サイクリストのかゆいところに手の届く、細やかなアクセサリーを数多く展開するトピーク。充実のラインアップの中から、今回はチューブレスタイヤの装着を容易にするチャンバー付きフロアポンプ「ジョーブローブースター」を紹介する。



手のひらサイズのボックスにサイクリング必携のツールを収めた「サバイバルギアボックス」を1991年に発売して以来、独創的なアイデアを具現化した製品をリリースし続けてきたトピーク。ラインアップは多岐にわたり、工具をはじめ、ポンプ、バッグ、ライト、サイクルコンピューターまでを手がけているブランドであり、台湾のサイクリングアクセサリーブランドの雄といっても良い存在だ。同社のフロアポンプラインアップの中から、コンプレッサー機能付きの新アイテム「ジョーブローブースター」を紹介しよう。

トピーク ジョーブローブースター

トピーク ジョーブローブースタートピーク ジョーブローブースター
MTBでは既にスタンダードとなって久しく、近年ではロードやシクロクロスバイクにも一定の認知度を得たチューブレスタイヤ。クリンチャータイヤよりも低圧にセッティングできるなど様々なメリットがあるものの、ホイールへの装着が難しいという課題があることもまた事実。

チューブレスタイヤを装着する際は、タイヤに空気を一気に充填し、タイヤとリムの隙間から空気が抜ける前にビードを上げてしまう(リムに密着させる)必要がある。クリンチャータイヤと同じようにフロアポンプで空気を注入しても空気量が足りず、ビードを上げることは至難の技だ。電動コンプレッサーを使えば容易にビードを上げることができるが、家庭に用意することは費用的にも不可能に近い。

握りやすい形状が採用されたハンドル握りやすい形状が採用されたハンドル 仏米両用のヘッドが採用されている仏米両用のヘッドが採用されている

手元に備えられているゲージは空気圧管理と、モード切替の2役を担う手元に備えられているゲージは空気圧管理と、モード切替の2役を担う エアリリースボタンが備えられているため、空気圧の微調整が行えるエアリリースボタンが備えられているため、空気圧の微調整が行える


そんな悩みを解決してくれるのが、今回紹介する「ジョーブローブースター」。通常のポンプに空気を充填するチャンバーが加えられた簡易コンプレッサーとも呼べるフロアポンプであり、圧縮した空気を一気にタイヤ中に空気を流しこむことで容易にビードを上げることが可能となる。家庭はもちろん、電源がないレース会場で活躍してくれる、ありがたい存在だ。

すでに市場に存在するチャンバー付きフロアポンプと異なるのは、シリンダーとチャンバーが分離している点。通常のポンプとして使用する時には、空気がチャンバーを経由することなくダイレクトに送り込まれるようになっていることがこの製品の特長だ。

この設計のおかげで、チャンバーの容量分余計にポンピングする必要があった既存の製品に対して、ポンピングの回数が少なくなること、空気圧の細かい調整が簡単になることというメリットがある。ポンプ正面にエアリリースボタンが備えられているため、減圧させる際の微調整も可能だ。
チャンバーとシリンダー別体となっているチャンバーとシリンダー別体となっている スチール製のベースは大きく、安定感が高いスチール製のベースは大きく、安定感が高い


チャンバーモードとポンプモードの切替を行うダイヤルは空理圧管理ゲージが兼ね備えられ、大型ゲージであることと、備えられている位置が手元に近いため、メモリが読み取りやすい。ハンドルは握りやすい形状が採用されており、幅広の土台と合わせてポンピングも行いやすい。

シリンダーとチャンバーはアルミ合金製で、最大160psiまで充填可能だ。サイズは185×250×740mm、重量は2.9kg。価格は18,000円(税抜)だ。

藤岡徹也(シルベストサイクル みのおキューズモール店)藤岡徹也(シルベストサイクル みのおキューズモール店) 「チューブレスタイヤ初心者がビードを上げる時にオススメ」藤岡徹也(シルベストサイクルみのおキューズモール店

なんといってもこのポンプの特徴はチャンバーが備えられていること。このチャンバーのおかげで、上がりにくいと言われているチューブレスタイヤのビードをほぼ1発で上げらることができます。一般的なポンプでもコツを掴めばビードを上げられますが、ジョーブローブースターを使用すれば初心者でも簡単に装着できるので、このポンプを持っていれば非常に便利でしょう。






トピーク ジョーブローブースター
素 材:アルミ合金(シリンダー、チャンバー)、スチール(ベース)
対応空気圧:160psi
サイズ:185×250×740mm
重 量:2.9kg
価 格:18,000円(税抜)

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