マルチバン・メリダ・バイキングチームとともに開発が進められるフルクラムのMTBホイール。ラインアップの中でもコストパフォーマンスに優れることで人気を集めている「RED POWER HP」が、2017年モデルでワイドリム化を果たした。



フルクラム RED POWER HP 23Cフルクラム RED POWER HP 23C (c)カワシマサイクルサプライフルクラム RED POWER HP 23Cフルクラム RED POWER HP 23C (c)カワシマサイクルサプライ


RED POWER HPは、高い剛性、優れた操作性、振動吸収性、グリップ力を備えたオールラウンドMTB用クリンチャーホイール。マルチバン・メリダ・バイキングチームの選手たちの声を反映させたハイエンドモデルのテクノロジーを受け継いだエントリーグレードである。

コストパフォーマンスに優れ、幅広いMTBライダーたちから人気を集めていたRED POWER HPがモデルチェンジ。2017年モデル「RED POWER HP 23C」では、リム幅が従来の19C(リム内幅24mm)から23C(リム内幅28.5mm)へと拡大されている。幅広リムによって装着したタイヤの接地面積も広がり、タイヤのグリップ力を引き出すことが可能となるはずだ。

23C(リム内幅28.5mm)へと拡大され、剛性やハンドリング性能が向上している23C(リム内幅28.5mm)へと拡大され、剛性やハンドリング性能が向上している (c)カワシマサイクルサプライ6ボルトとAFSセンターロックの2種類が用意される(写真は6ボルト)6ボルトとAFSセンターロックの2種類が用意される(写真は6ボルト) (c)カワシマサイクルサプライまた、幅広のリムによって横剛性が向上するため、コーナーリングや力をかけた時の反応性を期待できるだろう。今回のモデルチェンジによって、クロスカントリーから里山トレイル、下りが多めのライドまで、対応できるシチュエーションが広げられている。

アルミ製のハブにはオーバーサイズのアクスルを組み合わせることで、優れたパワー伝達性を実現。このアクスルはアタッチメントによってクイックリリースとスルーアクスルの両方に対応させることが可能だ。採用されるベアリングはもちろんシールされているため、バッドコンディションの中走るMTBライドにおいても長期にわたって回転性能を維持してくれるだろう。

バテッド加工が施されたストレートプルのステンレス製スポークは、ねじれに対する剛性を維持したまま、高い振動吸収性を実現するように設計されたという。前後共に28本で組まれている。

ラインアップは29インチと27.5インチの2種類。重量は29インチの前後セットで1,910g、27.5インチの前後セットで1,835gだ。いずれも6ボルトもしくはAFSセンターロックに対応する。価格は6ボルト仕様が42,000円、センターロック仕様が43,000円(いずれも税抜)。



フルクラム RED POWER HP 23C
リム形式:クリンチャー
リム:アルミ、23C(28.5mm幅)、19.5mmハイト
ハブ:フロント/アルミ製ボディー&フランジ、アルミニウム・アクスル
ベアリング:カートリッジベアリング
スポーク:前後/28本、ステンレスストレートプル、プロファイル/1.8、ブラスニップル
エンド:フロント / HH15、QR - 100mm、リア / HH12、QR - 142-135mm
※SRAM XDには別売りのキットにて対応
サイズ:29インチ、27.5インチ
ブレーキ:6ボルト、AFSセンターロック
重量:1,910g(29インチ)、1,835g(27.5インチ)
価格:42,000円(6ボルト、税抜)、43,000円(AFSセンターロック、税抜)