関東 › 東京

なるしまフレンド神宮店

接客第一主義。親身のアドバイスが取り柄のスタッフ全員が走るロードバイク専門店
なるしまフレンド神宮店は東京都心部でも緑が多く、スポーツ施設が多くある神宮外苑にある。神宮前三丁目交差点は、近くはブリヂストンサイクルのカフェ「RATIO&C」やPANDANIストアなどがある、近年「自転車の街・青山」と言われる一角だ。

神宮店がこの場所に店舗を移したのが2009年4月。約100坪あるという広い店内はいつも多くのお客さんで賑わっている。平日の昼どきには自転車パーツの買い物に立ち寄るスーツ姿のビジネスマンやOLの姿も多い。

なるしまフレンドはロードバイク専門店のなかで、常に「日本のNo.1ショップ」と評価されてきた老舗だ。そしてクラブチームのなるしまフレンドレーシングチームは国際レースからホビーレースまで幅広く活躍している。創業者の愛称「わがままヒデちゃん」こと鳴嶋英雄会長が、関東圏のホビーレース「JCRCシリーズ」を支えてきただけに、ロードレース界で知らない人はいない存在だろう。

そんな老舗中の老舗ショップだが、硬派なイメージと裏腹に、近年のロードバイク入門者の増加にもしっかり対応すべく、柔軟に変化してきた。店員さんの親切な接客態度は、入店してすぐに感じ取ることができる。
入り口をくぐると奥行きのある店舗が迎えてくれる 両手にはハイエンドバイクがずらりとお出迎え
スタッフが使用しているお気に入りモデルにはタグが付く。もちろんそのスタッフにアドバイスを求めれば快く応えてくれる
ロードフレームはハイエンドモデルを中心にスタッフが走りで選んだ逸品が嬉しい価格で提供される
店舗ビル2階部分に位置するパティオ(中庭)を利用した「ガーデンパーキング」は、乗ってきた自転車をそのまま駐輪でき、気持ちのいい屋外でのんびり休憩できるようにベンチやテーブル、日よけのテントも用意されている。ドリンクの自販機も設置され、休日の午後にはライド後にこのパティオでくつろぐことができる。

ビルの2階フロアの広々とした店内は、階の上下移動がなく買い物ができるようにと選ばれた物件だという。店内には人気ブランドごと、ルック、ピナレロ、コルナゴ、デローザ、タイム、オルベア、リドレー、スコット、スペシャライズド、チネリそしてアンカーなど、スタッフが厳選したロードバイクが並ぶ。

それらが価格帯ごと、小サイズ、レディース向けなどコンセプト別に並べられているため選びやすい。組立の技術力に絶対の自信をもつ同店だけに、好きなフレームを好きなコンポやホイールで組めるように、フレーム単体販売も充実している。そして性能とリーズナブルな価格の両立を目指した”なるしまフレンドオリジナル完成車”も多い。

大手アメリカンブランドのいつくかを扱っていない反面、知名度がまだ薄いブランドのバイクが並んでいたりもするのが面白いところ。代表の鈴木淳さんは言う。「個性的なブランドが好みというのはありますね。良いと感じるもの、ストーリー性のあるものを好んで仕入れています。選ぶ商品は時代とともに変わりますが、スタッフが実際に使い、触って良いと感じたモノを選ぶという視点は変わりません。」

用品類もロードバイクユーザーが必要とするモノが、豊富かつ整然と陳列される。つぶさに見ていくと、どれも選ばれるべくして選ばれたということが分かる。アパレル、シューズ、アクセサリーなど、ユーザーにとって選択肢が多くあるべき製品の量はとても豊富でショッピングしていて楽しくなる。「こんなものがあったのか!」と新しい発見も。そして、ところどころに「スタッフのオススメ・ブログ掲載商品」のタグがつく。商品選びに迷ったらその店員さんを見つけて話を聞くことができる。
アパレルコーナーはより商品が見やすくなり、アクセサリー類の取り揃えが豊富に
レディースコーナーも設けられているのは、女性ライダーも嬉しいポイント
待ち時間を短縮するために工夫されたカルテ形式の受注シートが用意される
ロードレースを追求してきた同店だけにチューブラータイヤの在庫量が豊富なのはさすがだ
「お客さんの要望に答えるべく、自分たちも自転車で走って、うわべだけでない実践的なアドバイスが出来るようにしたいと考えています。最新のバイクに乗り、パーツ等は自分たちでもなるべく使って、自分の言葉でお客さんに商品アドバイスができるようにしたいですね。」と鈴木さん。シクロワイアードのインプレにスタッフがよく登場してくれるのも、チャンスあらば最新バイクを試したいという思いからだ。BIKE FITやBG FITなど最新のフィッティングプログラムも提供するが、なによりの強みは熱心なスタッフからの実践的なアドバイスだろう。

そしてハイエンドのチューブラータイヤなど、レース派が必要とする商品も多く在庫され、しかも価格も安い。「安売りで有名だったかつてほどの価格設定ではないですが、チューブやタイヤなど消耗品はあえて安めに値付けしています。それはたくさん乗ってもらいたいという願いを込めているんです。お客様の視点での値付けを心掛けています。」

鈴木さんはこうも言う。「女性のお客様や初心者の方も多い昨今、とかく敷居が高そうと思われていますが、なるしまフレンドの信条は ”対面販売で接客を重視する” ということ。スタッフは皆が走り屋ですが、初心者の方に親切でありたいと思っています。遠慮せず、どんどん聞いて欲しい。話し合いに時間をかけるのは大歓迎なんです。例えば自転車を選ぶときは、こんな走りがしたい、どんなイベントに出たい、このブランドが好き、予算はコレぐらいなど、いろんな希望を聞き取ってベストな提案をしたいと考えています。」

「そしてなるべく一緒に走って、その人なりの走り方や希望、好みなどが分かった上で次のアドバイスができればベストですね。感覚を共有すればするほど良い提案ができると思いますから。」
カリスマメカニックとしてその名を知られる小畑郁さん。メカニックの難題はすべて解決してくれる
お客さんがメカニックルームへの立ち入りが許されているのも特徴だ。作業を見ながらアドバイスを受けたり、納得行くまで希望を伝えることができる
広々したメカニックフロアで、レースやイベント会場、そして雑誌などでお馴染みのスタッフが手際よく作業している
店長はかつて日本を代表するロードレーサーとして活躍した藤野智一さん。「商売のことはぜんぜん分からないんです」と苦笑する藤野さんだが、ご存知の通りバルセロナオリンピック21位の成績を残し、チームブリヂストン・アンカーの監督を10年務めた。お店ではそのノウハウを生かしたアドバイスや、バイク選びのフィッティングも担当する。輝かしい実績を持つ人だが、そのアドバイスはとても親切で分かりやすい。 

「品揃えを充実させることももちろんですが、自転車を楽しむためのサポートがきちんと受けられるということを大切にしていきたいんです」と藤野さんが語るように、ショップでは初心者講習会、輪行講習会、パンク修理講習会など、入門者の必要に応じた講習会を随時開催している。ライドも脚力別に頻繁に開催しており、初心者には藤野さんが企画するカフェライドも大人気だ。(編集部にてお邪魔したレポートはこちら)また、ホームページでは季節にあったスタッフお勧めの日帰りツーリングコースがオススメ機材とともに連載形式で紹介され、こちらも好評を博している。

「近々、初めて来店される方や初心者の方に向けた掲示板を作る予定なんですよ。初めての自転車の選び方や購入までの流れ、講習会やショップライドのスケジュールが一目でわかるようなボードを作れば、もっと気軽にお店に来ていただけるかなと思っているんです」と語る藤野さんからは、より初心者に親しみやすいお店づくりを心がけている様子がひしひしと伝わってきた。

レーシング志向が強く、敷居の高いと思われがちななるしまフレンド神宮店だが、取材してみると決してそんなことは無く、親切丁寧な接客がとても好印象だった。流石は東京を代表するプロショップ。どんなニーズにも応えてくれるだろう。
とにかく豊富なロードシューズのラインナップからアドバイスするスタッフの小林さん。ペダリングの癖やソール硬さの好み、インソールとの相性まで相談に乗りながら提案してくれる
スタッフが納得行くまで車種選びに付き合ってくれるため、助言を頼りに来店する女性客も多い
Body Geometry FITを導入。フィッターの小林浩史さんがマンツーマンでフィッティングにあたってくれる(予約制)
店舗情報
郵便番号 
150-0001
住所 
東京都渋谷区神宮前3-35-2
営業時間 
12:00~19:30
定休日 
毎週水・木曜日
TEL 
03-3405-9614
ショップブログ更新情報
アクセス 
東京メトロ外苑前駅より徒歩10分
駐車場無し
スタッフからのメッセージ
店長の藤野智一さん。バルセロナ五輪ロードで21位の成績を残したロード界の第一人者が親切にアドバイス
スタッフ自身が日頃から自転車でたくさん走るからこそ可能な、お客さんとの感覚を共有したアドバイスができればと思っています。店内の商品は実際に使ったうえでアドバイスができるものも多いので、気になるものがあれば使い心地などをぜひスタッフに聞いて下さい。(藤野智一店長)

都心のショップなので混みあう時間帯はありますが、スタッフ一同、お客さんと一緒になって悩み、考え、そして走り、楽しいサイクルライフをお手伝いしたいと考えていますので、何でもお気軽にご相談下さい。

なるしまフレンド神宮店