レース外ドーピング検査でコカイン陽性が発覚し、出場停止処分は免れながらもツール・ド・フランス主催者ASOから出場を拒否されたトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)。フランス五輪委員会の仲裁機関は、開幕直前にボーネンの出場にGOサインを出した。

記者会見を開くトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)記者会見を開くトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) photo:Cor Vosクイックステップのチームウェブサイトが伝えたところによると、ベルギーチャンピオンジャージを着るボーネンは、モナコ個人タイムトライアルのスタートラインに立つ。

自身2度目のコカイン陽性が発覚したボーネンに対しては、ツール主催者ASOが出場を禁止。ボーネンはレース排除の不当性をフランス五輪委員会の仲裁機関に訴え、レース開幕前日にしてようやくその判決が下った。仲裁機関はボーネンの出場にGOサイン。晴れてボーネンはツールのスタートラインに立つことに。

チームメイトとモナコでトレーニングを積むトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)チームメイトとモナコでトレーニングを積むトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) photo:Cor Vos出場が未定だったボーネンに代わって、7月2日のチームプレゼンテーションに出席していたアラン・デーヴィス(オーストラリア)は、チームメンバーと別れを告げて帰国する。

ボーネンはツールでステージ通算6勝を飾り、2007年にマイヨヴェールを獲得しているピュアスプリンター。平坦ステージではマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)やオスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)、トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)らと激しいバトルを繰り広げるだろう。