2014/06/02(月) - 09:20
三船雅彦さんと行くツール・デ・フランドルツアーの一行は、いよいよ日曜のプロレース観戦に向かう。観戦場所に選んだのはオウデクワレモントの沿道。参加者の後藤直子さんがレポートします。
4月6日、日曜日。さぁ、いよいよ今回のツアーのハイライト、ロンド・ファン・フラーンデレンのプロレース当日だ!7時半には朝食を済ませ、みんなで自転車を押してブルージュの城壁の外に止まっているバスまで10分ほど石畳を歩いて運ぶ。レース当日はバスが街の中に入れないのだ。RVVの石畳はこんなもんじゃないんだけど、気分は高まる(気がする)。
■スタート前のチームバスを訪問
バスは街のはずれのザント広場へ向かう。広場の中央には金網のフェンスにぐるっと囲われたスペースがある。ここにチームバスが来るのでそうなっているのだが、今回はリドレー社の手配によってその中に入れるVIPパスを頂いていたので、まずはそれを手首に巻いてチームバスが来るまでは近くのカフェでコーヒー飲んで待つ。
あ〜、さっきまで天気良かったのに雨が降ってきちゃった…。カッパも帽子もバスに置いてきちゃった…。さすがベルギー、天気予報で「雲+太陽+雨」が毎日続くのはこういうことか。
そうこうするうちに、トップスポーツ・フラーンデレンのバスが一番にフェンスの中に入ってきた!
「よし突撃〜!」テンションMAXの我がダンナとともにフェンスの中に飛び込む。 キャノンデール、オメガファーマ・クイックステップ、オリカ・グリーンエッジ、チームスカイ…、そして今回は特別に親近感があるロット・べリソルのバスが次々と入ってくる。
時刻は朝9時。レースのパレードスタートは10時15分。それまでの間、メカニックはスタート用のバイクを整備し、チームカーに乗せる自転車も念入りにセットするのだ。
ひととおり見て回るも、ボーネンに優勝の期待がかかるオメガファーマ・クイックステップは人が多すぎて近寄れない。さすが地元だ。
選手たちはといえば、雨が降っていることもあり無駄にバスの外にでてくることはない。でも、出走サインを先に済ませる選手はここから1kmほど離れたマルクト広場のステージに行って、サインして、またバスに戻ってくるようだ。
このサイン先行組の出待ち・入り待ちをしてると、IAMのシルヴァン・シャヴァネル選手はサインしに行く時に観客を避けようとして「ずべっ」と転んでた(笑)。
そして売り出し中のトップスポーツ・フラーンデレンのイヴ・ランパート選手は一部のファン(うちのダンナとか・笑)に大人気で、一緒に写真撮ったり。超人気選手以外なら選手にコンタクトできるのがなんとも嬉しい。
気づくと三船さんがあちこちのチームのスタッフと旧交を温めている。この人はほんとにベルギー人だ(笑)。すごい。飽きないわ〜。あ、もう9時半だ。ここでゆっくりしてるとステージの出走サインとかパレードスタートを見逃すので、名残惜しいけどスタートのマルクト広場にとにかく向かわないと。
VIPパスで広場も柵の中に入れるはずなのだが、到着したときには柵の中も外ももはや立ち見の余地なし。どんだけパスを発行してるんでしょうか?(人のこといえないけど)。
もうステージ前には行けないので、ステージ袖でサインを終わった選手が降りてくるところを見ることにした。トム・ボーネンとか、ニキ・テルプストラとか、しっかり見ることができて満足、満足。やはりボーネンの人気と、デヴォルデルの時の歓声がすごかったな。さすがベルギーだ。
パレードスタートしていく選手たちの様子は人垣の隙間からちらっと見えた。選手が全員通過したら、スタートの撮影を済ませたCWの綾野さんがオートバイ運転手と合流しようと駆け足で現れたので、みんなで「アヤノさ〜ん!」コール。周りのベルギー人が驚いてました(笑)。
「彼は有名なの?」って。「日本の有名なカメラマンですよ!」って本当のことを言っておきました。
パレードスタートがはけてからすぐに、ブルージュの城壁の外までみんなで歩いていってバスに乗り、いざレース観戦へ。今年のコースでは3回登ることになっているオウデクワレモント付近で観ようということなので、70kmほど南下。途中トイレ休憩で寄ったガソリンスタンドでサンドイッチやミネラルウォーターなどを買い込む。
■ハイライトはオウデクワレモントで観戦することに
私達の乗る大型バスは、コース近辺の車両進入規制でオウデクワレモントには近寄れないので、隣町のケルクホー(Kerkhove)ヘのジャンクションでバスを降りて、オウデクワレモントまで4kmほど歩くことに。
歩くといっても、レースでもオウデクワレモントは2200mの登りなわけで、そのてっぺんに行くのに大通りのロンセ通りがず〜〜〜っと登りなのだ。途中で振り返ったら、「うわー登った!」という感じの風景が広がってた。そりゃシャトルバスも出るわけだ。
しかし現地観戦だと、テレビもないし、ラジオも何言ってるかわからないし、CyclingnewsやSporzaのテキストライブが頼り。どうもレースの進行が速いらしく、私たちがオウデクワレモントの石畳区間にたどり着いたときにはちょうど、先頭の逃げに続いてプロトンが1回目を登ってきたところだった。
それにしてもすごい観客の数だ。身長152cmしかない私なんか、人垣でヘルメットすら見えなかった。自転車が通る音も人垣の歓声にかき消されてた(笑)。集団が通ってしまえば落ち着くので、いったんコースに出て観戦ポイントを探す。
フェンスの外は歩きにくいので、乗り越えてコースに入って向こう側に出たりしてとにかくポイントを探すのだ。
すると三船さんが嗅覚で「ここええんちゃう?」という、T字路でちょっと待避所になっていて、選手がフェンス越しに正面に見えるところを発見。即チェックインした。
みんなして持参した椅子だの旗だの横断幕だのを用意し、100km後の次のオウデクワレモントに備えたのでした。
ちょっと先の保育園広場の屋台までビールやホットドッグ、サンドイッチなどを買いに行ったり、時々テキストライブでレース状況を確認しながらひたすら待つ。現地でフリッツを買ってコースを戻るとみんなで盛り上げてくれるという話を聞いたけど、残念ながらフリッツが売り切れだった…。
空撮のヘリが近寄ってきて、オフィシャルカーが通り、いよいよ…。あ、これは女子のレースだ! 身体がでかい(笑)〜! 速い〜〜! すげぇ! 女子でこれじゃあ、男子エリートはどうなるんじゃい!?
しばらくして再び空撮ヘリが現れ、「ロダニア〜♪♪」の宣伝&計時カーが通り(注:Rodaniaはスイスの時計メーカーで、RVVのキャラバンにいるのだ。あのメロディは一度聞いたら忘れない!)、いよいよ選手たちの通過だ。
やっときた男子エリート。2回目のオウデクワレモントを、「ドドドドドッ!、ジャジャジャジャジャジャッ!」と、あっという間に通り過ぎてしまったorz...。
写真なんか撮れないw 速すぎ。誰が誰かもよくわからない…。わかったのはWiggo(ウィギンズ)とかフースホフトくらいかな。ボーネンはOPQSがたくさんいすぎてわからないし(しかも今回はボーネン二世とかいう偽物=若いそっくりさんの選手も出てる)、カンチェラーラは忍者走法で見えない。
プロの本場のレースは、私なんかには観戦すら難しいらしい…。すげ〜、すげ〜! とか言ってるうちに、また落ち着きを取り戻す。この2回目のオウデクワレモントのとき、TV中継で沿道に日本国旗が映ったらしく、twitterのタイムライン上では「日本人選手出てないのに、なんで〜?」と話題になっていました(笑)。「そこにリドレー三船ツアーご一行様がいたんですよ!」
twitterで「あと1kmだよ」と予告メンションがあり、ついに最後、3回目のオウデクワレモント。先導車両が来て、逃げてたファンアフェルマート(BMC)とヴァンデンべルフ(OPQS)が通り、次の車が来て、あっ!カンチェラーラ(トレック)とファンマルケ(ベルキン)だっ!
凄い勢い!アタックしたんだー! でも、ボーネンはどこ? サガンは?テルプストラとスティバールは?
来た! 追いつけないのか? わーわーわーわーわー…。
またよく分からないうちに数秒で集団が行ってしまい、しばらくして次のグループが来た。あ、ちぎれた人たちだ、がんばれ〜!と、だんだんこちらも終わりが近づくのを感じながら応援する。
全部通ったところで、「バスに戻るか〜」とコースを歩いてディスプレイがある広場の方に向かう。ラスト10km、広場は人だかりが凄くてとても通り抜けられない。どうしようか、といってるうちにみんなとはぐれてしまった(汗)。
しかしレースは佳境なのがディスプレイでちらちら見える。残りを4人で牽制したりアタックしたり、カンチェはこのメンツじゃどうかな? ファンマルケは行けるか? カンチェ以外みんなベルギーだ、どうなるどうなる〜?
あ、あ、あ、あ、あ、あと何メートル?カンチェがスプリントした!勝った〜!ええーっ、カンチェってこういう勝ち方できるんだ! ほえー勝ったよ〜〜〜驚いた〜! おもしろかった〜!
しかしベルギー人選手3人を相手に勝っちゃったw 大丈夫かな?(笑)。とはいえ、周りのベルギー人観客はカンチェが勝ったことに文句を言ってるわけではない。「3勝クラブ」への入会は認めてくれたみたいだ。嫌われてはいないみたいだ。
■観戦を終え、駆け足で一路ブリュッセルへ
帰りはシャトルバスに詰め込まれて隣町まで坂を下り、またツアーバスに乗って、「ハ〜疲れた」、と爆睡したままブリュッセルに向かったのでありました。
途中、ちょっと渋滞があったり遠回りしたりで、街中のホテルに着いたのが20時。さすがに疲れ果てたので、近所のレストランで軽い食事とLeffeの生ビール(これおいしかった。Leffe royalだったかも。)を堪能し、早めにホテルの部屋にもどって、Sporzaで最後の10kmを復習したのでありました。何度見ても凄い。カンチェ嬉しそう。
しかし現地観戦は、自分が観たもの以外に情報がないので、レースの概況はテキストだけなのだ。でも、自分の目の前を音をたてて、風を巻き上げて選手が走る、これを生で見るのは何にも代えがたいのだな〜。なんだかワカランけど、凄い!をまさに体感するのだ。それで、後でテレビ放送を見て、そういう展開だったんだ〜!というのを知るわけですね。
レースを生で観戦すると、自分の体験+レース映像で印象強く残りますね。ちなみに今回のロンドは落車が多かったけど、テキストのみで「落車で搬送、リタイア」とみるだけなのはショックが少ない。後で映像みてびっくりしたよ。回復してるといいな。道の真ん中にいたおばちゃんも。
楽しかったベルギーでの休日も今日でおしまい。ホントに楽しかった。自宅に帰ってすぐにJsportsの録画を再生し、どういうレースだったのかをあらためて確認しながら、下界に戻る準備(洗濯とかお土産の選別とか)に手をつけたのでした。いやーほんと、こんな濃いツアー旅行、ほかにないかも。
毎日精力的に動いてて時差ボケが強制リセットされてたから、社会復帰が難しくなるんですね。2日間ほど、朝〜午後にかけて使い物にならなかったですよ。でもいい思い出です。会社に席が残っててよかった・・・(笑)。
今回のツアーでお世話になったJTB西日本の小川さん、スーパーバイザーの三船さん、そしてJPスポーツグループ&Ridley社の皆様、本当にありがとうざいました。また来年もこのツアーがあったらいいな!
report : 後藤直子
4月6日、日曜日。さぁ、いよいよ今回のツアーのハイライト、ロンド・ファン・フラーンデレンのプロレース当日だ!7時半には朝食を済ませ、みんなで自転車を押してブルージュの城壁の外に止まっているバスまで10分ほど石畳を歩いて運ぶ。レース当日はバスが街の中に入れないのだ。RVVの石畳はこんなもんじゃないんだけど、気分は高まる(気がする)。
■スタート前のチームバスを訪問
バスは街のはずれのザント広場へ向かう。広場の中央には金網のフェンスにぐるっと囲われたスペースがある。ここにチームバスが来るのでそうなっているのだが、今回はリドレー社の手配によってその中に入れるVIPパスを頂いていたので、まずはそれを手首に巻いてチームバスが来るまでは近くのカフェでコーヒー飲んで待つ。
あ〜、さっきまで天気良かったのに雨が降ってきちゃった…。カッパも帽子もバスに置いてきちゃった…。さすがベルギー、天気予報で「雲+太陽+雨」が毎日続くのはこういうことか。
そうこうするうちに、トップスポーツ・フラーンデレンのバスが一番にフェンスの中に入ってきた!
「よし突撃〜!」テンションMAXの我がダンナとともにフェンスの中に飛び込む。 キャノンデール、オメガファーマ・クイックステップ、オリカ・グリーンエッジ、チームスカイ…、そして今回は特別に親近感があるロット・べリソルのバスが次々と入ってくる。
時刻は朝9時。レースのパレードスタートは10時15分。それまでの間、メカニックはスタート用のバイクを整備し、チームカーに乗せる自転車も念入りにセットするのだ。
ひととおり見て回るも、ボーネンに優勝の期待がかかるオメガファーマ・クイックステップは人が多すぎて近寄れない。さすが地元だ。
選手たちはといえば、雨が降っていることもあり無駄にバスの外にでてくることはない。でも、出走サインを先に済ませる選手はここから1kmほど離れたマルクト広場のステージに行って、サインして、またバスに戻ってくるようだ。
このサイン先行組の出待ち・入り待ちをしてると、IAMのシルヴァン・シャヴァネル選手はサインしに行く時に観客を避けようとして「ずべっ」と転んでた(笑)。
そして売り出し中のトップスポーツ・フラーンデレンのイヴ・ランパート選手は一部のファン(うちのダンナとか・笑)に大人気で、一緒に写真撮ったり。超人気選手以外なら選手にコンタクトできるのがなんとも嬉しい。
気づくと三船さんがあちこちのチームのスタッフと旧交を温めている。この人はほんとにベルギー人だ(笑)。すごい。飽きないわ〜。あ、もう9時半だ。ここでゆっくりしてるとステージの出走サインとかパレードスタートを見逃すので、名残惜しいけどスタートのマルクト広場にとにかく向かわないと。
VIPパスで広場も柵の中に入れるはずなのだが、到着したときには柵の中も外ももはや立ち見の余地なし。どんだけパスを発行してるんでしょうか?(人のこといえないけど)。
もうステージ前には行けないので、ステージ袖でサインを終わった選手が降りてくるところを見ることにした。トム・ボーネンとか、ニキ・テルプストラとか、しっかり見ることができて満足、満足。やはりボーネンの人気と、デヴォルデルの時の歓声がすごかったな。さすがベルギーだ。
パレードスタートしていく選手たちの様子は人垣の隙間からちらっと見えた。選手が全員通過したら、スタートの撮影を済ませたCWの綾野さんがオートバイ運転手と合流しようと駆け足で現れたので、みんなで「アヤノさ〜ん!」コール。周りのベルギー人が驚いてました(笑)。
「彼は有名なの?」って。「日本の有名なカメラマンですよ!」って本当のことを言っておきました。
パレードスタートがはけてからすぐに、ブルージュの城壁の外までみんなで歩いていってバスに乗り、いざレース観戦へ。今年のコースでは3回登ることになっているオウデクワレモント付近で観ようということなので、70kmほど南下。途中トイレ休憩で寄ったガソリンスタンドでサンドイッチやミネラルウォーターなどを買い込む。
■ハイライトはオウデクワレモントで観戦することに
私達の乗る大型バスは、コース近辺の車両進入規制でオウデクワレモントには近寄れないので、隣町のケルクホー(Kerkhove)ヘのジャンクションでバスを降りて、オウデクワレモントまで4kmほど歩くことに。
歩くといっても、レースでもオウデクワレモントは2200mの登りなわけで、そのてっぺんに行くのに大通りのロンセ通りがず〜〜〜っと登りなのだ。途中で振り返ったら、「うわー登った!」という感じの風景が広がってた。そりゃシャトルバスも出るわけだ。
しかし現地観戦だと、テレビもないし、ラジオも何言ってるかわからないし、CyclingnewsやSporzaのテキストライブが頼り。どうもレースの進行が速いらしく、私たちがオウデクワレモントの石畳区間にたどり着いたときにはちょうど、先頭の逃げに続いてプロトンが1回目を登ってきたところだった。
それにしてもすごい観客の数だ。身長152cmしかない私なんか、人垣でヘルメットすら見えなかった。自転車が通る音も人垣の歓声にかき消されてた(笑)。集団が通ってしまえば落ち着くので、いったんコースに出て観戦ポイントを探す。
フェンスの外は歩きにくいので、乗り越えてコースに入って向こう側に出たりしてとにかくポイントを探すのだ。
すると三船さんが嗅覚で「ここええんちゃう?」という、T字路でちょっと待避所になっていて、選手がフェンス越しに正面に見えるところを発見。即チェックインした。
みんなして持参した椅子だの旗だの横断幕だのを用意し、100km後の次のオウデクワレモントに備えたのでした。
ちょっと先の保育園広場の屋台までビールやホットドッグ、サンドイッチなどを買いに行ったり、時々テキストライブでレース状況を確認しながらひたすら待つ。現地でフリッツを買ってコースを戻るとみんなで盛り上げてくれるという話を聞いたけど、残念ながらフリッツが売り切れだった…。
空撮のヘリが近寄ってきて、オフィシャルカーが通り、いよいよ…。あ、これは女子のレースだ! 身体がでかい(笑)〜! 速い〜〜! すげぇ! 女子でこれじゃあ、男子エリートはどうなるんじゃい!?
しばらくして再び空撮ヘリが現れ、「ロダニア〜♪♪」の宣伝&計時カーが通り(注:Rodaniaはスイスの時計メーカーで、RVVのキャラバンにいるのだ。あのメロディは一度聞いたら忘れない!)、いよいよ選手たちの通過だ。
やっときた男子エリート。2回目のオウデクワレモントを、「ドドドドドッ!、ジャジャジャジャジャジャッ!」と、あっという間に通り過ぎてしまったorz...。
写真なんか撮れないw 速すぎ。誰が誰かもよくわからない…。わかったのはWiggo(ウィギンズ)とかフースホフトくらいかな。ボーネンはOPQSがたくさんいすぎてわからないし(しかも今回はボーネン二世とかいう偽物=若いそっくりさんの選手も出てる)、カンチェラーラは忍者走法で見えない。
プロの本場のレースは、私なんかには観戦すら難しいらしい…。すげ〜、すげ〜! とか言ってるうちに、また落ち着きを取り戻す。この2回目のオウデクワレモントのとき、TV中継で沿道に日本国旗が映ったらしく、twitterのタイムライン上では「日本人選手出てないのに、なんで〜?」と話題になっていました(笑)。「そこにリドレー三船ツアーご一行様がいたんですよ!」
twitterで「あと1kmだよ」と予告メンションがあり、ついに最後、3回目のオウデクワレモント。先導車両が来て、逃げてたファンアフェルマート(BMC)とヴァンデンべルフ(OPQS)が通り、次の車が来て、あっ!カンチェラーラ(トレック)とファンマルケ(ベルキン)だっ!
凄い勢い!アタックしたんだー! でも、ボーネンはどこ? サガンは?テルプストラとスティバールは?
来た! 追いつけないのか? わーわーわーわーわー…。
またよく分からないうちに数秒で集団が行ってしまい、しばらくして次のグループが来た。あ、ちぎれた人たちだ、がんばれ〜!と、だんだんこちらも終わりが近づくのを感じながら応援する。
全部通ったところで、「バスに戻るか〜」とコースを歩いてディスプレイがある広場の方に向かう。ラスト10km、広場は人だかりが凄くてとても通り抜けられない。どうしようか、といってるうちにみんなとはぐれてしまった(汗)。
しかしレースは佳境なのがディスプレイでちらちら見える。残りを4人で牽制したりアタックしたり、カンチェはこのメンツじゃどうかな? ファンマルケは行けるか? カンチェ以外みんなベルギーだ、どうなるどうなる〜?
あ、あ、あ、あ、あ、あと何メートル?カンチェがスプリントした!勝った〜!ええーっ、カンチェってこういう勝ち方できるんだ! ほえー勝ったよ〜〜〜驚いた〜! おもしろかった〜!
しかしベルギー人選手3人を相手に勝っちゃったw 大丈夫かな?(笑)。とはいえ、周りのベルギー人観客はカンチェが勝ったことに文句を言ってるわけではない。「3勝クラブ」への入会は認めてくれたみたいだ。嫌われてはいないみたいだ。
■観戦を終え、駆け足で一路ブリュッセルへ
帰りはシャトルバスに詰め込まれて隣町まで坂を下り、またツアーバスに乗って、「ハ〜疲れた」、と爆睡したままブリュッセルに向かったのでありました。
途中、ちょっと渋滞があったり遠回りしたりで、街中のホテルに着いたのが20時。さすがに疲れ果てたので、近所のレストランで軽い食事とLeffeの生ビール(これおいしかった。Leffe royalだったかも。)を堪能し、早めにホテルの部屋にもどって、Sporzaで最後の10kmを復習したのでありました。何度見ても凄い。カンチェ嬉しそう。
しかし現地観戦は、自分が観たもの以外に情報がないので、レースの概況はテキストだけなのだ。でも、自分の目の前を音をたてて、風を巻き上げて選手が走る、これを生で見るのは何にも代えがたいのだな〜。なんだかワカランけど、凄い!をまさに体感するのだ。それで、後でテレビ放送を見て、そういう展開だったんだ〜!というのを知るわけですね。
レースを生で観戦すると、自分の体験+レース映像で印象強く残りますね。ちなみに今回のロンドは落車が多かったけど、テキストのみで「落車で搬送、リタイア」とみるだけなのはショックが少ない。後で映像みてびっくりしたよ。回復してるといいな。道の真ん中にいたおばちゃんも。
楽しかったベルギーでの休日も今日でおしまい。ホントに楽しかった。自宅に帰ってすぐにJsportsの録画を再生し、どういうレースだったのかをあらためて確認しながら、下界に戻る準備(洗濯とかお土産の選別とか)に手をつけたのでした。いやーほんと、こんな濃いツアー旅行、ほかにないかも。
毎日精力的に動いてて時差ボケが強制リセットされてたから、社会復帰が難しくなるんですね。2日間ほど、朝〜午後にかけて使い物にならなかったですよ。でもいい思い出です。会社に席が残っててよかった・・・(笑)。
今回のツアーでお世話になったJTB西日本の小川さん、スーパーバイザーの三船さん、そしてJPスポーツグループ&Ridley社の皆様、本当にありがとうざいました。また来年もこのツアーがあったらいいな!
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