2015/10/14(水) - 09:31
シクロワイアードが後援する東武トップツアーズのホノルルセンチュリーライド参加ツアー。前日午後に用意されたオプショナルツアーBは、大会日には通らない絶景の海岸線とヌウアヌパリ峠を越える冒険チックなライドだ。
走り方講座のレクチャー受講を終えた参加者たち。午後から用意されているプラクティスライドは初心者向けのプラン「A」がハナウマ湾へのライドとビーチでの海水浴。「B」が通称「ヌウアヌパリ」ライドだ。こちらは「上級者限定」とプランに銘打たれており、それなりの脚自慢でないとおいそれとは参加できないコースだ。
参加したのは有志13名。うちサポートとしてインターマックスの今中大介さん、ウォークライドの山根理史さん、そして私、CW編集部の綾野が実走サポートにあたる(参加人数に対するサポートの手厚さ!笑)。距離は約60km、峠の標高が約400m。ルート全体通してアップダウンがそれなりにあるので、センチュリーライドの前日にしてはかなり走りこむ山岳ライドだ。
このプランが始まったのが5年前。中〜上級者やリピーターさんの「もっといろんなハワイを走りたい」の声に応えてCW綾野が企画したライドプランだ。コースの概要をざっと紹介すると、ハワイカイからハナウマ湾へ、そしてマウイ随一の海岸線を走り、サンデービーチへ。マカプー岬を越えてワイナマロ〜カイルアへ。パリ・ハイウェーでコオラウ山脈のヌウアヌパリ峠を越えてワイキキへと戻るワンウェイ周回コースだ。
実はこのツアー、参加した人が口々に「素晴らしい」と口にするほどのもの。というのも、ココクレーター、ハナウマベイ、潮吹穴、ワイマナロの曙関銅像、ヌウアヌパリ展望台、そして鬱蒼としたジャングル道路など、日曜のセンチュリーライドでは通らない名所をめぐるツアーだからだ。ただし険しい箇所が多いため、天候や状況、そして参加したメンバーの脚をみながらアドリブでアレンジしての催行です。
悩ましかったのは当日の天気。降水確率40%、風速12mという予報。ただでさえ「ワイキキが晴れている時でも雨が降っている」と言われるパリ峠。どよんと垂れ込めた雲を見ながら、「状況次第で引き返しましょう」と話し合いながらの出発となった。
センチュリーライドで有名な「ハートブレイクヒル」だが、じつはこの丘は海岸線を回避するために通る丘であることはあまり知られていない。サンディービーチパークに下ると海沿いにでるが、この本来スキップする区間こそがオアフでもっとも美しい海岸線であることはあまり知られていない。
ハワイカイからハナウマベイへ上り、下りながら走る海岸道路は、青い海と断崖、そしてココクレーターの荒々しいコントラストが眩しい道。ツアーの一行は、この道を通ると思わず歓声を上げ、ダイナミックな風景に息を飲む。
「この素晴らしい景色は本番じゃ味わえないから!」すでに参加経験のあるリピーターさんが初参加の人に得意げに教えている。強い風に耐えながら、しばし景色を堪能。このツアーは時間的にも余裕があるので、随所でストップ休憩も取りながら進む。本番だと時間に追われるため、なかなかそうもいかないのだ。
海の眺めをたっぷり楽しみながら走る一行。幸い雨は時々のシャワー程度。海の色の発色は冴えないが、それも仕方なし。サンディービーチパークの海岸線は、むしろ大挙して波に乗るサーファーたちで大賑わいだ。
ワイマナロでは曙関の銅像に立ち寄る。ハワイで銅像といえばホノルルのダウンタウンにあるカメハメハ大王像だが、ワイマナロタウンセンターという小さなショッピングセンター前に、Sumo Wrestler AKEBONO のダイナミックな銅像が建立されているのだ。ちなみにあまり観光地っぽくないので、訪れる人は多くない。お察しのとおり、曙関はこのワイマナロ出身なのだ。
この銅像のお尻をなでると開運するとのことだが、ここは皆でアケボノの投げ技と同じポーズで写真を撮るのがこのツアー恒例のお約束なのだ(笑)。このあたりで雲行きを心配し、行くか戻るか皆で相談。結局、パリ峠の麓まで、行けるところまでは行ってみようということになった。
パリ峠の麓のカイルアに着いてみると、峠方面は深い霧がかかっているものの、雨ではないようにも見受けられた。ということで、ヒルクライムのスタート。パリハイウェーは東海岸と西海岸をつなく主要道なので交通量が多いが、今回の参加者は健脚揃いとあってヒルクライムに突き進んでいく。
それでも頂上付近でシャワーに見舞われたが、全員がパリ峠の頂上にたどり着いた。そこに待っていたのは、凄い強風。峠の展望台に立つと信じられないぐらいの強風が吹き荒れ、立っているのもやっとの状態。
峠からコオラウ山脈の荒々しい山肌を眺め、遠くにセンチュリーライド100マイル折り返し地点の海岸線や、海に浮かぶチャイナマンズハットを眺めた。
帰路はダウンヒルでホノルルを目指す。このハイウェーの下りの路肩は落石が多く、パンクが多い。参加者のなかで尖った石でタイヤのサイドカットを起こした人が居て、補修に時間がかかってしまった。シャワーにも降られ、ホテルのあるワイキキに戻ったのは日の沈みかけた19時。走りごたえたっぷりでした。
その日はたっぷり食事を摂り、栄養補給。脚に疲労を感じつつ、雨中走行で汚れたバイクの洗車、注油、ジャージの洗濯などもしていると、あっという間に夜中の23時に。明日の大会は4時半起床ということで、大急ぎで明日の準備を整えて、ベッドに潜り込むのでした。そういう面でも上級者向けかもしれません(笑)。
「上級者限定」としているものの、距離と標高差で難易度がイメージできる人なら大丈夫。「来年は前日からたっぷり走りたい!」という方の参加を、今中大介さんらと一緒にお待ちしています。
この日じゅう心配した天気だが、なんとか難なく帰還することができた。しかしあと数時間後に迫った大会の天気予報はさらに雨。そして風速20m以上という、ちょっと憂鬱になる寝付きでした。
果たして今年のホノルルセンチュリーライドはどうなるのでしょう?
photo&text:Makoto.AYANO
Facebookフォトアルバム ヌウアウパリライド
走り方講座のレクチャー受講を終えた参加者たち。午後から用意されているプラクティスライドは初心者向けのプラン「A」がハナウマ湾へのライドとビーチでの海水浴。「B」が通称「ヌウアヌパリ」ライドだ。こちらは「上級者限定」とプランに銘打たれており、それなりの脚自慢でないとおいそれとは参加できないコースだ。
参加したのは有志13名。うちサポートとしてインターマックスの今中大介さん、ウォークライドの山根理史さん、そして私、CW編集部の綾野が実走サポートにあたる(参加人数に対するサポートの手厚さ!笑)。距離は約60km、峠の標高が約400m。ルート全体通してアップダウンがそれなりにあるので、センチュリーライドの前日にしてはかなり走りこむ山岳ライドだ。
このプランが始まったのが5年前。中〜上級者やリピーターさんの「もっといろんなハワイを走りたい」の声に応えてCW綾野が企画したライドプランだ。コースの概要をざっと紹介すると、ハワイカイからハナウマ湾へ、そしてマウイ随一の海岸線を走り、サンデービーチへ。マカプー岬を越えてワイナマロ〜カイルアへ。パリ・ハイウェーでコオラウ山脈のヌウアヌパリ峠を越えてワイキキへと戻るワンウェイ周回コースだ。
実はこのツアー、参加した人が口々に「素晴らしい」と口にするほどのもの。というのも、ココクレーター、ハナウマベイ、潮吹穴、ワイマナロの曙関銅像、ヌウアヌパリ展望台、そして鬱蒼としたジャングル道路など、日曜のセンチュリーライドでは通らない名所をめぐるツアーだからだ。ただし険しい箇所が多いため、天候や状況、そして参加したメンバーの脚をみながらアドリブでアレンジしての催行です。
悩ましかったのは当日の天気。降水確率40%、風速12mという予報。ただでさえ「ワイキキが晴れている時でも雨が降っている」と言われるパリ峠。どよんと垂れ込めた雲を見ながら、「状況次第で引き返しましょう」と話し合いながらの出発となった。
センチュリーライドで有名な「ハートブレイクヒル」だが、じつはこの丘は海岸線を回避するために通る丘であることはあまり知られていない。サンディービーチパークに下ると海沿いにでるが、この本来スキップする区間こそがオアフでもっとも美しい海岸線であることはあまり知られていない。
ハワイカイからハナウマベイへ上り、下りながら走る海岸道路は、青い海と断崖、そしてココクレーターの荒々しいコントラストが眩しい道。ツアーの一行は、この道を通ると思わず歓声を上げ、ダイナミックな風景に息を飲む。
「この素晴らしい景色は本番じゃ味わえないから!」すでに参加経験のあるリピーターさんが初参加の人に得意げに教えている。強い風に耐えながら、しばし景色を堪能。このツアーは時間的にも余裕があるので、随所でストップ休憩も取りながら進む。本番だと時間に追われるため、なかなかそうもいかないのだ。
海の眺めをたっぷり楽しみながら走る一行。幸い雨は時々のシャワー程度。海の色の発色は冴えないが、それも仕方なし。サンディービーチパークの海岸線は、むしろ大挙して波に乗るサーファーたちで大賑わいだ。
ワイマナロでは曙関の銅像に立ち寄る。ハワイで銅像といえばホノルルのダウンタウンにあるカメハメハ大王像だが、ワイマナロタウンセンターという小さなショッピングセンター前に、Sumo Wrestler AKEBONO のダイナミックな銅像が建立されているのだ。ちなみにあまり観光地っぽくないので、訪れる人は多くない。お察しのとおり、曙関はこのワイマナロ出身なのだ。
この銅像のお尻をなでると開運するとのことだが、ここは皆でアケボノの投げ技と同じポーズで写真を撮るのがこのツアー恒例のお約束なのだ(笑)。このあたりで雲行きを心配し、行くか戻るか皆で相談。結局、パリ峠の麓まで、行けるところまでは行ってみようということになった。
パリ峠の麓のカイルアに着いてみると、峠方面は深い霧がかかっているものの、雨ではないようにも見受けられた。ということで、ヒルクライムのスタート。パリハイウェーは東海岸と西海岸をつなく主要道なので交通量が多いが、今回の参加者は健脚揃いとあってヒルクライムに突き進んでいく。
それでも頂上付近でシャワーに見舞われたが、全員がパリ峠の頂上にたどり着いた。そこに待っていたのは、凄い強風。峠の展望台に立つと信じられないぐらいの強風が吹き荒れ、立っているのもやっとの状態。
峠からコオラウ山脈の荒々しい山肌を眺め、遠くにセンチュリーライド100マイル折り返し地点の海岸線や、海に浮かぶチャイナマンズハットを眺めた。
帰路はダウンヒルでホノルルを目指す。このハイウェーの下りの路肩は落石が多く、パンクが多い。参加者のなかで尖った石でタイヤのサイドカットを起こした人が居て、補修に時間がかかってしまった。シャワーにも降られ、ホテルのあるワイキキに戻ったのは日の沈みかけた19時。走りごたえたっぷりでした。
その日はたっぷり食事を摂り、栄養補給。脚に疲労を感じつつ、雨中走行で汚れたバイクの洗車、注油、ジャージの洗濯などもしていると、あっという間に夜中の23時に。明日の大会は4時半起床ということで、大急ぎで明日の準備を整えて、ベッドに潜り込むのでした。そういう面でも上級者向けかもしれません(笑)。
「上級者限定」としているものの、距離と標高差で難易度がイメージできる人なら大丈夫。「来年は前日からたっぷり走りたい!」という方の参加を、今中大介さんらと一緒にお待ちしています。
この日じゅう心配した天気だが、なんとか難なく帰還することができた。しかしあと数時間後に迫った大会の天気予報はさらに雨。そして風速20m以上という、ちょっと憂鬱になる寝付きでした。
果たして今年のホノルルセンチュリーライドはどうなるのでしょう?
photo&text:Makoto.AYANO
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