日本が誇る霊峰、富士山を舞台としたホビーレース、Mt.富士ヒルクライム。定員8,500名と過去最大規模かつ、ワンデイサイクリングイベントとしては日本最大の座を不動とした12年目のイベントの様子をお伝えしよう。



前日のサイクルエキスポには多くの人が集まった前日のサイクルエキスポには多くの人が集まった
グリコブースではチアーリーダーたちがお出迎えグリコブースではチアーリーダーたちがお出迎え 記念撮影してもらった写真が直ぐにSNSと連携できるサービス「RUNPHOTO2.0」記念撮影してもらった写真が直ぐにSNSと連携できるサービス「RUNPHOTO2.0」


今年で第12回目の開催となったMt.富士ヒルクライム。ついに定員8,500名となり、国内のサイクリングイベントでは最大規模を誇る同大会は、富士吉田市の富士北麓公園をメイン会場とし、スバルラインを5合目まで駆けのぼる。距離25km、標高差1,270m、平均勾配5.2%、最大勾配7.8%と比較的なだらかなコースを走るため、完走率も高く、初心者にも人気の大会だ。

昨年の6,500名にたいして8,500名と大幅に拡大された定員だが、エントリー開始から1日で満員となったとのことで、この大会の人気ぶりが窺える。ちなみに、過去に抽選方式を導入していた2009年大会では総申し込み人数が9000人弱だったということなので、ここ数年のスポーツバイクブームの大きさも感じられるところだ。

昨年は大会史上まれにみる快晴であったが、今年は前日も曇天で生憎と富士山は見えず。しかも金曜日時点で大会当日は曇りだった天気予報が、土曜日の段階で雨の予報に変わってしまう。もう夏も目前に迫っているが、富士山の五合目はまだまだ寒い。雨に備えて防寒具や雨具を会場内の出展ブースでもとめる参加者もちらほら。

宮澤監督によるじゃんけん大会宮澤監督によるじゃんけん大会 抽選会でステージスパワーの当選者と抽選会でステージスパワーの当選者と

法改正を受けて自転車安全運転セミナーも行われた法改正を受けて自転車安全運転セミナーも行われた 台湾から富士山を登りにきた人たちも沢山いました台湾から富士山を登りにきた人たちも沢山いました


大会前日はサイクルエキスポとして50を超える出展ブースが集まり、数多くの展示・試乗車や販売などが行われている。もはや、これだけで一つのイベントとして成立しているのではないかと思うほどの充実ぶりである。実際、当日は出走しないけれど、試乗目当てに前日イベントへ訪れる人もいるとのこと。

8,500人が来場するとあって、各ブースとも展示に力が入っている様子。軽量バイクコンテストを行うブースや、簡単なメンテナンスをしてもらえるブースなどなど、より多くの来場者に足を運んでもらえるような様々な工夫を凝らしていた。競技場のトラックをぐるりと囲む出展エリアをじっくりと見て回れば1時間や2時間ではとても回れないほどのボリューム。

また、ステージでは坂バカとしておなじみのモデル、日向涼子さんらが登場するファンライドトークショーや、リンケージサイクリングの田代代表によるヒルクライム講座などが行われていたほか、今ホットな分野であるパワーメーターの「ステージスパワー」が当選する抽選会なども行われ、多くの人が集まっていた。

中央道の渋滞の影響もあるが、日が傾く頃になっても来場者は途切れず、続々と競技場には人が訪れる。人の波が落ち着き、受付ブースから人の姿が無くなったのは陽もとっぷりと暮れた午後8時ころ。会場から人が消えてから、大会スタッフによって当日の会場として使用できるレイアウトへと北麓公園が作りかえられていく。

メルセデス・ベンツを先頭に主催者選抜クラスがスタートするメルセデス・ベンツを先頭に主催者選抜クラスがスタートする
スタート整列へと向かっていきますスタート整列へと向かっていきます ずらっとスタートを待つ参加者たちずらっとスタートを待つ参加者たち


そして迎えた大会当日。会場にはぱらぱらと雨が落ちてくるものの、傘が必要なほどではない。昨年、スタートゲートは競技場内に設けられていたが、2000名増員となった今年は一昨年までと同じ大駐車場からのスタートとなる。7,787人分の下山用荷物を満載したカゴ台車がズラリと並べられた富岳通運の10tトラックに積み込まれ、5合目を目指して一足先に会場を出ていく。

トップレベルのアスリートが集う「主催者選抜クラス」がスタートしたのち、女子の部、男子年代別と順番にスタートしていく。7,787名のサイクリストが混乱なくスタートしていく様は圧巻だ。雨も上がったスタート地点上空には、山梨日日新聞の空撮ヘリや、大会オフィシャルのドローンが飛び、それを見ていると否が応でも気分は高まる。計測開始地点は、スバルライン料金所手前の胎内交差点を左折した先。そこまでは各スタートブロックごとに先導車が付き、ニュートラル走行となる。

雲に覆われていますが富士山へと登っていきます雲に覆われていますが富士山へと登っていきます みんないってらっしゃい!みんないってらっしゃい!

トラブルがあっても、大会スタッフが対応してくれますトラブルがあっても、大会スタッフが対応してくれます 森の中を登っていきます森の中を登っていきます


コース上には、10.5km地点の樹海台駐車場と、17.2km地点の大沢駐車場の2つに関門が設けられているものの、制限時間にはかなり余裕があるため、初心者でも足切りを心配する必要はほとんど無いだろう。関門は給水所を兼ねており、コップで水を受け取ったり、ボトルに詰めてもらったりできる。

大沢駐車場では、和太鼓による応援が参加者たちの背中を押してくれる。展望台もあるため、休憩がてら下界を眺める参加者もちらほら。低い位置に雲が出ている天気であれば、雲を抜けて雲海が下に広がる幻想的な風景と遭遇することも。その先の19km~20kmは、最も勾配がきつい山岳スプリット区間として区間計測が行われ、総合成績を狙うことができないパンチャー脚質の人でも山岳スプリット賞を狙うこともできる。

大沢駐車場まで来るとかなり景色が開けてきます大沢駐車場まで来るとかなり景色が開けてきます
4合目までくればあともう少し4合目までくればあともう少し 速い人たちはもう下山を開始していました速い人たちはもう下山を開始していました


スプリット区間後に奥庭山荘の直登区間を抜けると森林限界を越え、一気に視界が広がる。天気が良ければ富士山が右手に、富士吉田の市街が左手に広がるポイントなのだが、曇っている今日は何も見えず。でも、雨が降らないだけありがたい。ここまで来ると気温もぐっと低くなっているので、雨が降っていたらかなり厳しいコンディションになっていただろうから。

そして、ここから先の平坦区間は空気が薄いこともあり速度が乗りやすい。ここでどれだけ踏めるかがタイムに大きく影響する区間でもある。早い選手は40km/hオーバーで駆け抜けていく平坦区間を終えると、500mほどの上りが最後に待ちうける。平坦区間の勢いだけでは登りきれない長さの坂なので、少し足を残しておいたほうが良いだろう。

奥庭の直登区間を過ぎれば平坦区間が待ってます奥庭の直登区間を過ぎれば平坦区間が待ってます 山岳スプリット区間は勾配がキツイので耐えどころ山岳スプリット区間は勾配がキツイので耐えどころ

ゴールの手前ではユニークな応援もゴールの手前ではユニークな応援も もうゴールはすぐそこだ!もうゴールはすぐそこだ!


絹代さんのMCのもとフィニッシュゲートをくぐると多くの山小屋が並ぶ富士山5合目に到着。見渡す限りサイクリストで埋め尽くされた5合目は下界に比べると少し寒いものの、参加者の熱気のおかげかそこまでの防寒具を着こむ必要はないほどの気温。下山用の荷物を受け取った後は、山小屋で名物の「富士山メロンパン」やソフトクリームを食べたり、記念写真を撮ったりと、思い思いにゴール後の余韻を味わった参加者達は、下山の途につく。

下山グループには、先導車と一般参加者から公募した「下山パトロール隊」が各グループについて安全に注意しながら下っていく。下山誘導は、ずっとブレーキを握ってないといけないようなノロノロとした速度ではなく、ある程度のスピードで下っていく。このため、非力な女性や初心者でもブレーキを握りっぱなしで握力がなくなるということもなく、スムーズかつ安全な下山誘導となっている。

サイクリストで埋め尽くされた5合目サイクリストで埋め尽くされた5合目
ブライテストホープ賞の二人ブライテストホープ賞の二人 自分のタイムを確認する自分のタイムを確認する


無事下り切ると、メイン会場で振る舞われる富士吉田の名物「吉田うどん」で、ヒルクライムで消費したエネルギーを再充填。多くの参加者が集まり、盛り上がる中行われた表彰式では各部門の入賞者にチャンピオンジャージや地元産のフルーツなど多くの副賞が贈られた。



定員の大幅増加にも関わらず目立った混乱もないまま閉幕した第12回Mt.富士ヒルクライム。駐車場などのキャパシティをクリアすれば、今後さらなる規模の拡大に耐えられるだけのノウハウが大会運営の随所に感じられるイベントであった。これだけのサイクリストが一堂に会する機会は日本でもこの大会だけ。ぜひ一度このお祭りの空気を味わってみてほしい。

text:Naoki.Yasuoka
photo:Naoki.Yasuoka,So.Isobe
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