2020年に開催される東京オリンピックにて行われる自転車ロードレース種目のコース案の詳細が判明。これまで発表されていた、皇居外苑をスタートおよびゴールとするコースから一転、東京都調布市をスタートし静岡県小山町へと至るコースとなる。



2020年東京五輪ロードレースコース案2020年東京五輪ロードレースコース案 (c)cyclowired.jp
2020年の開催を控える東京オリンピック。当初、都内にて自転車競技4種目(ロードレース、MTB、トラック、BMX)の全てを開催する予定だったが、2015年の12月に大会予算の削減などに伴い、トラックとMTBの2種目を既存施設を活用できるように静岡県の日本サイクルスポーツセンターを利用することが発表されてきた。

その際に、ロードレースに関してはスタート/ゴールともに皇居外苑を使用する都内のコースを設定することが示されたが、日本特有の景観などが含まれるコースが望ましいとして、富士山を背景に走ることができるワンウェイのコースへの変更をUCIが要望してきたという経緯がある。

リオ五輪にて優勝したグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)たち、東京のコースでどんなドラマが生み出されるのだろうかリオ五輪にて優勝したグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)たち、東京のコースでどんなドラマが生み出されるのだろうか (c)CorVos今回発表されたコースは、東京都調布市の武蔵野の森公園付近をスタート地点とし、道志みちを辿り山中湖の周回路を経由したのち、静岡県へ。富士山麓を周回したのち、小山町の富士スピードウェイへとフィニッシュする約270kmとされた。女子もスタート/フィニッシュ地点は同じだが、富士山麓の周回などがカットされ約140kmとなる。

当初予定されていた都内のコースから一転、長距離のワンウェイコースとなり、山岳地帯を駆け抜けるアップダウンの激しいレースへと変貌を遂げた。スプリンターよりも、登りに適性のあるクライマーやパンチャーたちが活躍するレースとなりそうだ。

東京、神奈川、山梨、静岡の一都三県をまたぐこのコース案をUCIも大筋で受け入れていると伝えられている。コースの最終決定は年明けの3月ごろとなる見通しだ。

最新ニュース(全ジャンル)