EFプロサイクリングとラファ、キャノンデールが、ロンドン拠点のスケーターブランド「パレススケートボーズ」とコラボレーションした型破りなジロ・デ・イタリア専用チームキットを発表した。ストリートテイストを盛り込んだ各種ウェアは数量限定で一般販売も行われる予定だ。



新しいチームキットでジロ・デ・イタリアのプレゼンテーションに臨んだEFプロサイクリング新しいチームキットでジロ・デ・イタリアのプレゼンテーションに臨んだEFプロサイクリング (c)Rapha
例えばツール・ド・フランスなら黄色を避け、ジロ・デ・イタリアならピンクを避ける。グランツールの総合首位選手が着る特別ジャージと似た色合いのチームが差別化を図るため、開催期間中だけ模様替えをするのは特段珍しいことではない。

しかし今年のジロ・デ・イタリアに参戦するEFプロサイクリングのチームキットほど前衛的なデザインは近年類を見ないと言えるだろう。マリアローザと同じピンクを避けるため、ラファはロンドン拠点のスケーターブランド「パレススケートボーズ」と組んだチームキットを発表。キャノンデールとPOC(ポック)も同デザインのチームバイクとヘルメット、アイウェアといった各種アイテムを公開している。

ラファとパレススケートボーズのコラボレーションジャージを着るタネル・カンゲルト(エストニア)ラファとパレススケートボーズのコラボレーションジャージを着るタネル・カンゲルト(エストニア) (c)Rapha
三角形ロゴ“Tri-Ferg(トライファーグ)はパレススケートボーズのアイコン三角形ロゴ“Tri-Ferg(トライファーグ)はパレススケートボーズのアイコン (c)Rapha
エクアドル王者カイセドには特別デザインのジャージを着用エクアドル王者カイセドには特別デザインのジャージを着用 (c)Raphaパレススケートボーズと組んだチームキットパレススケートボーズと組んだチームキット (c)Rapha


これまでEFプロサイクリングとラファは「オルタナティブカレンダー」と称し、グラベルレースや超ロングライドに参戦することでプロサイクリングチームの新しい在り方を提唱してきたが、「ロードレースに全く新しい風を吹かせるため、自転車競技の美学が当てはまらず、全く異なる伝統の中で生まれたブランドとタッグを組むことになりました(プレスリリース)」。

タッグを組んだパレススケートボーズは、ラファと同じロンドンを拠点に2009年に誕生したスケートカンパニー。現代ストリートカルチャーを突き進む気鋭ブランドであり、ジロ・デ・イタリアのチームプレゼンテーションで初披露されたチームキットにもブランドのアイコンである三角形ロゴ“Tri-Ferg(トライファーグ)が落とし込まれている。

チーム拠点でジロ・デ・イタリアデザインのバイクを組み上げるメカニックチーム拠点でジロ・デ・イタリアデザインのバイクを組み上げるメカニック (c)キャノンデール・ジャパン
Raphaと同じフォントを使ったPalaceロゴRaphaと同じフォントを使ったPalaceロゴ (c)キャノンデール・ジャパンアヒルのイラストはパレススケートボーズのアイコンアヒルのイラストはパレススケートボーズのアイコン (c)キャノンデール・ジャパン

出番を待つジロ仕様のSystemSix出番を待つジロ仕様のSystemSix (c)キャノンデール・ジャパン
キャノンデールSuperSix EVOキャノンデールSuperSix EVO (c)キャノンデール・ジャパンキャノンデールSystemSixキャノンデールSystemSix (c)キャノンデール・ジャパン


「これまでラファはロードレースや自転車競技の歴史を祝福するデザインを多く取り入れてきました。一方、パレスは奇抜で、驚きに溢れ、ウィットの効いたデザインが得意。ストリートウェアやスケートボードの世界を体現した美学がそこにあります。コラボレーションの末に誕生したチームキットは、これまでプロトンの中を走ったどのジャージとも異なるものです」とプレスリリースには記されている。

同じデザインのプロチームエアロジャージとプロチームビブショーツII、そして特別版のソックスとキャップ、ミュゼットが限定発売されるほか、プロチームトレーニングジャージ(男女)やウィメンズのプロチームビブショーツとプロチームエアロジャージも。さらにジロの現場で選手たちが実際に着用するカジュアルウェアもオンライン販売が行われる。その中にはTシャツやロングスリーブTシャツ、キャップ、フーディー、オックスフォードシャツ、パレスGORE-TEXジャケットが用意されるという(ラファの特設ページはこちら)。


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