創業40周年を迎えるアメリカの総合バイクブランド・トレックより、Stache5(スタッシュ)が数量限定で登場する。幅3インチという幅広いプラスサイズの29インチタイヤが採用されたことが特徴のバイクだ。



トレック Stache5トレック Stache5 (c)トレック
2.8インチのクロスカントリータイヤと、4インチ以上のファットバイクタイヤの中間に位置づけられるセミファットタイヤ。3インチ前後というやや太めのタイヤを装備することで、タイヤのトラクションやグリップ力を稼ぎ、XCバイクよりも高い安定感を実現しながら、ファットバイクよりも軽快に走ることができる新規格だ。

加えて、高いエアボリュームによる振動吸収性や耐パンク性能も優れていることもセミファットタイヤの特徴である。接地面積が大きいセミファットタイヤは、グリップやトラクションにも余裕があるため、MTBビギナーでもオフロードライドを安心して楽しむことができるだろう。

これまでのセミファットタイヤは27.5インチホイールに対応するものが多く展開されていたが、今回紹介するトレックのStache5は29インチホイールのセミファットモデルである。タイヤ装着時の外径が大きく走破性が高い29インチホイールに幅広いタイヤを装着することで、より外径が大きくなり、更に高い走破性が期待できるだろう。

「ストラングルホールド ドロップアウト」というシステムが取り入れられ、シングルスピードとギアードどちらにも対応可能となっている「ストラングルホールド ドロップアウト」というシステムが取り入れられ、シングルスピードとギアードどちらにも対応可能となっている (c)トレックチェーンステーの取り付け位置を変更することで、チェンステー長を短くすることに成功しているチェーンステーの取り付け位置を変更することで、チェンステー長を短くすることに成功している (c)トレック


フレーム素材は適所にバテッド加工が施されたAlpha Platinumというアルミで、軽量性と強度を両立しているという。チェーンステー長を短くするために、シートチューブはタイヤに沿うような曲げ加工が施されており、駆動側チェーンステーはBBの上部に接合されている。これらの工夫によって、外径が大きなセミファットタイヤでもキビキビとした運動性を得た。

リアエンドは「ストラングルホールド ドロップアウト」というシステムが取り入れられており、トラックバイクのようにリアエンドの位置を調整することによって、シングルスピードとギアードどちらにも対応できる。エンド幅は前後共にブースト規格とされており、リアは148mm、フロントは110mm幅だ。

走破性とグリップ力いずれも優れている29+タイヤが装着されたトレック Stache5走破性とグリップ力いずれも優れている29+タイヤが装着されたトレック Stache5 (c)トレック
フロントサスペンションは120mmトラベルのマニトウ Machete 32 Comp。ドライブトレインはシマノ Deoreのフロントシングル、リア10スピード仕様だ。サドルやシートポスト、ハンドルバーはボントレガーで統一されている。ブレーキはシマノ M315油圧ディスクだ。

Stache5はメインカラーのブラックに、ライトブルーのアクセントカラーがあしらわれたシンプルなグラフィックとされている。サイズは15.5"、17.5"、18.5"、19.5"、21.5"という5種類が用意される。価格は210,000円(税込)。数量限定となり、完売次第販売が終了されるという。受注は全国のトレック正規販売店にて行われており、9月16日まで受付中だ。




トレック Stache5
フレーム:Alpha Platinum Aluminum, Boost148, Midstay
フロントサスペンション:Manitou Machete 32 Comp
ドライブトレイン:Shimano Deore
クランク:Race Face Aeffect, 30T
重量:13.56 kg(17.5")
価格:210,000円(税込)

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