ジャパンカップ開催まで2週間あまりとなった宇都宮市。駅前にはミュージアムがオープンし、大会の歴史展示などが始まった。市街は赤く染まり、来週からのジャパンカップウィークを迎える準備が万端だ。現地取材によりレポート。


オープニングセレモニーに駆けつけた宇都宮ブリッツェン選手や佐藤市長たちオープニングセレモニーに駆けつけた宇都宮ブリッツェン選手や佐藤市長たち photo:Makoto.AYANO
ララスクエア1階がJCミュージアムスペースだララスクエア1階がJCミュージアムスペースだ photo:Makoto.AYANO映像コーナーではマナー動画やPR動画などが放映されている映像コーナーではマナー動画やPR動画などが放映されている photo:Makoto.AYANO


10月16〜18日に宇都宮市にて開催されるアジア最⾼位の⾃転⾞ロードレース「2015 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」。JR宇都宮駅から近い「ララスクエア」にて、ジャパンカップの象徴でありファンたちが集える場所として「ジャパンカップミュージアム」が18日(日)まで開設される。

JCミュージアム開設初日の10月1日(木)、佐藤宇都宮市長や宇都宮ブリッツェンの選手らも駆けつけ、オープニングイベントが開催された。またこの場で初披露となるジャパンカップのテーマソングの発表/演奏も行われた。

昨年はオリオン通りに設置されたジャパンカップミュージアム。今年は駅前ビルのララスクエアに場所を移した。ジャパンカップの歴史展示やオフィシャルグッズの販売、PR動画の放映、来場者が横断幕に⾃由にメッセージを書ける応援メッセージコーナーなどを常設する。

サイクルロードレースの基礎知識が学べるサイクルロードレースの基礎知識が学べる photo:Makoto.AYANO過去大会の写真を展示したミニ写真展「ジャパンカップの軌跡」過去大会の写真を展示したミニ写真展「ジャパンカップの軌跡」 photo:Makoto.AYANO


JCミュージアムのオープンを告げた⼤会実⾏委員会会⻑の佐藤栄⼀ 宇都宮市⻑JCミュージアムのオープンを告げた⼤会実⾏委員会会⻑の佐藤栄⼀ 宇都宮市⻑ photo:Makoto.AYANOテーマソング作曲家で宇都宮市出身のジャズピアニスト倉沢⼤樹さんテーマソング作曲家で宇都宮市出身のジャズピアニスト倉沢⼤樹さん photo:Makoto.AYANO


セレモニー当日はまず、⼤会実⾏委員会会⻑の佐藤栄⼀氏(宇都宮市⻑)が出席し、挨拶。ミュージアムのオープンを告げた。佐藤市長は先の台風でコースが変更となったことにも触れ、また、地元チームのブリッツェンを激励。

そしてこの場が初披露となったのがテーマソング作曲家で宇都宮市出身のジャズピアニスト倉沢⼤樹さんによるジャパンカップのテーマソング「Winning Road(ウィニングロード)」の生演奏。集まった観衆の前で自らシンセサイザーで初の演奏を披露した。「ビートの効いたロックのなかにクラシカルな要素も盛り込みました。自分の作った曲によって選手たちやジャパンカップを応援することができるなんて嬉しい」と倉沢さんは話す。

熱のこもった生演奏に皆が聴き入った熱のこもった生演奏に皆が聴き入った photo:Makoto.AYANO
その後は地元宇都宮のチーム宇都宮ブリッツェンの選⼿たちによるミニトークショーが催された。壇上に登ったのはゼネラルマネジャーの廣瀬佳正さん、清水裕輔監督、鈴⽊真理選⼿、増田成幸選⼿、⼤久保陣選⼿の5人。間近に迫ったジャパンカップに向けて、今の調子や抱負を語った。

セレモニーが終了し、ステージが撤去されるとミュージアムの準備が整えられた。「ジャパンカップの歴史展示」は、これまでの⼤会の写真パネルや新聞等報道記事のパネル、出場経験のあるプロチームのジャージ(サイン入り含む)、 使用されるロードバイク等が展示される。
大型のTVモニターでは2015年ジャパンカップのPR映像や観戦マナー映像、昨年のジャパンカップ映像などが放映される。

宇都宮ブリッツェンの選⼿たちによるスペシャルトークショーが催された宇都宮ブリッツェンの選⼿たちによるスペシャルトークショーが催された photo:Makoto.AYANO
誰もがメッセージを書き込める横断幕が用意される誰もがメッセージを書き込める横断幕が用意される photo:Makoto.AYANO過去の大会の様子を写真を通じて知ることができる過去の大会の様子を写真を通じて知ることができる photo:Makoto.AYANO


「応援メッセージコーナー」は、用意されたジャパンカップ横断幕に、訪れたファンの方々に⾃由に応援メッセージを書いてもらうという企画だ。セレモニー後に佐藤市長がまず第1に筆を執り「アジアNo.1レースを皆で盛り上げましょう」と記した。続いてブリッツェンの選手たちがそれぞれの抱負などを書き込んだ。この横断幕はミュージアムを訪れた方が直筆でメッセージを記入できるようになっている。

オフィシャルグッズが並ぶミュージアムショップオフィシャルグッズが並ぶミュージアムショップ photo:Makoto.AYANO今年は赤いカウベルがオリジナルグッズに加わった今年は赤いカウベルがオリジナルグッズに加わった photo:Makoto.AYANO


ジャパンカップオフィシャルグッズの販売コーナーも用意され、オリジナルTシャツやジャージ、リストバンド、カウベル、サコッシュ、クッキー等の⼤会オフィシャルグッズの販売が開始された。この日はオフィシャルグッズ購入者の先着50名の方にジャパンカップオリジナルクッキー(ステッカー付)がプレゼントされるとあって、販売開始からにぎわいを見せていた。



■JAPAN CUP MUSEUM(ジャパンカップミュージアム)
ララスクエア宇都宮1F アトリウム(宇都宮市駅前通り1-4-6)
JR宇都宮駅⻄口徒歩1分、JR宇都宮駅⻄口バス停より徒歩1分
開催期間 2015年10月1日(⽊)〜10月18日(日)
オープン時間 13:00〜19:00
ジャパンカップ開催期間の16日(⾦)は13:00〜21:00
17(土)・18日(日)は10:00〜21:00



ブリッツェン「THE RED ZONE」がオリオン通りにオープン 赤く染まる宇都宮市の中心部

ブリッツェンの期間限定ショップ THE RED ZONE(ザ・レッドゾーン)ブリッツェンの期間限定ショップ THE RED ZONE(ザ・レッドゾーン) photo:Makoto.AYANO
地元チームの宇都宮ブリッツェンは、期間限定オフィシャルショップ『THE RED ZONE(ザ・レッドゾーン)』を10月1日にオープンさせた。ブリッツェンファン集いの場としておなじみの『THE RED ZONE』は、今年もオリオン通りにオープン。場所も昨年同様、チームプレゼンテーションや表彰式の行われるオリオンスクェアのすぐ近くだ。

フェアリーのMIHOさんが着ているのが鳴子章吉 × ブリッツェン限定TシャツフェアリーのMIHOさんが着ているのが鳴子章吉 × ブリッツェン限定Tシャツ photo:Makoto.AYANO
鳴子章吉がブリッツェンのメンバーとして名を連ねるTシャツだ鳴子章吉がブリッツェンのメンバーとして名を連ねるTシャツだ photo:Makoto.AYANO今年は渡辺航氏の人気漫画『弱虫ペダル』とタイアップ。ブリッツェンのチームカラーである“赤”にちなみ、弱虫ペダルで“赤”のイメージの登場人物である浪速のスプリンター「鳴子章吉(なるこ・しょうきち)」をイメージキャラクターに選んだ。鳴子章吉 × ブリッツェン限定Tシャツの販売や、鳴子章吉と記念撮影ができるブリッツェン選手顔抜きパネルなどが用意された。

THE RED ZONE館内にはチームの過去から現在までのジャージと、壁面には活動のシーンを写した様々な写真プリントを壁面いっぱいに埋め尽くすほど貼り付けて展示。そのひとつひとつがファンにはたまらない懐かしいシーンの数々だ。

隣にはブリッツェングッズ販売コーナーもあり、さまざまなファングッズを販売。今年結成されて活動を開始した「フェアリー自転車競技部」のグッズも用意。店員にはフェアリーのMIHO(高坂美歩)さんの姿も。

壁いっぱいにチームの活動写真が貼られる。ファンならたまらない展示だ壁いっぱいにチームの活動写真が貼られる。ファンならたまらない展示だ photo:Makoto.AYANO選手たちのバイク実物を間近で見ることができる選手たちのバイク実物を間近で見ることができる photo:Makoto.AYANO


宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正GMは「ジャパンカップ当日は、RED ZONE T シャツや赤い物を身に付けて、ジャパンカップコースの沿道を『赤道』に変えてブリッツェンを応援しましょう! RED ZONE では盛りだくさんのレッドコンテンツをご用意してお待ちしています」とアピール。

THE RED ZONE(ザ・レッドゾーン)
住所 〒320-0802 宇都宮市江野町3-10 竹川ビル1F (オリオン通り、オリオンスクエア近く)

ジャパンカップウィークに向け赤く染まる宇都宮市街

ジャパンカップのバナーがオリオン通りを赤く彩る宇都宮市街中心部ジャパンカップのバナーがオリオン通りを赤く彩る宇都宮市街中心部 photo:Makoto.AYANO
ジャパンカップオリジナルビールの販売も始まっているジャパンカップオリジナルビールの販売も始まっている photo:Makoto.AYANORED ZONEの開設に合わせ、オリオン通りの各所にもジャパンカップの赤い応援バナーやポスター掲示が始まった。大型のバナーがオープニングセレモニーやチームプレゼンテーション、表彰式などジャパンカップ関連イベントが行われるオリオン通りのアーケードに連なり、ジャパンカップムードがぐっと高まる。

ジャパンカップオリジナルビールも、オリオンスクウェア前の「宮カフェ」や東武百貨店地下階の酒類コーナーなどにおいて販売が始まっている。(※ジャパンカップオリジナルビール販売店はこちらをご参照ください)

ジャパンカップウィークは10月10日 宇都宮シクロクロスからスタート

昨年はジャパンカップの冠をつけて開催されたシクロクロス大会だが、今年は「宇都宮シクロクロスシリーズ」として独立。しかしジャパンカップウィークを盛り上げるイベントの一つであることに変わりはない。城址公園で行われる土曜のエキシビジョンは昨年同様に有力招待選手がこぞって参加する。市街地に近いフィールドで多くの観客を動員するレースとして非常に重要な意味を持つ。

また、大会はJCウィークの口火を熱く切るだけでなく、今年は全3戦からなるシリーズ戦としてより重要な位置付のAJOCC公式戦として再スタートを切る。来年度は全日本シクロクロスの会場としても立候補しており、宇都宮でのCXレースが大いに盛り上がって行くことは確実だ。

昨年は3000人の観客を集めた宇都宮城址公園でのジャパンカップ・シクロクロス昨年は3000人の観客を集めた宇都宮城址公園でのジャパンカップ・シクロクロス photo:Kei Tsuji

photo&text:Makoto.AYANO