夏の訪れを告げるMTBの祭典「シマノバイカーズフェスティバル」。XCからDH、レーサーからビギナーまで、種目、車種、レベルや年齢にとらわれず、誰もが楽しめる充実したイベントになっている。夏休みまっただ中の7月30~31日(土・日)にかけて行われる「シマノバイカーズ」の概要をお届けしよう。



26年目を迎えるMTBのお祭り「シマノ・バイカーズフェスティバル」26年目を迎えるMTBのお祭り「シマノ・バイカーズフェスティバル」 (c)シマノ
富士見パノラマを舞台に開催される2日間のMTBフェスティバルだ富士見パノラマを舞台に開催される2日間のMTBフェスティバルだ 今年で26回目を迎える「シマノバイカーズフェスティバル」。舞台となるのは、下り系MTBライダーにおなじみ、信州の山々に囲まれた長野県富士見パノラマリゾートと、その周辺に広がるエリアだ。今年も沢山の新種目が登場し、新たな遊び方を提案してくれる。

レースだけでなくツーリングも開催されるレースだけでなくツーリングも開催される クロスカントリーからダウンヒルまで幅広いレース種目、トレイルライドからオンロードまで多彩なコースで富士見を満喫できるツーリング、そして試乗会やライディングスクールといった多数のミニイベントから構成されるシマノバイカーズフェスティバルは、その名の通り「お祭り」らしさにあふれるイベントだ。

敷居が高そうなレース種目も細かくカテゴリーが分かれているので、老若男女、MTB経験を問わず誰もが参加しやすいフレンドリーな雰囲気。ツーリングも「お気軽&エンジョイ」志向のビギナーから、「長距離」志向のベテランまで楽しめる幅広いコース設定が嬉しい。また、会場付近には温泉施設やグルメスポットも点在しており、家族や仲間との思い出づくりにもぴったりだ。それでは、今年から加わった新種目を中心に紹介していこう。



■ いろんなバイクが大活躍 シリアスアスリートもビギナーも楽しめるレース種目

多くの種目が開催されるXCレース多くの種目が開催されるXCレース (c)シマノ
今年から新設されるファットバイク・シングルスピード60分XC今年から新設されるファットバイク・シングルスピード60分XC (c)シマノ※写真はイメージ今年から始まるMTBヒルクライム今年から始まるMTBヒルクライム ※写真はイメージ毎年様々な新種目が設定されるシマノバイカーズ。今年は3つの種目が加わることとなった。一つ目は「ファットバイク・シングルスピード60分XC」。今話題のファットバイクとシングルスピードバイクのみが参加できるレース。XCフルコースを60分で何周できるかを競うものだ。

2つ目は「富士見キング・オブ・マウンテン」。昨年までツーリングに組み込まれていた「富士見KING OF MOUNTAIN ツーリングエンデューロ」が純粋な競技種目としてリニューアル。2カ所のチェックポイントを通過し、富士見常設ダウンヒルコースの一部を抜けてゴールを目指す、移動区間約8km、競技区間約32km、合計40kmのラインレースだ。男性の年齢別2クラス、女性クラスに分かれて行われる。

そしてもう一つが、「MTBヒルクライム」。富士見常設ダウンヒルCコースの2/3(距離約4.9km、標高差約510m)を逆走して上る、大会初のマウンテンバイクによるオフロードヒルクライムだ。一般的なオンロードのヒルクライムと違い、脚力だけでなくオフロードライディングのテクニックも求められるユニークな種目だ。

チームメイトを応援しながらコースへと送り出すのはチーム種目ならではチームメイトを応援しながらコースへと送り出すのはチーム種目ならでは シングルトラックでも2人、3人と並んで走る場面もシングルトラックでも2人、3人と並んで走る場面も


これらの新種目の他にも、XCコースを使用した「2時間・4時間エンデューロ」や「60分・30分XCマラソン」、10分間で競う「ビギナーXC」や子供たちへ向けた「キッズXC」は引き続き開催される。

また、迫力のあるDH系種目も、年齢・男女別、そしてフルサスとハードテールの部にそれぞれ分けられた「DH」、2~3人チームで競う「チームDH」、下り基調のコースに登り区間が加わった「DHエンデューロ」が用意される。

チームの連携が問われるチームDHチームの連携が問われるチームDH (c)シマノフィニッシュに向けてかけ下りるフィニッシュに向けてかけ下りる (c)シマノ


キッズたちも真剣勝負の「ミルキーレース」キッズたちも真剣勝負の「ミルキーレース」 (c)シマノスクールも行われるスクールも行われる (c)シマノ


また、当日受付種目として、「激坂ゲレンデヒルクライム」や未就学児達へと向けた「ミルキー」や世界で戦うライダーたちから基礎を教えてもらえる「MTBライディングスクール」も開催される。



■ オンロードからナイトトレイルライドまで用意され、更に魅力を増したツーリング

過去25年間のノウハウが詰まった多彩なツーリングコースもシマノバイカーズの魅力過去25年間のノウハウが詰まった多彩なツーリングコースもシマノバイカーズの魅力
シマノバイカーズフェスティバルでは、レースだけでなくバリエーション豊かなツーリング種目も人気。富士見周辺の入笠山や八ヶ岳周辺を巡る様々なコースが用意されるので、自分にぴったりな種目を見つけることができるはずだ。今年は4つの新種目、そして2つの新コースが設定されることとなる。

ツーリング新種目・新コース

ロードバイクで楽しめるコースも用意されるツーリング種目ロードバイクで楽しめるコースも用意されるツーリング種目 (c)シマノ走りやすいダブルトラックも多いので安心だ走りやすいダブルトラックも多いので安心だ 地元のグルメを味わうこともできるのだ地元のグルメを味わうこともできるのだ (c)シマノ小黒川グラベルロードツアー:昨今各メーカーが用意するグラベルロード。太めのタイヤで舗装路・未舗装路を楽しむためのバイクの性能がもっとも発揮されるような引き締まったダートロードを走る種目だ。小黒
川林道を通り、目指すは高遠城址。温泉につかった後はゆったりバスで会場へ移動する。

富士見パノラマ・夜の森ツアー:日没のころに集合し、夜の森を巡るというこれまでになかったナイトトレイルライド。自転車の前照灯とヘッドライトで路面を照らしながら走るトレイルライドは非日常感たっぷりだ。他のイベントが終わってから参加できるのも魅力の一つ。

富士見パノラマ・里山モーニングライド:日の出に合わせて集合し、スタートするというおはようライド。気温が上がる朝食前に朝露が残るトレイルを下り、日光で緑が映える丘に上ります。途中のエイドでは野点のコーヒーも楽しめます。終了後に別の種目にも出場できるのも魅力。

八ヶ岳山麓湖東ガイドツアー:バスでスタート地点まで移動し、会場に戻ってくる新しいワンウェイツーリング。諏訪湖を望む湖東の丘をスタートした後、川や堰、ため池など水にまつわるトレイルをメインに林間ルートや農場ルートを通ってゴールへと向かう。

八ヶ岳グランツーリング ロング・ミドル:ロングコースは定番の鉢巻道路を経て鉄道最高地点に向かい、木漏れ日の大泉ラインで富士見へ戻っていく。今年は諏訪湖を遠くに望む、湖東エリアにも足を延ばす新コースへと変更された。ミドルコースはロングコースのおいしいところをギュッと濃縮しており、ロングでもミドルでもグルメを楽しむことができる。

富士見町里山グルメ信濃境ツーリング:旧甲州街道の抜け道のようなトレイルをつないだグルメツーリングが新しい周回コースにリニューアル。走るだけでなく、このエリアに点在する歴史スポットを巡り、信州のグルメも堪能できる。

他にも、入笠山を巡るガイドつきトレイルツアーや、クイズポイントを巡るラリー形式のライドなど、さまざまなコースが、合計14メニューも用意される予定だ。



■ ライドイベントだけじゃない!サブイベントも盛りだくさん

パーティーの大目玉である豚の丸焼きパーティーの大目玉である豚の丸焼き 長野を代表する銘酒である真澄も楽しめた長野を代表する銘酒である真澄も楽しめた

フレームが当たるかもしれない大抽選会フレームが当たるかもしれない大抽選会 (c)シマノウェルカムパーティーを盛り上げてくれる富士見太鼓保存会の皆さんウェルカムパーティーを盛り上げてくれる富士見太鼓保存会の皆さん


マウンテンバイクを主体とした様々な種目が用意されるシマノ・バイカーズフェスティバルだが、ライドするだけがメインではない。協賛企業による最新モデルの展示や本格オフロードコースでの試乗も大きな魅力の一つだ。

大会初日の夕方にはバイカーズのメイン会場がある長野県・富士見町の皆さんが参加者をもてなす「ウェルカムパーティー」がメインステージ前で開かれる。会場ではバイカーズ名物、豚の丸焼きと信州の地酒・真澄が振る舞われるほか、同町の伝統芸能「富士見太鼓」の大迫力の演奏も披露される。このようにライド以外の楽しみも満点だ。

そして、大会のラストを締めくくるのは、完成車をはじめとする超豪華景品が数多く当たる大抽選会。マニア大注目のお宝アイテム他、地元特産品などが準備され、最後まで目が離せない。



■ 参加申し込みは4月15日から

MTBライダーなら7月末は富士見に集合だ!MTBライダーなら7月末は富士見に集合だ!
大会HPは競技規則など各種ルールからコース紹介や観戦ポイント、プログラム&タイムスケジュール、アクセス情報、昨年までの様子がわかる大会レポートなど、様々なコンテンツ満載でシマノバイカーズのすべてが分かるサイトとなっている。エントリーはスポーツエントリーから行うことができる。

会場の駐車場にはキャンプ用施設が設けられ、周辺には温泉施設やグルメスポットが点在。シマノ・バイカーズフェスティバルは、夏休みの思い出作りや家族サービスにもピッタリなイベントだ。家族や、仲間と一緒に夏の楽しい2日間を富士見パノラマリゾートで過ごしてみてはいかがだろうか。

第26回シマノ・バイカーズフェスティバル
開催日:2016年7月30日(土)・31日(日)
募集期間:4月15日(金)から6月10日(金)まで
会 場:長野県 富士見パノラマリゾート