高い工作精度で生産されるミノウラの3本ローラー台。そのラインアップに新型となるLiveRoll R730が追加される。従来モデルからドラム部の直径を小さくし、乗車中の目線位置を下げることで、恐怖感を軽減しようというモデルだ。



ミノウラ Live Roll R730ミノウラ Live Roll R730 (c)フカヤ
バーチャルサイクリングサービスが盛り上がり、PCなどとの連携が可能なダイレクトドライブ式スマートトレーナーがポピュラーな存在となった近年。各社のトレーナーラインアップはダイレクトドライブ式が主力となったが、そんなタイミングでミノウラが3本ローラーの新型をリリースする。

新型Live Roller R730は、R720の進化版として開発が進められたモデル。R720はタイヤとの接触抵抗を低減するための直径105mmという大径ドラムを採用したが、今作ではあえて80mmのドラムがアセンブルされる。抵抗低減を狙った大径ドラムに対して、今作のドラムはタイヤの接触抵抗が増すことになるが、適度な負荷に調整されているという。

80mmに設定した理由は、ドラムを小径とすることで車体と地面の距離を近くするため。大きなドラムの場合は普段の乗車姿勢より目線が高くなり、その影響を受けて3本ローラーに乗り慣れていない方は不安になることもある。そこでドラムサイズで目線を調整し、不安を減らそうというのがLive Roller R730の特徴だ。

ホイールベースは細かなメモリをもとに調整することができるホイールベースは細かなメモリをもとに調整することができる (c)フカヤ小径ドラムを使うことで、車高を低くすることができる小径ドラムを使うことで、車高を低くすることができる (c)フカヤ


ミノウラの3本ローラーはフロントドロップ構造と呼ばれる設計が用いられている。これは、後ろローラーの高さを基準に前ローラーの位置を下げ、中央ローラーの位置を上げる配置のことで、ドラム位置をオフセットさせることで、リアホイールがローラーを乗り越える動きを抑制するという。

固定されていないことによる不安定感などを感じる3本ローラーだが、正しい乗車姿勢や綺麗なペダリングを体得できるため、スキルを磨きたいと考えるスポーツバイク初心者にLiveRoller R730は適しているだろう。

また、ホイールベースを950~1,180mmの間で無段階調整することができ、29er MTBなどでも使用することが可能となっている。クイックレバー操作によって収納状態から、設定サイズへの展開もワンアクションで行えるのも嬉しい仕様だ。左右どちらにも装着できる乗降用ステップが付属し、価格は46,200円(税込)だ。

ミノウラ Live Roll R730ミノウラ Live Roll R730 (c)フカヤ


ミノウラ Live Roll R730
ドラム径:80mm/ドラム幅:415mm
適合ホイールベース:950~1,180mm
重量:9.7kg
寸法:収納時 550×866×150(mm)/ 展開時 550×1420×150(mm)※最大時
材質:アルミ(フレーム・ドラム)
価格:46,200円(税込)

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