マスプロメーカーとして初めてオーダーシステムを確立したパナソニック。スポーツバイクと同じ工房で作られている折りたたみ自転車、トレンクルがモデルチェンジを果たした。JR東日本と共同開発した列車輪行に最適なロングセラーバイクだ。


パナソニック トレンクル B-PEHT423パナソニック トレンクル B-PEHT423 (c)パナソニックサイクルテック
輪行時はシートポストを下げてハンドル部分を折る輪行時はシートポストを下げてハンドル部分を折る (c)パナソニックサイクルテック折りたたみ時は駅の中型コインロッカーに収納できる大きさに収まる折りたたみ時は駅の中型コインロッカーに収納できる大きさに収まる (c)パナソニックサイクルテック


1998年にJR東日本とパナソニックが開発した折り畳みバイク、トレンクル。モデル名は列車(train)と自転車(bicycle)足しあわせ、「列車と自転車の共生」というコンセプトを表している。1999年よりラインナップされ続けるロングセラーバイクが今回モデルチェンジを果たして4代目となった。

トレンクルは折りたたみ時のサイズが高さ55cm×奥行き58.3cm×35cmとコンパクト設計の折りたたみ自転車。手回り品の3辺の最大の和が250cm以内というJR東日本の規定をクリアするばかりか、駅に設置してあるコインロッカーに入るミニサイズであることが特徴だ。

トレンクルは初代から重量にこだわり続けている。フレームの素材には軽量で丈夫な上に錆びない3AL-2.5V チタン合金を使い、フロントフォークには専用設計のカーボンモノコックフォークを採用した。加えてアッセンブルするパーツも軽量なものにこだわる。

専用カラーアルマイトのSUGINO RD2 クランク専用カラーアルマイトのSUGINO RD2 クランク (c)パナソニックサイクルテック専用設計のカーボンモノコックフォークが搭載される専用設計のカーボンモノコックフォークが搭載される (c)パナソニックサイクルテック


ブレーキには軽量シャフト採用のデュアルピボットブレーキを採用。シューホルダーにまで肉抜き加工を施すほど軽量化は徹底されている。サドルは表皮にトレンクルロゴをあしらったカーボンレール搭載サドルで、折り畳まない左側のペダルはMKS COMPACTだ。軽量フレームに軽量パーツを組み合わせたトレンクルの重量は6.9kgを実現。サイズと合わせて持ち運びやすいバイクといえるだろう。

また、パナソニックとオーストリッチが共同開発した専用の輪行バッグがオプションで用意された。トレンクルにピッタリサイズの輪行袋も軽量に仕上げられており、重量は178gを実現している。走行時はサドルに取り付けられる便利な仕様となっている。

トレンクルはパナソニックのオーダーシステム(POS)のスポーツバイクと同様、大阪の本社・柏原工場内の工房で1台ずつ丁寧に仕上げられているという。乗車適応身長は130cm~175cmで、価格は275,000円(税抜)だ。

走行時はサドルに取り付けられる走行時はサドルに取り付けられる (c)パナソニックサイクルテックオーストリッチと共同開発した輪行袋オーストリッチと共同開発した輪行袋 (c)パナソニックサイクルテック


左側のペダルは軽量なMKS COMPACTだ左側のペダルは軽量なMKS COMPACTだ (c)パナソニックサイクルテックチェーンは汚れを落としやすいKMC X10SL 窒化チタンコーティングだチェーンは汚れを落としやすいKMC X10SL 窒化チタンコーティングだ (c)パナソニックサイクルテック


パナソニック トレンクル B-PEHT423
フレーム:3AL-2.5V チタン合金 折畳
フォーク:トレンクル専用設計カーボンモノコックフォーク
カラー:チタンポリッシュ(S9A)
ハンドル:NITTO トレンクル専用設計折畳
サドル:トレンクルオリジナル カーボンレール
クランク:SUGINO RD2 165mm 42T トレンクルロゴ付
チェーン:KMC X10SL 窒化チタンコーティング ゴールド
前後ブレーキ:デュアルピボットブレーキ(リーチ53-73mm)
リム:14×1.5HE アルミ 20H
タイヤ:パナレーサー トレンクル専用 14×1.5HE ケブラービード ZSG コンパウンド
ペダル:MKS FD5 折畳(右)、MKS COMPACT(左)
折り畳み時のサイズ:高さ55cm×奥行き58.3cm×幅35cm
重量:6.9kg
乗車適応身長:130cm~175cm
価格:275,000 円(税抜)