2009/04/25(土) - 11:29
標高2100mオーバーの山岳を2つ越える165kmで行なわれたジロ・デル・トレンティーノ（UCI2.1）第3ステージ。最後は上りスプリント勝負に持ち込まれ、ガルゼッリやディルーカを破ったロバート・ハンター（南アフリカ、バルロワールド）が優勝を飾った。総合争いは翌最終ステージで決着がつけられる。
第3ステージコースプロフィール photo:www.girodeltrentino.com第3ステージはレース前半に2つの1級山岳セッラ峠（標高2240m）とガルデナ峠（標高2137m）を越え、ゴール16km手前で隣国オーストリアに入国。ラスト10kmで標高差300m（勾配3%）を駆け上がってゴール地点インナーフィルグラーテンに辿り着く。
レース序盤に形成された20名の逃げにはジョヴァンニ・ヴィスコンティ（イタリア、ISD）やフォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）、ガブリエーレ・ボジージオ（イタリア、LPRブレークス）が入り、メイン集団からリードを広げて2つの1級山岳を越えた。
北イタリアの美しい山岳地帯を進む photo:Cor Vos山岳通過後、メイン集団からはダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）がカウンターアタックを仕掛け、単独で追走後に先頭グループにジョイン。この逃げグループはメイン集団から2分近いアドバンテージを築き上げることに成功する。
やがてメイン集団がペースを上げて追走を始めると、先頭グループからボジージオが単独アタックを決めて独走開始。他の逃げメンバーが吸収されるなか、ボジージオは2分のリードを保ったまま逃げ続けた。
ディルーカとガルゼッリを破ったロバート・ハンター（南アフリカ、バルロワールド）が勝利 photo:Cor Vosしかしそんなボジージオの試みも、オーストリアに入国すると同時に吸収。そこからメイン集団はLPRブレークスが牽引してアタックを封じ込め、集団一つのままゴールに突入。緩斜面でのスプリント勝負に持ち込まれ、ガルゼッリやディルーカを破ったハンターが両手を挙げてゴールに飛び込んだ。
山岳ステージでのスプリンターの勝利。ハンター自身は「自分の好調さを証明できた。他のスプリンターと違って、僕は上りをこなすことができる」と、勝利の秘訣を語る。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝経験のあるハンターだが、ジロではまだ未勝利。「今年のジロでは好成績を残せると思う」と、開幕が2週間後に迫ったジロに向けて自信をのぞかせた。
総合上位陣は集団でゴールしたため総合成績に大きな変動は無し。総合争いは翌第4ステージで決着が付けられる。今大会最長の214kmで行なわれる最終ステージは、ゴール64km手前で1級山岳メンドラ峠を越え、最後は平均4%の1級山岳ペジョ・フォンティを駆け上がってゴール。最後の最後まで総合優勝の行方が分からない白熱した闘いが繰り広げられるだろう。
レース展開と選手コメントはレース公式サイトより。
ジロ・デル・トレンティーノ2009第3ステージ
1位 ロバート・ハンター（南アフリカ、バルロワールド）4h09'16"
2位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）
3位 ダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）
4位 ジャクソン・ロドリゲス（ベネズエラ、ディキジョヴァンニ）
5位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ・シルヴァークロス）
6位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ（イタリア、チェラミカフラミニア）
7位 アンドレア・モレッタ（イタリア、ミケ・シルヴァークロス）
8位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）
9位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）
10位 シリル・デッセル（フランス、アージェードゥーゼル）
個人総合成績
1位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）8h19'23"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+04"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）+19"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+1'00"
5位 ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
6位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）+1'07"
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'16"
8位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+1'32"
9位 ピエトロ・カウッキオーリ（イタリア、ランプレ）+1'33"
10位 アンドレアス・クレーデン（ドイツ、アスタナ）+1'36"
山岳賞
ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）
新人賞
ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
チーム総合成績
ディキジョヴァンニ
第3ステージコースプロフィール photo:www.girodeltrentino.com第3ステージはレース前半に2つの1級山岳セッラ峠（標高2240m）とガルデナ峠（標高2137m）を越え、ゴール16km手前で隣国オーストリアに入国。ラスト10kmで標高差300m（勾配3%）を駆け上がってゴール地点インナーフィルグラーテンに辿り着く。レース序盤に形成された20名の逃げにはジョヴァンニ・ヴィスコンティ（イタリア、ISD）やフォルトゥナート・バリアーニ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）、ガブリエーレ・ボジージオ（イタリア、LPRブレークス）が入り、メイン集団からリードを広げて2つの1級山岳を越えた。
北イタリアの美しい山岳地帯を進む photo:Cor Vos山岳通過後、メイン集団からはダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）がカウンターアタックを仕掛け、単独で追走後に先頭グループにジョイン。この逃げグループはメイン集団から2分近いアドバンテージを築き上げることに成功する。やがてメイン集団がペースを上げて追走を始めると、先頭グループからボジージオが単独アタックを決めて独走開始。他の逃げメンバーが吸収されるなか、ボジージオは2分のリードを保ったまま逃げ続けた。
ディルーカとガルゼッリを破ったロバート・ハンター（南アフリカ、バルロワールド）が勝利 photo:Cor Vosしかしそんなボジージオの試みも、オーストリアに入国すると同時に吸収。そこからメイン集団はLPRブレークスが牽引してアタックを封じ込め、集団一つのままゴールに突入。緩斜面でのスプリント勝負に持ち込まれ、ガルゼッリやディルーカを破ったハンターが両手を挙げてゴールに飛び込んだ。山岳ステージでのスプリンターの勝利。ハンター自身は「自分の好調さを証明できた。他のスプリンターと違って、僕は上りをこなすことができる」と、勝利の秘訣を語る。ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝経験のあるハンターだが、ジロではまだ未勝利。「今年のジロでは好成績を残せると思う」と、開幕が2週間後に迫ったジロに向けて自信をのぞかせた。
総合上位陣は集団でゴールしたため総合成績に大きな変動は無し。総合争いは翌第4ステージで決着が付けられる。今大会最長の214kmで行なわれる最終ステージは、ゴール64km手前で1級山岳メンドラ峠を越え、最後は平均4%の1級山岳ペジョ・フォンティを駆け上がってゴール。最後の最後まで総合優勝の行方が分からない白熱した闘いが繰り広げられるだろう。
レース展開と選手コメントはレース公式サイトより。
ジロ・デル・トレンティーノ2009第3ステージ
1位 ロバート・ハンター（南アフリカ、バルロワールド）4h09'16"
2位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）
3位 ダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）
4位 ジャクソン・ロドリゲス（ベネズエラ、ディキジョヴァンニ）
5位 パスクアーレ・ムート（イタリア、ミケ・シルヴァークロス）
6位 マッシミリアーノ・ジェンティーリ（イタリア、チェラミカフラミニア）
7位 アンドレア・モレッタ（イタリア、ミケ・シルヴァークロス）
8位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）
9位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）
10位 シリル・デッセル（フランス、アージェードゥーゼル）
個人総合成績
1位 ヤネス・ブライコヴィッチ（スロベニア、アスタナ）8h19'23"
2位 イヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス）+04"
3位 プリジミスラウ・ニエミエツ（ポーランド、ミケ）+19"
4位 ジルベルト・シモーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）+1'00"
5位 ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
6位 ステファノ・ガルゼッリ（イタリア、アックア・エ・サポーネ）+1'07"
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ（イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ）+1'16"
8位 ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）+1'32"
9位 ピエトロ・カウッキオーリ（イタリア、ランプレ）+1'33"
10位 アンドレアス・クレーデン（ドイツ、アスタナ）+1'36"
山岳賞
ジャンパオロ・カルーゾ（イタリア、チェラミカフラミニア）
新人賞
ブラニスラウ・サモイラウ（ベラルーシ、アミーカチップス）
チーム総合成績
ディキジョヴァンニ
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