102km逃げ続けて2位との差は4秒。スタート後2周目に4人で逃げたクリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)は、最後にともに逃げた宮澤崇史(チームNIPPOらを)らを振り切って逃げ勝った。3位は鈴木真理(シマノレーシング)。

東大寺大仏殿中門前をパレードスタート東大寺大仏殿中門前をパレードスタート photo:Hideaki.TAKAGI奈良ステージの朝も快晴で初夏と言うよりもはや夏の日差しが照りつける。東大寺大仏殿中門前をパレードスタートしたのは94人。布目ダムの周回コースで態勢を整え改めてスタートが切られた。

レースは1周10.1kmを11周する111.1kmで行われた。1周目序盤からから数人規模のアタックがかかるが決まらない。スタート/フィニッシュライン手前の上りで3人が抜け出しこれに宮澤が合流し、4人の逃げができる。この逃げは最大でメイン集団に2分差をつける。メイン集団は徐々にその差を詰めていく。4人は協力しながら逃げるが、ニック・アトケン(チーム・ジャイコスキンズ)が脱落、サレルノ、宮澤、アレクサンドル・シュセモイン(カザフスタンナショナルチーム)の3人となる。

終盤にメイン集団が追い上げ、最終周回突入時その差は45秒。激しく追い上げるが先頭の3人も逃げ続ける。そしてラスト1kmの上り区間へ。メイン集団の先頭が逃げの3人に襲いかかる。

3周目の逃げ4人3周目の逃げ4人 photo:Hideaki.TAKAGI102kmを逃げ続けたサレルノと宮澤は先行するが、宮澤はゴール直前で集団に飲み込まれる。サレルノは辛くも逃げ切って優勝。2位マイケル・マシューズ(チームジャイコ・スキンズ)との差は4秒。そして3位には鈴木真理が入った。

個人総合はこのステージ2位に入ったマシューズがボーナスタイム6秒を獲得し1位。2位にはこのステージの覇者サレルノが入った。


クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)が優勝、左はチームマッサークリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)が優勝、左はチームマッサー photo:Hideaki.TAKAGI
ステージ優勝で国際大会初優勝のサレルノは「序盤から逃げてリスキーだったが結果を出せてよかった。鈴木真理、宮澤ら日本人選手は強い。最後500mは本当にきつかった」と語る。

また102kmを逃げ続けたもののゴール数十m前で集団に飲み込まれ13位の宮澤は「自分向きのコースだったが、自分の展開に持ち込むことができなかったのが敗因。集団ゴールにしたかったが。チームとしては攻撃的なスタイルでステージと、そして総合を狙う選手を分けて戦っていきたい」と語る。

第2ステージ結果 111.1km
1位 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)2時間33分21秒
2位 マイケル・マシューズ(チームジャイコ・スキンズ)+04秒
3位 鈴木真理(シマノレーシング)
4位 佐野淳哉(チームNIPPO)
5位 クラウディオ・コリオーニ(デローザ・スタックプラスチック)
6位 ダレン・ラプソーン(ラファコンドル・シャープ)
7位 鈴木譲(シマノレーシング)
8位 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)
9位 ヴィンツェンツォ・ガロッファロ(チームNIPPO)
10位 奈良基(クムサン・ジンセンアジア)

個人総合時間賞
1位 マイケル・マシューズ(チームジャイコ・スキンズ)2時間36分33秒
2位 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)+09秒
3位 ダレン・ラプソーン(ラファコンドル・シャープ)+14秒
4位 アンドレイ・ミズロフ(カザフスタンナショナルチーム)+17秒
5位 奈良基(クムサン・ジンセンアジア)
6位 ワン・カンポー(ホンコンチャイナチーム)
7位 佐野淳哉(チームNIPPO)+19秒
8位 盛一大(愛三工業レーシングチーム)+20秒
9位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)
10位 鈴木真理(シマノレーシング)

個人総合ポイント賞
1位 マイケル・マシューズ(チームジャイコ・スキンズ)30ポイント
2位 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)25ポイント
3位 ダレン・ラプソーン(ラファコンドル・シャープ)17ポイント

個人総合山岳賞
1位 クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)15ポイント
2位 アレクサンドル・シュセモイン(カザフスタンナショナルチーム)8ポイント
3位 ニック・アトケン(チーム・ジャイコスキンズ)6ポイント

photo&text:高木秀彰