小学生から高校生までの数少ない全国大会が四日市ジュニア。高校生男子は横山航太(篠ノ井高)が、同女子は坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース)が制した。

B-9高校生男子(未登録)スタートB-9高校生男子(未登録)スタート photo:Hideaki TAKAGI三重県四日市市で行われる全国ジュニア自転車競技大会は今年で9回目。主催は四日市サイクル・スポーツ・フェスティバル実行委員会(四日市市、日本自転車競技連盟他)、特別協賛はイオンリテール東海カンパニー、イオンバイク、三重スバル自動車、四日市商工会議所。会場にはイオンバイクが出店、関係車両はスバルという豪華さ。
小学生が参加できる貴重な全国大会小学生が参加できる貴重な全国大会 photo:Hideaki TAKAGI
この大会は高校生だけでなく中学生や小学生が毎年目標としている数少ない全国大会だ。本大会は2004年に同地でアジア選手権(鈴木真理が優勝)が行われて以来、同じ公道コースを使って開かれているもの。コースは三重県四日市市の1周9.0kmの公道で中規模の上りが1箇所、ほかは緩いアップダウンと平地、加えて当日は強めの風が吹く。

登録者高校生にとってはインターハイ、選抜大会、全日本選手権、国民体育大会に続く5つ目の全国大会。それ以外の小中高生にとっては、実質チャレンジロードとこの四日市ジュニアしかない貴重なJCFが関わる全国大会。この大会は来年の第10回大会で一区切りを迎える。今後の継続開催を期待したい。

クラス分けは登録者の高校生男子A-1(全国大会完走者)、高校生男子A-2(それ以外)、高校生女子A-3、さらに中学生以下が細分化され全部で20クラスが開催。以下Aクラスを中心にレポートしよう。


A-1クラス 高校生男子(全国大会完走者)

横山航太(篠ノ井高校)が貫録勝ち
A-1クラス 2周目A-1クラス 2周目 photo:Hideaki TAKAGI世界選手権出場の横山航太(篠ノ井高校)、インターハイと国体覇者の山本大喜(榛生昇陽高校)、選抜大会覇者の岡本隼(和歌山北高校)ら強豪が集まったA-1クラス。9kmを12周する108kmで行われた。序盤から彼ら強豪勢、北桑田高勢、小山貴大(前橋育英高校)らが3人以内の少人数で仕掛けるがどれも決まらない。
A-1クラス 11周目、逃げる先頭3人A-1クラス 11周目、逃げる先頭3人 photo:Hideaki TAKAGI
10周目の上りのあとの下りで小山がアタック、これを追走した集団から横山と草場啓吾(北桑田高校)が合流し3人で残り2周を逃げる。後方では3人が追走に出るが30秒差が詰まらない。ラスト1週を切り、追走から小野瀬優哉(西湘高校・ベルマーレクラブ)
が単独で先頭3人に合流。

先頭の4人のままでゴールへ向かう。ラスト200mの緩い下りから上りに転じる鋭角の左コーナーを横山先頭でゴールへ。横山はそのまま後続を離して優勝。草場、小山、小野瀬と続いた。

優勝した横山は「風が強く前半は最小限の動きにとどめ、おかげで後半の勝負どころで動けました。この3人ならばスプリント勝負できる、小山の動きに注意しました。ラスト200mのコーナーを先頭で抜ければ後ろは絶対に離れると思っていました」と語る。

A-1クラス 横山航太(篠ノ井高校)先行でゴールへA-1クラス 横山航太(篠ノ井高校)先行でゴールへ photo:Hideaki TAKAGIA-1クラス 横山航太(篠ノ井高校)が優勝A-1クラス 横山航太(篠ノ井高校)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI

A-2クラス 小嶋健太(金沢高校)が優勝A-2クラス 小嶋健太(金沢高校)が優勝 photo:Hideaki TAKAGIA-2クラス 高校生男子(一般)

指定全国大会非完走者が参加のA-2クラスは6周54kmのレース。序盤から積極的に走った小嶋健太(金沢高校)が3周目に山村勇気(和歌山北高校)と2人で逃げを開始。残り3周を2人で逃げ切り、ゴール勝負を小嶋が制し優勝。



A-3クラス 高校生女子

坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース)が圧巻の3周独走
A-3クラス 1周目のメイン集団A-3クラス 1周目のメイン集団 photo:Hideaki TAKAGI女子は4周36kmのレース。1周目の上りから坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース)が抜け出し単独逃げる。メイン集団は元砂七夕美(榛生昇陽高校)や谷伊央里(前橋育英高校)らが追い差は30秒ほど。1人対6人の構図でレースは推移、2周目そして3周目と次第に差は広がり、坂口は3周を単独逃げ切って優勝。メイン集団は怪我を押して出場した元砂が先着。
A-3クラス 3周目、独走する坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース)A-3クラス 3周目、独走する坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース) photo:Hideaki TAKAGI
優勝した坂口は「お父さんと決めていた1周目の上りで逃げを始めました。思い切ったら行けるかなと考えて逃げましたが、最初はタイム差が10秒とかであまり開いていなく、集団も追っているのがわかりました。でも前を見て行ってやろうと自分を信じて行きました」と強い意志で3周逃げたことを語る。
B-7中学生男子 優勝の大町健斗(二葉中・サイクルプラス)、2分前スタートのB-9高校生男子全員を抜いてゴールB-7中学生男子 優勝の大町健斗(二葉中・サイクルプラス)、2分前スタートのB-9高校生男子全員を抜いてゴール photo:Hideaki TAKAGI
結果

A-1クラス 高校生男子 108km
1位 横山航太(篠ノ井高校)2時間50分57秒
2位 草場啓吾(北桑田高校)
3位 小山貴大(前橋育英高校・EQADS)+02秒
4位 小野瀬優哉(西湘高校・ベルマーレクラブ)
5位 石上優大(横浜高校・EQADS)+1分09秒
6位 孫崎大樹(北桑田高校)+1分20秒
7位 武智気吹(松山中央高校)+2分17秒
8位 山本大喜(榛生昇陽高校)+3分47秒
9位 岡本隼(和歌山北高校)+4分04秒
10位 河島綾太(氷取沢高校)+4分06秒

A-2クラス 高校生男子 54km
1位 小嶋健太(金沢高校)1時間28分16秒
2位 山村勇気(和歌山北高校)+01秒
3位 村田瑞季(北桑田高校)+24秒

A-3クラス 高校生女子 36km
1位 坂口聖香(播磨南高校・パナソニックレディース)1時間03分46秒
2位 元砂七夕美(榛生昇陽高校)+1分44秒
3位 八木梓(北桑田高校)+1分45秒


photo&text:高木秀彰

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