第53回全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会が行われ、鹿屋体育大学が昨年に続き連覇を達成。2位以下に2分以上の大差をつけて圧勝した。



コースサイドにはグライダーの飛行場もある利根川河川敷コースサイドにはグライダーの飛行場もある利根川河川敷 photo:Satoru.Katoチームタイムトライアルの学生日本一を決める「全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会」。例年であれば個人タイムトライアルの大会も併せて開催されるのだが、会場となる埼玉県の利根川河川敷の工事の都合で、今年はチームタイムトライアルを5月、個人タイムトライアルを11月に開催するという、変則的日程となっている。

鹿屋体育大学 スタート鹿屋体育大学 スタート photo:Satoru.Katoコースは、2週間前に行われた「埼玉県タイム・トライアルロードレース大会」のコースと一部重複する利根川河川敷の工事用道路を使用。今年から距離が短縮され、62kmで争われる事になった。

今年の大会は25校がエントリー。1チーム4名で走り、3人目のタイムがチームのタイムとなる。昨年優勝の鹿屋体育大学からスタートし、2分〜1分間隔で各校がスタートした。

その鹿屋は、序盤の5kmでいきなりパンクに遭遇。黒川監督によれば、一時は暫定4番手タイムにまで落ちる。しかしその後ペースを持ち直し、中間点通過時には暫定トップに立った。

その後もペースを落とすことなく走るが、残り5kmで2度目のパンク。ここで鹿屋は3人でゴールすることを選択し、ペースを維持。ただ1校だけ、平均スピード48km/h台で駆け抜けた。一昨年優勝の中央大学が2位、3位には朝日大学が入った。


終盤、3人になりながらもペースを落とさなかった鹿屋体育大学終盤、3人になりながらもペースを落とさなかった鹿屋体育大学 photo:Satoru.Kato


中央大学 スタート中央大学 スタート photo:Satoru.Kato黒川監督のコメント
昨年より距離が短い分スピード勝負になるだろうと考え、練習もスピード練習に特化してこの大会に臨みました。他の大学も良い選手を揃えてきていたので、守りに入ったら負けると思い、最初からペースを上げていく事にしました。序盤にパンクがありましたが、全体としては良いペースで走れたので、練習の成果がうまく出たのではないかと思ってます。今回はキャノンデールより良いフレームを用意して頂き、高速レースに対応出来る準備が出来ましたので、感謝しています。

3位 朝日大学3位 朝日大学 photo:Satoru.Kato石橋学
昨年もこの大会で走っているので気持的には楽でした。距離が短くなった分、ペースを上げて行かなくてはと考えていたので、そのような練習をしてきました。今日はメンバー全員が足が揃っていたので、いけるなと思っていました。

4位 早稲田大学4位 早稲田大学 photo:Satoru.Kato徳田鍛造
今日は自分達が考えていた以上に良いペースで走れました。残り5kmで自分がパンクしてしまったのですが、他の3人で行っても大丈夫だろうと思っていました。今年4回生なので、最後の大会を優勝で締め括れたので、思い出に残る大会になると思います。

徳田優
出たいと思い憧れていた大会でした。チームとしては優勝出来ましたが、自分の実力がまだまだなので、色々と課題が多いレースでした。来年はもっといい走りが出来るようにしたいと思っています。

山本大貴
昨年は兄が出て優勝した大会なので、先輩達の足を引っぱらないようにしないと、というプレッシャーはありました。高校生の時は団抜きとロードTTは得意だったので、チームTT自体には抵抗はないですが、今日はちょっと自分には速いペースかなと感じました。



表彰式 左から、2位中央大学、1位鹿屋体育大学、3位朝日大学表彰式 左から、2位中央大学、1位鹿屋体育大学、3位朝日大学 photo:Satoru.Kato


第53回 全日本学生選手権チームロードタイムトライアル大会 結果
1位 鹿屋体育大学(石橋・徳田鍛造・徳田優・山本) (48.61km/h)
2位 中央大学(緑川・黒瀬・高士・原井)
3位 朝日大学(渡邊・有山・仲沢・逢坂)
4位 早稲田大学(佐々木・有我・金子・八田)
5位 法政大学(湊・新村・相本・寺崎)
6位 京都産業大学(谷口・樋口・安田・須堯)
7位 東京大学(谷・浦・林・草部)
8位 明治大学(金井・小林・眞砂・河津)
9位 日本体育大学(河内・松本・小林・深沢)
10位 立命館大学(河賀・廣瀬・秋山・長南)
1時間17分1秒65
1時間19分21秒78
1時間20分28秒88
1時間21分28秒48
1時間21分30秒53
1時間21分36秒87
1時間21分46秒10
1時間22分39秒20
1時間22分53秒90
1時間24分9秒86


text&photo:Satoru.Kato

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