様々なジャンルのトップライダーから絶大な信頼を集めるシマノより、Di2ワイヤレスユニットに対応するためANT+規格仕様となったサイクルコンピュータ「SCIO ANT+」と、Di2の情報を発信するワイヤレスユニット「SM-EWW01」が登場した。いずれもサイクリング時に見ることができたら便利な機能を担うデバイスだ。



PRO SCIO ANT+、SCIO ALTI ANT+

モニター下段にシフトインジケーターが表示される。現況のギアはフロントがアウター、リアが内側から5段目を現わしているモニター下段にシフトインジケーターが表示される。現況のギアはフロントがアウター、リアが内側から5段目を現わしている (c)So.Isobe/cyclowired.jp
シマノのパーツブランドより登場した「SCIO ANT+」は、Di2ワイヤレスユニットに対応するためにANT+規格に対応したサイクルコンピュータだ。ベースとなった「SCIO」のコンパクトなボディに大きなディスプレイと2つのボタンが搭載されているなどのデザインからの変更はない。

また、スピードや最高速度、距離、乗車時間、気温などの基本的な機能には変更がないが、通信規格が同様のANT+を持つセンサーとペアリングをすることで、ケイデンスやパワー、心拍なども表示できるマルチに使えるサイクルコンピュータとなった。また、ホイール周長は2つ登録することができるため、ロードバイクやMTBなど自転車を複数台所有している場合はコンピュータを変える必要がないので便利だろう。

PRO SCIO ALTI ANT+PRO SCIO ALTI ANT+ ANT+に対応したサイクルコンピュータは、19種類の基本的機能を備えた「SCIO ANT+」と、19種類に加えて高度や勾配、獲得標高などが測定可能な「SCIO ALTI ANT+」という2種類がラインナップ。スピードセンサーとマウントが付属する。

シフトインジケーターはフロントとリアの段数を数字とギアのようなグラフィックで表示する。表示される数字は内側からのギアの段数で、フロント・インナーであれば「1」、アウターならば「2」という表示になる。グラフィックでの表示はチェーンがかかっているギアが黒く塗りつぶされ、感覚的にわかりやすい。

PRO SCIO ANT+、SCIO ALTI ANT+
表示内容:現在速度、最高速度、平均速度、距離、オドメーター、12/24時計、乗車時間、気温、最高気温、最低気温、スピードペーサー、Di2 ギア段数、Di2 バッテリー残量(共通)、現在高度、現在勾配、平均勾配、獲得標高、トータルダウンヒル(SCIO ALTI ANT+)
通信方法:ワイヤレス(ANT+)
付属品:ブラケット、スピードセンサー



シマノ SM-EWW01

シマノ SM-EWW01 取り付け例シマノ SM-EWW01 取り付け例 (c)So.Isobe/cyclowired.jp
ケーブルの取り回しには工夫が必要ケーブルの取り回しには工夫が必要 SM-EWW01はバッテリーとリアディレーラーとの中間に取り付けるSM-EWW01はバッテリーとリアディレーラーとの中間に取り付ける


2013年のインターバイクショーで姿を見せていたというDi2のワイヤレスユニット。そして、製品版として登場したのは「SM-EWW01」だ。新開発されたワイヤレスシステムは「D-Fly マネジメント・システム」と呼ばれ、独自のANT規格で情報の受発信を行う。

SM-EWW01はバッテリーと9070系デュラエースか6870系アルテグラのリアディレイラーの間にユニットを中継させることで、「ギア段数(フロント/リア)」と「Di2バッテリー残量」「アジャストモード」という3種類の情報を発信するトランスミッターだ。電源はDi2のバッテリーのため、別途にバッテリーの用意はいらない。一方で、組み付ける際はE-tubeが追加で1本必要となる。また、バッテリーによってはファームウェアのアップデートが必要となるため、Di2の操作に慣れていないユーザーはショップに依頼すると良いだろう。

シマノ SM-EWW01シマノ SM-EWW01 発表段階では受信できるコンピュータは、上記の「SCIO ANT+」と「SCIO ALTI ANT+」の2種類のみだが、2014年中に他メーカーを含めこの「SM-EWW01」Di2ワイヤレスユニットに対応するメーターが登場する予定だ。トランスミッターのサイズは38x25x12.5mmと小型となっており、重量は5g。また、ボディは雨天走行に耐える防水設計となっている。

シマノ SM-EWW01
通信規格:ANT+
サイズ:38x25x12.5mm
重量:5g


photo:Makoto.AYANO, So.Isobe

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