スイス・グレヘンを拠点とする高性能スポーツバイクブランド・BMC。これまで完成車のみで展開されていたアルミレーシングロード「teammachine ALR01」がフレームセットでも販売されることとなった。なお、フレームセット販売版はフォークとシートポストがアップグレードされている。



ツール・ド・フランスや世界選手権を筆頭に、数多くのビッグレースでBMCレーシングの勝利に貢献してきたBMCのレーシングロードバイク「teammachine SLR」シリーズ。その流れを汲みつつ、素材をアルミに置き換えたのが、「teammachine ALR01」である。ラインアップ中ではエントリーグレードという位置づけながら、シリアスなレーサーをも満足させる優れた走行性能を実現。「BMCのクオリティーを低価格で」というコンセプトに忠実な1台だ(完成車仕様のインプレッションはこちらから)。

BMC teammachine ALR01 Premium(フレームセット)BMC teammachine ALR01 Premium(フレームセット) (c)フタバ商店
「ALR01 Premium」と名付けられたフレームセット販売版は、完成車版と共通のフレームを採用する一方で、フロントフォークとシートポストがアップグレードされている。完成車版ではSLR03グレードだったフロントフォークは、ハイエンドモデルと同じSLR01グレードとなり、ハンドリング性能が向上。シートポストはアルミ製から、SLR02と共通のカーボン製に変更となり、より快適性が増している。

もともとアルミを得意とするBMCだけあり、エントリーグレードながらも、ALR01のフレームには同社が持つ技術力の高さを見ることができる。ハイドロフォーミングによって成型されたチューブはSLRシリーズと見紛うほどで、溶接部も滑らか。チューブ内部にはトリプルバテッド加工を施している。

直線的なラインで構成されたリア三角。シートステーは非常に細い直線的なラインで構成されたリア三角。シートステーは非常に細い カーボンモデル同様に大径とされたダウンチューブカーボンモデル同様に大径とされたダウンチューブ シートポストは、SLR02と共通のカーボン製だ(写真はSLR02のもの)シートポストは、SLR02と共通のカーボン製だ(写真はSLR02のもの)


ダウンチューブはSLRシリーズ同様に大径である一方、リア三角の各チューブは、快適性を高めるために小径としている。特にシートステーはアルミフレームとしては非常に細い。そして、BMCのアイデンティティとも言えるiSCテクノロジーに倣い、トップチューブとシートチューブの内角にはリブを配置。54サイズのフレーム重量は1,295g(塗装済、ハンガー等込む)と他社のレーシングとアルミと比較すれば決して軽量ではないものの、高い耐久性はハードなレースユースにもピッタリだろう。

「ALR01 Premium」のサイズ展開は完成車と同様で、47cm、51cm、54cm、57cmの4種類をラインアップ。カラーはブラック・ アノダイズのベースに、白と黄のグラフィックをあしらった「ウァスプ」の1種類。価格は168,000円(税別)。取り扱いはフタバ商店。



BMC teammachine ALR01 Premium(フレームセット)
フレーム:トリプルバテッド、ハイドロフォーミング アルミ、TCC、BB68mm JIS
フォーク:SLR01フルカーボンフォーク(1-1/8”~1-1/2”テーパードデザイン)
シートポスト:BMCフルカーボン(直径27.2mm/オフセット18mm)
重 量:
・フレーム 1,295g(塗装済、ハンガー等込む)
・フォーク 330g(コラム未カット)
・シートポスト 198g
サイズ:47cm、51cm、54cm、57cm
価 格:168,000円(税別、フレームセット)

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