ホイールからアパレルまで幅広く手がけているフランスのマヴィック。冬用アパレルより、刷新されたアンダーウェアをピックアップ。パフォーマンスを最大限に発揮する体温/湿度の維持を狙った6種類のアンダーウェアラインアップを、インプレッションとあわせて紹介する。



マヴィック コールドライド ロングスリーブTシャツマヴィック コールドライド ロングスリーブTシャツ photo:Makoto.AYANO
ホイールのみならずサイクリングアパレルにも力を入れているマヴィックが、冬用アンダーウェアのラインアップを刷新した。推奨される温度帯と走行シチュエーションの異なる計6種類がラインアップされ、使用状況にあわせた選択が可能となっている。

ラインアップは、気温-15℃~8℃まで対応する厳冬期用「コールドライドプラス(長袖)」、気温0℃~15℃に対応するオールウィンター用「コールドライド(長袖&半袖)」、前身頃にメンブレン素材を配し防風性に特化した「ウィンドライド(長袖&半袖)」、気温15℃~25℃に対応する「ホットライド(半袖)」という6種類だ。

人間工学に基づくデザインが採用された襟元はフィット感に優れている人間工学に基づくデザインが採用された襟元はフィット感に優れている 腕、腰、首周りなど発熱しやすい場所はメッシュ状に編み込まれている腕、腰、首周りなど発熱しやすい場所はメッシュ状に編み込まれている

脇部分はメッシュ状の編み方がされており熱を逃げやすくしている脇部分はメッシュ状の編み方がされており熱を逃げやすくしている 腕の裏側は通気性を高めている腕の裏側は通気性を高めている


今回登場したアンダーウェア群は、パフォーマンスを発揮できるという衣服内の湿度を37.5%、体温を37.5℃に維持するように設計されていることが最大の特徴だ。この数値を実現するためにマヴィックは、米国ココナ社の特許素材「37.5」を使用。ミクロ単位の孔を持つ活性粒子が埋め込まれた、吸汗性に優れた繊維を使用することで、湿度・体温ともに快適な状態を維持できるという。コールドライドプラスのみはメリノウールを使用し、保温性を高めることに重点を置いた。

加えて、脇の下や背中など熱がこもりやすい部分をメッシュ地とすることで、さらなる快適性を追求。人間工学に基づく形状の襟や、前傾姿勢時にウェアのズレを防ぐ腰のシリコングリップ、シームレスデザインなど、細かい仕様も煮詰められた。サイズはXXS~2XLまでの7種類が揃う。

マヴィック コールドライドプラス ロングスリーブTシャツマヴィック コールドライドプラス ロングスリーブTシャツ (c)マヴィックマヴィック コールドライド ロングスリーブTシャツマヴィック コールドライド ロングスリーブTシャツ (c)マヴィックマヴィック コールドライド ショートスリーブTシャツマヴィック コールドライド ショートスリーブTシャツ (c)マヴィック

マヴィック ウィンドライド ロングスリーブTシャツマヴィック ウィンドライド ロングスリーブTシャツ (c)マヴィックマヴィック ウィンドライド ショートスリーブTシャツマヴィック ウィンドライド ショートスリーブTシャツ (c)マヴィックマヴィック ホットライド ショートスリーブTシャツマヴィック ホットライド ショートスリーブTシャツ (c)マヴィック
6種類ものラインナップを揃えるところにまずは驚く。アンダーは追求すれば大きな季節ごとに加えて、シチュエエーション別にそれぞれ数タイプを揃えたくなるものだが、それを一気にラインナップした感じだ。それも本格的なものを。レースやスポーツライドに真摯なマヴィックらしい点だ。

12月~1月の季節柄、ウィンター用の極寒モデルのコールドライドプラスと、低温用のコールドライドを数回ごと着用してみた。気温-15℃~8℃や0℃~15℃などと、製品ごとに適応する気温帯が指定されているのだ。そしていずれのアンダーも「37.5」のサインがあるとおり、ウェア内環境を平均体温の37.5℃に保つというコンセプトだ。

裾のシリコンバンドにモデル名が表記されており、区別をつけやすい裾のシリコンバンドにモデル名が表記されており、区別をつけやすい 腕と脇部分はメッシュとされ快適性を高めた腕と脇部分はメッシュとされ快適性を高めた 着用してまず、素材のきめ細かな触感とつくりの丁寧さに感心する。化繊ながらも極細の繊維をもって編み込まれたアンダーは、しっとりとした着用感を持っている。脇、腕の裏側、背中や胴回りなどの各部ごとに密度や編み方が変えられ、運動強度を増すごとに熱を持つ箇所、筋肉の動きが少なくて寒さを感じる箇所ごとに適切な厚みや通気性、汗の蒸散性をもつように巧みにつくりこまれているのだ。

着心地はしっとりとして上質。ウィンターモデルだけに厚みのあるモデル2種を着たが、激しく動いても局所的に熱をもったり、汗が溜まったりはしなかった。

背面の裾にのみ滑り止めのシリコンが配されていて、ずり上がりを防いでくれる。ズレはウィンターアンダーでよく発生する問題なので、それが解消されているのは嬉しい。襟口にはさり気なくMAVICロゴが配されている。小さいが、イエローのロゴは良く目立つ。

注目はウィンドシールド(防風素材生地)が体幹前面に貼り込まれたウィンドライドだ。こういったアンダーウェアは普段使用頻度が低いながらも、例えばまだ寒い時期から春先のロードトレーニングなどで薄手のチームジャージの内側に着こむ使用方法が考えられる。

強度を上げるライドの場合、ウィンドブレイカーを着込むと中に汗が溜まるし、ウィンタースーツなどを着込んで走ると汗びっしょりになる。薄手の長袖ジャージなら通気性に優れるため、短時間で強度を上げるライドでも汗を気にすること無く走ることができるのだ。こうした製品をラインナップしてくるあたり、やはりマヴィックはロードバイクやレースに造詣の深いブランドだと納得できる。



マヴィック コールドライドプラス ロングスリーブTシャツ
対応気温:-15℃~8℃
価格:12,960円(税込)

マヴィック コールドライド ロングスリーブTシャツ
対応気温:0℃~15℃
価格:8,640円(税込)

マヴィック コールドライド ショートスリーブTシャツ
対応気温:0℃~15℃
価格:8,100円(税込)

マヴィック ウィンドライド ロングスリーブTシャツ
対応気温:ウィンド ブロック
価格:10,800円(税込)

マヴィック ウィンドライド ショートスリーブTシャツ
対応気温:ウィンド ブロック
価格:9,180円(税込)

マヴィック ホットライド ショートスリーブTシャツ
対応気温:15℃~25℃
価格:5,940円(税込)

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