マトリックスパワータグの2015年は強力な選手を補強しトラックレースにも力を入れる。すでに実績のあるホセ・ビセンテ、吉田隼人を加え、トラック中距離ナショナルメンバーの近谷涼、さらにおきなわジュニア国際2位の北西佳輔が新たに加わった。

2015年で創立10年目を迎えるマトリックスパワータグ。セミアクティブタグを使用したレーススポーツ自動計測分野でトップシェアを誇る、株式会社マトリックス(本社大阪市)がメインスポンサーのUCIコンチネンタルチーム。過去には三船雅彦、橋川健、阿部良之、マリウス・ヴィズィアック、ヴィンツェンツォ・ガロッファロらが所属。早くから外国人選手を登用し若手育成に努めてきた。

2014年はJプロツアー4勝のマトリックス。輪島ロード優勝のアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)2014年はJプロツアー4勝のマトリックス。輪島ロード優勝のアイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) photo:Hideaki TAKAGI
2013年からはスペイン人選手も登用、2014年はセバスチャン・モラがJプロツアー開幕戦で優勝、さらにベンジャミン&エドワード・プラデス、アイラン・フェルナンデスらが活躍しJプロツアー4勝、ルーキーの和田力も湾岸クリテで3位、橋本凌甫が長崎国体成年スプリント2位など結果を残してきた。

2014年Jプロツアー個人総合優勝のホセ・ビセンテ(チーム右京)2014年Jプロツアー個人総合優勝のホセ・ビセンテ(チーム右京) photo:Hideaki TAKAGIツール・ド・台湾2013第7ステージ優勝の吉田隼人ツール・ド・台湾2013第7ステージ優勝の吉田隼人 photo:tourdetw

2015年の新規メンバーはまずJプロツアー個人総合連覇達成のホセ・ビセンテがチーム右京から加入。シマノレーシングから加入の吉田隼人はツール・ド・台湾2013でステージ優勝、2014年はツール・ド・熊野第3ステージ3位など、JCFトラック中距離強化指定選手でスプリンター。

2014年9月アジア大会4km団抜き4分08秒474の日本記録(当時)メンバーの近谷涼2014年9月アジア大会4km団抜き4分08秒474の日本記録(当時)メンバーの近谷涼 photo:Hideaki TAKAGIツール・ド・おきなわ2014ジュニア国際で2位の北西佳輔(甲南高)ツール・ド・おきなわ2014ジュニア国際で2位の北西佳輔(甲南高) photo:Hideaki TAKAGI

アジア大会4kmチームパーシュート日本記録メンバーの近谷涼は、日本大学を2015年3月に卒業見込みでJOCの就職支援制度を通じて三和シャッター㈱に入社予定。トラックレースへ同チームとして参戦する。兵庫県甲南高校を2015年3月卒業見込みの北西佳輔はツール・ド・おきなわ2014ジュニア国際で2位などの成績がある。

安原昌弘監督のコメント

マトリックスは来年結成10年目を迎え、選手は過去最高のメンバーが揃いました。10年にわたりチームでやってきた活動やレース形態が選手にも認められ、その評価が今年のメンバーにつながったと思います。マトリックスは今までどおりトラック、ロード゙に力を入れ、日本、アジアにおいてもナンバーワンを目指して頑張りたいと思います。
来年は結成10年目、気合入れて暴れます。

チーム構成

監督 安原昌弘

選手(前年所属、登録地、監督寸評)
ベンジャミン・プラデス  スペイン 山岳スペシャリスト、抜群ムードメーカー
アイラン・フェルナンデス  スペイン 口うるさいが結構なアシスト能力
ホセ・ビセンテ・トリビオ チーム右京 スペイン 昨年Jプロツアー総合優勝のミスタージェントルマン
吉田隼人 シマノレーシング 奈良 トラックナショナルチームで五輪目指すスプリンター
安原大貴  大阪 子供ができて父ちゃんがんばる
和田力  和歌山 アシスト力抜群、強力アタッカー
永良大誠(キャプテン) 兵庫 平坦登り強力アシスト、責任感抜群
田窪賢次  大阪 最近スピードがつき始め攻め幅が広がる
向川尚樹(プレイングコーチ) 大阪 何がいいのか、出戻り、。出番ないよ今年は。
橋本凌甫  和歌山 ご存知スプリント一本目指すは国体優勝
真鍋和幸  香川 マトリックスのレジェンド
北西佳輔 兵庫県甲南高 和歌山 あまり知られていない若手の超ホープ、ツールド沖縄ジュニア2位
近谷涼 日本大 富山 トラックナショナルチーム同じく五輪候補平地力抜群 

text:マトリックスパワータグ
edit:高木秀彰

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