2016/12/01(木) - 09:24
11月27日、千葉県袖ヶ浦市にあるサーキット、袖ヶ浦フォレストレースウェイにてセオサイクルフェスティバルが開催された。関東一円に店舗を展開するセオサイクルが主催する、エンデューロやロードレース、そして数多のブランドの試乗が出来るまさにお祭りのような一日の様子をレポートします。
関東を中心に店舗を展開するセオサイクルが主催する「セオフェス」ことセオサイクルフェスティバル。今年で11回目を迎える伝統の大会であり、一年を締めくくるイベントに相応しい盛り上がりを見せる、まさに「お祭り」と呼ぶにふさわしい一日となった。
会場となるのは千葉県袖ヶ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイ。圏央道木更津東ICから約10分、東京湾アクアラインを使えば都内からもほど近く、週末は各種の走行会などで人気を集めるサーキットである。袖ヶ浦フォレストレースウェイの名が示す通り、森に囲まれた緑溢れる立地の中、多くのサイクリストが「セオフェス」ことセオサイクルフェスティバルに集まった。
一日を通して、参加者たちが走り続けることとなるコースは1周2436mと短めながらも6つのストレートと10個のコーナーで構成される、走り甲斐のあるもの。まだ完成から10年も経っていない新しいサーキットであるため、舗装状態も良く道幅も広いためとても走りやすいコースである。
サーキット全体として、アップダウンは少なく勾配も緩いためレースデビューのビギナーにも走りやすいコースである一方、ハイスピードでの展開では攻略し甲斐のある一面を見せてくれ、上級者でも楽しめる懐の深いコースレイアウトが魅力である。
セオフェスの最大の特長は、朝から夕方まで老若男女多くの参加者が集まる、さまざまな種目が開催されていることにあるだろう。午前中に行われるのは2時間と4時間のエンデューロ。年末の走り納めにとチームで参戦する人も多かったようだ。
1日の中で最も多くの参加人数を集めたエンデューロは8時30分からスタート。先導車両の準備が整わないタイミングで号砲が鳴るというアクシデントもありつつも無事にコースへと走りだしていく。晴れ渡った空の下、関東では56年ぶりとなる11月の降雪の名残がコースの沿道に残る横を色とりどりのジャージに身を包んだサイクリストたちが走っていく。
コースの途中で、雪解け水が流れ出しているポイントがあり、スリップダウンする参加者もちらほらと見かけられたものの、運営にJBCFが全面的に入っていることもあり、アクシデントへの対応は極めてスムーズに行われていた。
短いコースながらも、モトの数も十分に用意され、速い集団と遅い集団の交錯時の安全もきちんと確保されており、非常に走りやすいオーガナイズがされていた。参加者のレベルも高く、先頭集団の中ではJPTやE1で活躍する選手たちの顔も。
ピットエリアは、仲間の帰りを待ち受ける参加者達で大賑わい。ピットロスを少なくするために洗練されたチップ交換は、まるでF1のような鮮やかさ。交代を待つ参加者達の中にはローラー台でアップをしたり、マッサージをしてもらう人もいたり、はたまたリラックスして寝ていたりと十人十色で、そんな様子を観察しているのもまた、楽しい。
仲間を応援し、それに応えて走っていると、あっという間に時間は過ぎていく。ピットエリアクローズがアナウンスされると、仲間の雄姿をさらに力強く応援しようとピットウォールへ人垣ができる。スプリントで終える人もいれば、走り切った喜びをガッツポーズで表現する人、疲れ切った様子でサイコンのラップボタンを押す人まで、こちらも十人十色の様子である。
エンデューロが終われば、午後は個人ロードレースの部となる。脚力別、年齢別に細かくカテゴリーが分けられており、下は幼稚園児から、上は60歳以上のシニアまでがそれぞれの年代で脚を競いあうこととなった。そして、輪界の関係者が集まるスタッフレースなんて、ユニークなクラスも。
平坦基調のコースレイアウトもあって、スプリントで決まるクラスが多かったものの、中には逃げ切りを決めるクラスも。たとえ結果に結びつかずとも、勇気あるチャレンジには大きな声援が贈られていた。ホビーレーサーにとってはたまらない瞬間だろう。
多くのクラスが開催されるセオフェスだが、それらの表彰もとても豪華なのだ。クラスによって異なるが、優勝者にはローラー台やヘルメット、完成車といった、ちょっと羨ましくなってくるような豪華賞品が贈られ、表彰台から降りるのも大変なほど。
レースイベントが盛り上がる一方で、会場でもさまざまな催しが行われていた。メインステージでは、ブリヂストンアンカーの選手らと安田大サーカスの団長によるトークショーが行われ、多くの参加者が耳を傾けていた。
そして、レースと並ぶもう一つの目玉イベントが大規模な出展ブースエリアである。サイクルモードもかくや、と言わんばかりの有名ブランドのブースが軒を連ねており、そのほぼ全てで試乗が可能となっていた。2017年最新モデルを専用の試乗コースでとことん味わう事ができる、貴重な機会とあってブースエリアと試乗コースは常に大盛況。
レースに展示ブースに大試乗会ともりだくさんのセオフェス。きっと来年も更に豪華で、皆が楽しめるイベントとして開催されるはず。今年は参加できなかった方も、ぜひ、カレンダーに加えてみては。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Naoki.Yasuoka,Yuto.Murata
関東を中心に店舗を展開するセオサイクルが主催する「セオフェス」ことセオサイクルフェスティバル。今年で11回目を迎える伝統の大会であり、一年を締めくくるイベントに相応しい盛り上がりを見せる、まさに「お祭り」と呼ぶにふさわしい一日となった。
会場となるのは千葉県袖ヶ浦市にある袖ヶ浦フォレストレースウェイ。圏央道木更津東ICから約10分、東京湾アクアラインを使えば都内からもほど近く、週末は各種の走行会などで人気を集めるサーキットである。袖ヶ浦フォレストレースウェイの名が示す通り、森に囲まれた緑溢れる立地の中、多くのサイクリストが「セオフェス」ことセオサイクルフェスティバルに集まった。
一日を通して、参加者たちが走り続けることとなるコースは1周2436mと短めながらも6つのストレートと10個のコーナーで構成される、走り甲斐のあるもの。まだ完成から10年も経っていない新しいサーキットであるため、舗装状態も良く道幅も広いためとても走りやすいコースである。
サーキット全体として、アップダウンは少なく勾配も緩いためレースデビューのビギナーにも走りやすいコースである一方、ハイスピードでの展開では攻略し甲斐のある一面を見せてくれ、上級者でも楽しめる懐の深いコースレイアウトが魅力である。
セオフェスの最大の特長は、朝から夕方まで老若男女多くの参加者が集まる、さまざまな種目が開催されていることにあるだろう。午前中に行われるのは2時間と4時間のエンデューロ。年末の走り納めにとチームで参戦する人も多かったようだ。
1日の中で最も多くの参加人数を集めたエンデューロは8時30分からスタート。先導車両の準備が整わないタイミングで号砲が鳴るというアクシデントもありつつも無事にコースへと走りだしていく。晴れ渡った空の下、関東では56年ぶりとなる11月の降雪の名残がコースの沿道に残る横を色とりどりのジャージに身を包んだサイクリストたちが走っていく。
コースの途中で、雪解け水が流れ出しているポイントがあり、スリップダウンする参加者もちらほらと見かけられたものの、運営にJBCFが全面的に入っていることもあり、アクシデントへの対応は極めてスムーズに行われていた。
短いコースながらも、モトの数も十分に用意され、速い集団と遅い集団の交錯時の安全もきちんと確保されており、非常に走りやすいオーガナイズがされていた。参加者のレベルも高く、先頭集団の中ではJPTやE1で活躍する選手たちの顔も。
ピットエリアは、仲間の帰りを待ち受ける参加者達で大賑わい。ピットロスを少なくするために洗練されたチップ交換は、まるでF1のような鮮やかさ。交代を待つ参加者達の中にはローラー台でアップをしたり、マッサージをしてもらう人もいたり、はたまたリラックスして寝ていたりと十人十色で、そんな様子を観察しているのもまた、楽しい。
仲間を応援し、それに応えて走っていると、あっという間に時間は過ぎていく。ピットエリアクローズがアナウンスされると、仲間の雄姿をさらに力強く応援しようとピットウォールへ人垣ができる。スプリントで終える人もいれば、走り切った喜びをガッツポーズで表現する人、疲れ切った様子でサイコンのラップボタンを押す人まで、こちらも十人十色の様子である。
エンデューロが終われば、午後は個人ロードレースの部となる。脚力別、年齢別に細かくカテゴリーが分けられており、下は幼稚園児から、上は60歳以上のシニアまでがそれぞれの年代で脚を競いあうこととなった。そして、輪界の関係者が集まるスタッフレースなんて、ユニークなクラスも。
平坦基調のコースレイアウトもあって、スプリントで決まるクラスが多かったものの、中には逃げ切りを決めるクラスも。たとえ結果に結びつかずとも、勇気あるチャレンジには大きな声援が贈られていた。ホビーレーサーにとってはたまらない瞬間だろう。
多くのクラスが開催されるセオフェスだが、それらの表彰もとても豪華なのだ。クラスによって異なるが、優勝者にはローラー台やヘルメット、完成車といった、ちょっと羨ましくなってくるような豪華賞品が贈られ、表彰台から降りるのも大変なほど。
レースイベントが盛り上がる一方で、会場でもさまざまな催しが行われていた。メインステージでは、ブリヂストンアンカーの選手らと安田大サーカスの団長によるトークショーが行われ、多くの参加者が耳を傾けていた。
そして、レースと並ぶもう一つの目玉イベントが大規模な出展ブースエリアである。サイクルモードもかくや、と言わんばかりの有名ブランドのブースが軒を連ねており、そのほぼ全てで試乗が可能となっていた。2017年最新モデルを専用の試乗コースでとことん味わう事ができる、貴重な機会とあってブースエリアと試乗コースは常に大盛況。
レースに展示ブースに大試乗会ともりだくさんのセオフェス。きっと来年も更に豪華で、皆が楽しめるイベントとして開催されるはず。今年は参加できなかった方も、ぜひ、カレンダーに加えてみては。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Naoki.Yasuoka,Yuto.Murata
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