女性版のジロ・デ・イタリアとされる「ジロ・ローザ」。平坦基調の第1ステージ、6名のスプリントを制したのはジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)。日本から出場している萩原は87位、與那嶺は31位となった。



ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ) (c)corvos
世界最高峰の女子ステージレース「ジロ・ローザ」。本格的なロードレースステージ初日となった第1ステージは、プロローグが行われたヴェネト州トレヴィーゾ県、ガイアリーネからサン・フィオールへ至る104kmで争われた。

平坦基調のステージとなるが、フィニッシュ手前1km地点には斜度20%を越える激坂が待つ、さながらクラシックのような展開が予想されるコース。登り区間で抜け出した6名によるスプリントで第一ステージは決着、フィニッシュラインを先頭で割ったのはジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)だった。

マリアローザを着るリア・キルヒマン(カナダ、リブ・プラントゥール)は後方に沈んだマリアローザを着るリア・キルヒマン(カナダ、リブ・プラントゥール)は後方に沈んだ (c)corvosジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)がマリアローザを着用するジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)がマリアローザを着用する (c)corvosスタート前の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)スタート前の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント) 一方、ジョルジアのチームメイトである萩原麻由子は序盤に落車、4分51秒遅れの87位となった。「今日は序盤で落車。頭を少し打ち、それから良いとこなしでしたが、チームはとても良いスタートを切りました。 今夜何もなければ、明日出走するので、日に日に上げていけるよう頑張ります!」と萩原はコメントしている。

後続に5秒、メイン集団には41秒の差をつけた先頭集団。2位でフィニッシュしたメーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)が総合成績で周囲に立ち、ピンクジャージを受け取っている。全日本ジャージを着て走る與那嶺恵理はメイン集団内でフィニッシュ。ステージ31位、総合でも1分2秒差の31位につける。以下は與那嶺のコメントより。

「無事に1stステージが終わった。 私はとにかくフロントグループでコンスタントにゴールし続けることを課題にして臨んでいる。 イタリアに来てからというものコンディションは底の状態が続き、 今日も安全にセレクションには残ることをマストに武井コーチと決めてスタートした。

本来私が使う軽量のホイールが準備されていない。持っていないといわれる……。ミドルハイトの重いホイールを使い走らなければならない。少し腹が立つが、この程度のオーガナイズがされないチームの状況。フラストレーションが溜まるが、仕方がない。

今日のコースは、コースマップ上はほぼフラットだが、 ラスト25kmあたりから 上りが始まり、上りのラスト1kmは約20%の斜度が待っていた。今日、パワーを使うのはここだけと決めて、それ以外はとにかく脚を使わないようにする。

ゴールまでは15人くらいのポイントジャージとリーダージャージを含むグループに。 上りで本当のフロントグループに残れれば最高だったが、 今日はこれで精一杯だった。レース前は、上りでのセレクションに 残れずお話にならないんじゃないかと不安を抱えるほど状態が良くなかったからだ。それも正確にチームに伝えたが、いつも通り明るく元気に 自信を持て!と励ましてくれた。

クールダウンを行いたかったのだが、ローラーを積んだキャンピングカーがなぜか宿に先に行ってしまい、満足のいくクールダウンが出来なかった。またフラストレーションが溜まる。

「無事是名馬」エースのスコッティが落車してしまったのは とても残念だけど、私たちにはまた明日がある。 ケガはしたけど、無事だから。いい日もあるし悪い日もある。Tomorrow is new day.

To be continued..... It's most important on stage race.

そしてゴールから2時間の移動。機材を満載したステーションワゴンに定員5名ギリギリをぎゅうぎゅうに選手と共に詰めて移動する。他のチームはチームバスで快適な移動だ。これを書き終えて、今日のホテルに到着。ホテルの食事の質が低く、たんぱく質が取れない……。これぞ、不景気のイタリアのレース。圧倒的なチーム力の差に、少し凹むが。」



ジロ・ローザ2016第1ステージ結果
1位 ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
2位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルスドルマンス)
3位 ラサ・レレイフィテ(リトアニア、アロミタリア・ヴァイアーノ)
4位 カタルジーナ・ニエウェアドーマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)
5位 クラウディア・リヒテンベルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)
31位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
89位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
2:38;22"




+41”
+4:51”



個人総合成績
1位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルスドルマンス)
2位 カタルジーナ・ニエウェアドーマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)
3位 ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグルハイファイブ)
4位 ラサ・レレイフイテ(リトアニア、アロミタリア・ヴァイアーノ)
5位 イヴェリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルスドルマンス)
31位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
98位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
2:40;42
+08”

+13”
+14”
+1'02"
+5'09”


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