2013年、イタリアのRCSスポルトが主催するUCIワールドツアーレースにワイルドカード枠で出場するUCIプロコンチネンタルチームが発表された。ジロ・デ・イタリアに出場するのは、18あるUCIプロチームに加え、アンドローニ・ジョカトリ、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス、コロンビア、ヴィーニファンティーニの4チームだ。

ジロ・デ・イタリア招待を逃したカチューシャジロ・デ・イタリア招待を逃したカチューシャ photo:Riccardo Scanferla佐野淳哉が加入したイタリアのヴィーニファンティーニは、UCIプロコンチネンタルチームとして唯一、ジロ・デ・イタリア、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、イル・ロンバルディアの4レースに出場可能。同じくイタリアのアンドローニ・ジョカトリやバルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックスも多くのレースに出場が可能となる。

その一方で、新城幸也が所属するフランスのユーロップカーは、ミラノ〜サンレモとイル・ロンバルディアに出場するものの、ジロ出場は叶わず。また、UCIワールドツアーライセンス更新を逃し、現状UCIプロコンチネンタルチームとして扱われているロシアのカチューシャもジロの出場招待を逃している。

RCSスポルトはプレスリリースの中で「UCIワールドツアーライセンスに関して不確定な要素があるものの、チームや選手、メディア、そして何よりもファンの意見を尊重して、ワイルドカードチームを決定した」と記している。なお、UCIワールドツアーライセンスを保有するUCIプロチームは全てのUCIワールドツアーレースに出場可能だ。


■ワイルドカード枠で出場するUCIプロコンチネンタルチーム
ジロ・デ・イタリア(5月4日〜26日)1チーム:9名
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス(イタリア)
コロンビア(コロンビア)
ヴィーニファンティーニ(イタリア)

ティレーノ〜アドリアティコ(3月6日〜12日)1チーム:8名
カチューシャ(ロシア)
MTNキュベカ(南アフリカ)
ネットアップ・エンドゥーラ(ドイツ)
ヴィーニファンティーニ(イタリア)

ミラノ〜サンレモ(3月17日)1チーム:8名
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス(イタリア)
IAMサイクリング(スイス)
カチューシャ(ロシア)
MTNキュベカ(南アフリカ)
ユーロップカー(フランス)
ヴィーニファンティーニ(イタリア)

イル・ロンバルディア(10月6日)1チーム:8名
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
コロンビア(コロンビア)
IAMサイクリング(スイス)
カチューシャ(ロシア)
ユーロップカー(フランス)
ネットアップ・エンドゥーラ(ドイツ)
ヴィーニファンティーニ(イタリア)

■全UCIワールドツアーレースへの出場資格を持つUCIプロチーム
アージェードゥーゼル(フランス)
アスタナプロチーム(カザフスタン)
BMCレーシングチーム(アメリカ)
キャノンデール(イタリア)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)
FDJ(フランス)
ブランコプロサイクリング(オランダ)
ガーミン・シャープ(アメリカ)
ランプレ・メリダ(イタリア)
ロット・ベリソル(ベルギー)
モビスター(スペイン)
オメガファーマ・クイックステップ(ベルギー)
オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)
レディオシャック・レオパード(ルクセンブルク)
スカイプロサイクリング(イギリス)
アルゴス・シマノ(オランダ)
サクソ・ティンコフ(デンマーク)
ヴァカンソレイユ・DCM(オランダ)

text:Kei Tsuji