようだし、これからは春を迎え、絶好の時期!オホーツクへ、走りに行ってみませんか?

text&photo:Kinuyo