6月第4週後半から各国ナショナル選手権が開幕し、22日にスイスやオランダなどで個人TTが行われた。ファビアン・カンチェラーラが10度目、トム・ドゥムランが2度目のチャンピオンジャージに袖を通した。



スイス ファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)が10度目のタイトルを獲得スイス ファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)が10度目のタイトルを獲得 photo:Trek-Segafredo


オランダ 2度目の優勝を果たしたトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)オランダ 2度目の優勝を果たしたトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン) photo:CorVosオランダ 最速タイムのトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)オランダ 最速タイムのトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン) photo:CorVos「今回が最後のナショナル選手権。半年しかこのジャージを着ることは無いが、勝利できて嬉しく思っている」と語るのは、41kmで争われたスイスナショナルTT選手権で圧勝したファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)。風が吹いたテクニカルコースで2位以下に1分20秒差を付ける走りで圧勝を飾っている。

「スイス選手権はずっと自分の目標としてきたもの。有終の美を飾りたかったし、最後の機会だけにリスペクトの気持ちを持ってレースに臨んだ。昨年出場しなかった分、表彰台で聞く国歌は特別なものだった」とカンチェラーラは語っている。

そしてオランダではトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)がタイトルを奪還。「休養期間明けでどこまで走れるか分からなかったが、今日はパーフェクトなレースができた」と言うドゥムランは2014年に続く2度目のナショナルチャンピオンだ。

またポーランドではマチェイ・ボドナール(ティンコフ)が、イタリアではマヌエル・クインツァート(BMCレーシング)が、カザフスタンではディミトリ・グルージェフ(アスタナ)がそれぞれ戴冠。本日開催されるフランス、スペイン、ベルギー、イギリス、チェコなどの模様は明日レポートで紹介します。



各国TTナショナル選手権
スイス

1位 ファビアン・カンチェラーラ(トレック・セガフレード)
2位 レト・ホレンシュタイン(IAMサイクリング)
3位 シモン・ペロー(IAMサイクリング)
53’12”
+1’20”
+2’17”


オランダ
1位 トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)
2位 ヨス・ファンエムデン(ロットNLユンボ)
3位 ウィルコ・ケルデルマン(ロットNLユンボ)
59’04”
+34”
+1’18”


ポーランド
1位 マチェイ・ボドナール(ティンコフ)
2位 マルチン・ビアロブロッキ(ワンプロサイクリング)
3位 マテウツ・タチアック(CCCスプランディ・ポルコウィチェ)
1h07’28”
+28”
+1’29”


イタリア
1位 マヌエル・クインツァート(BMCレーシング)
2位 マヌエーレ・ボアーロ(ティンコフ)
3位 モレーノ・モゼール(キャノンデールプロサイクリング)
49’00”
+38”
+1’00”


ラトビア
1位 ガティス・スムクリス(アスタナ)
2位 アレクセイ・サラモンティス(IAMサイクリング
3位 トムス・スクジンス(キャノンデールプロサイクリング)
46’40”
+46”
+1’24”


カザフスタン
1位 ディミトリ・グルージェフ(アスタナ)
2位 ザンドス・ビジギトフ(ヴィノフォーエバー)
3位 ニキータ・スタルノフ(アスタナシティ)

text:So.Isobe