ジロ出場が発表されたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が、2024年シーズンのレーススケジュールを公開。二連覇が期待されるロンド・ファン・フラーンデレンには出場しない一方で、ジロ&ツールで総合優勝を目指す。またロード世界選手権の優勝も「2024年の目標の一つ」と語った。



記者会見にてレーススケジュールを公開したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) photo:CorVos

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポートがタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)の2024年大会への出場を発表した翌日の12月18日、ポガチャルはトレーニング合宿先であるスペインで記者会見を実施。「ずっとジロを走りたいと思っていた。(イタリアが)スロベニアから近いこともあり、レース観戦が好きだった」と語り、2024年はジロとツール・ド・フランスの両方に出場することを明言した。

ジロとツールを連続で総合優勝すれば、1998年のマルコ・パンターニ(イタリア)以来となる快挙。「総合系の選手であればグランツール全制覇は目標として当然のこと。そして(ジロ&ツールの)連続制覇は誰しもが達成したいと思っており、かつ非常に難しいことだ。しかしそのことは一度忘れ、レースそのものを楽しみたい」と、ポガチャルは語っている。

今年初制覇を成し遂げたロンドには出場しない photo:CorVos

気になるのはジロ出場による春のクラシックへの影響だが、ストラーデビアンケ(3月2日)とミラノ〜サンレモ(3月16日)は出場するものの、ロンド・ファン・フラーンデレン(3月31日)は回避。そしてトレーニング合宿からリエージュ~バストーニュ~リエージュ(4月21日)を挟み、5月4日開幕のジロに臨む。

発表されたレーススケジュールには、ツール(6月29日-7月21日)の閉幕直後に行われるパリ五輪の個人タイムトライアル(7月27日)とロードレース(8月3日)も予定。しかしポガチャルは「五輪はどこまで調子を合わせて臨むかは分からない。だがロード世界選手権は来年の主たる目標の一つだ」と、9月29日にスイス・チューリッヒで行われるロード世界選手権への意気込みを語った。

一部報道によると、ジロにはポガチャルの他にラファウ・マイカ(ポーランド)やジェイ・ヴァイン(オーストラリア)が出場。そしてツールはアダム・イェーツ(イギリス)やジョアン・アルメイダ(ポルトガル)、フアン・アユソ(スペイン)、新加入のパヴェル・シヴァコフ(フランス)とニルス・ポリッツ(ドイツ)と”ドリームチーム”とも呼べるメンバーを予定しているのだという。
タデイ・ポガチャル2024年レーススケジュール
日程 レース
3月2日 ストラーデビアンケ
3月16日 ミラノ〜サンレモ
3月18-24日 ボルタ・ア・カタルーニャ
4月21日 リエージュ~バストーニュ~リエージュ
5月4-26日 ジロ・デ・イタリア
6月29日-7月21日 ツール・ド・フランス
7月27日 パリ五輪個人タイムトライアル
8月3日 パリ五輪ロードレース
9月13日 グランプリ・シクリスト・ド・ケベック
9月15日 グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル
9月29日 ロード世界選手権ロードレース
10月12日 イル・ロンバルディア
text:Sotaro.Arakawa

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